1/2成人式をご存知ですか?最近各地で流行っているらしいの
ですが、成人を迎える20歳の半分に当たる10歳(小学校4年生)
の時に1/2成人式を祝う。それまで育ててくれたお父さん、お母
さん、そして先生や地域の人たちに集まってもらって、「皆さんに
感謝しつつ、20歳の成人式に向けて一生懸命勉強しよう。」とい
うことを誓う式と言ったらよいのでしょうか。
私は、先日3月15日に三本柳小学校の1/2成人式に招待され、
訪問しました。実はこの小学校では、2002年2月22日という2
という数字が続いた日に式典を計画し、私にも招待状が来たのです
が、「公務でどうしても出席出来ない。でも出席してみたいので、も
し違う日にお呼びいただけるなら」と連絡しましたら、3月15日に
是非という招待をいただき、お伺いしたものです。
保護者の方は、2月22日に出席されたようで、私が訪問した日
はいらっしゃいませんでしたが、4年生の皆さんは、私のためにそ
の日と同じ演出をしてくださったようです。
一緒に給食を食べた後に式典になったのですが、ビデオで2月2
2日の様子を見せてもらったり、「10年間、お父さん、お母さんや
近所の人たち、学校の先生、その他大勢の人に、いろいろな場面で
お世話になったこと。自分は将来こんな人になりたい。」といった
望みを呼び掛けや決意表明と言う形で発表してくれました。
私からは、私の10代の頃(昭和25年から35年頃)の学校の様
子を話し、「皆さんはとても恵まれているよ。」ということと、「本当
の成人式までに将来の目標を決めてそれに向かって努力しよう。
でも、人生は長いのだから、失敗したら目標を変えてやり直せば良
い。」という話をしました。そして「ひとつアドバイスをするとすれ
ば、常に『怖い人』をもちなさい。」という話をしました。
『怖い人』とは何も怒ってばかりいる人ではない、「あなたを良
く知っていて、あなたがその人の前に出たとき、自然と素直になっ
てその人の話に耳を傾けられる。」そんな人のことです。「それが
持てるかどうかで、人生は随分変わってくる。」そんな話をさせて
いただきました。
長い人生において、区切りというか、節目を作ることは大切だと
思います。成人式とか結婚、就職、あるいは年をとってから還暦と
か、節目はいろいろあるでしょう。その節目に何があったか。もし
心の底に記憶が残っていたら素晴らしいですね。この1/2成人式
が子どもたちの心に何か残っていてくれれば、嬉しいことです。
2002年4月25日木曜日
2分の1成人式について
2002年4月18日木曜日
桜の話
日本人は桜の花が大好きです。長い冬が終わり春の訪れを告げ
る桜前線の北上は、毎年大きな話題になり、みんなの気持ちを明る
くさせます。そして、春の風物詩として、私たちの心を和ませてくれ
るものです。
今年は異常気象なのでしょうか、花の季節がだいぶ早くやってき
ました。例年ですと城山の桜は、4月20日前後に満開という感じ
なのですが、今年のソメイヨシノの開花は4月2日に、そして満開
は4月5日と長野地方気象台は発表しました。ひと足早い春の訪れ
に、花見小屋を経営する方々や会社などの花見会の幹事さんは大
慌てだったのではないでしょうか。
春爛漫の4月6日には、篠ノ井の茶臼山自然植物園の一角に18
ホールのマレットゴルフ場がフルオープンしました。私はそのオー
プンの式典に出席したのですが、あそこの桜もきれいですね。道路
が桜のトンネルになっている所も見事ですが、マレットゴルフ場の
桜も素晴らしい。このマレットゴルフ場の桜は、長野南ロータリー
クラブと長野篠ノ井ライオンズクラブの皆さんが桜の木を寄附して
下さったそうで、善光寺平を一望する景観と共に、この地域にとっ
て大きな財産になると思います。
桜の木の植樹ということでは、地附山の地すべり跡地の公園計画
があげられますが、こちらは、市民の皆さんの協力のもと、長野オ
リンピック開催前から在来種の苗木を用いた「幼苗植栽」により着
々と植樹が進み、山肌に緑が回復してまいりました。そこへも長野
市内5つのライオンズクラブの皆さんから、桜の木を寄附していた
だくことになっています。その外にも、長沼地区の千曲川に3.3
kmの長さで堤防強化のための桜堤を築くことになり、長野ライオ
ンズクラブの皆さんから桜の木を寄附していただけることになって
います。
何年か経つと、市民の皆さんに植えていただいた桜が、桜の名所
として有名になって、「春は長野の桜を観にいこう」と日本中の話題
になるかもしれない。そんなことを想像して楽しみにしています。
2002年4月11日木曜日
「かじとり通信」にようこそ
市長発のメールマガジン発刊を発表させていただきましたところ、
多くの皆さんにご登録いただき、誠にありがとうございます。この
メールマガジンの「かじとり通信」は、長野市政のことを、私自ら
の語り言葉で市民の皆さんに知っていただこうというのが、発刊の
目標です。原則週1回ということで、私の週間日記のつもりで書い
てまいります。
内容を充実させながら、ご登録いただいた皆さんに永く読んでい
ただき、そして、評判を聞いて登録者の数がだんだん増えるよう、
そんなことを願いながら継続してまいります。
実は、このメールマガジン発刊に当たっては、市長就任3か月ぐ
らいの頃、市の広報広聴担当課との議論の中で、半ば職員に挑発
されるような形で提案され、「よし、やろう」と決めたことであり
ます。大変きつい負担を自らに課したことではありますが、決めた
以上は精一杯頑張ってまいります。皆さんのご意見・ご批判・ご提
案は「みどりのはがき~電子メール~」でいただければ幸いです。
今回は創刊号ですので、「かじとり通信」のネーミングについて
書かせていただきます。
現代の民主主義社会は、主権は市民にあり、市民が主人公であり
ます。市民は行政に色々な要求をし、行政もそれに応えて一生懸命
仕事を増やし、職員を増やし、努力してきました。いわば『行政自
ら、船を漕いできた』わけです。でも最近は少し行政が肥大化しす
ぎ、行政費用がかかる、組織が複雑化している。また、行政は常に
独占体みたいなところがあるから、倒産はないし、独善的になって
いる、サービスも悪い。もっと競争原理があっても良いのではない
か、といった意見が多くなり、仕事をドンドン民間に任せ「自らは
舵取りに徹すべき」という意見が強くなってきました。私もその考
えに賛成です。そこで、行政にとって、今大切なことは、「舵取り」
なんだということから、「かじとり通信」と名前を付けさせていた
だきました。
もし間違った舵取りをしたら、大変です。私は私心を捨てて、将
来の可能性や全体の方向性を間違えないように、舵取りをして
まいりますし、市職員も必ず応えてくれるはずです。市民の皆さん
には、もし私が舵取りを間違えそうになったら、どしどしご意見・
ご忠告をいただきたいし、新しいご提案には、積極的に耳を傾けて
いきたいと思います。前向きのメール、ぜひお寄せください。
2002(平成14年)4月11日
長野市長 鷲澤正一