2002年4月25日木曜日

2分の1成人式について


 1/2成人式をご存知ですか?最近各地で流行っているらしいの
ですが、成人を迎える20歳の半分に当たる10歳(小学校4年生)
の時に1/2成人式を祝う。それまで育ててくれたお父さん、お母
さん、そして先生や地域の人たちに集まってもらって、「皆さんに
感謝しつつ、20歳の成人式に向けて一生懸命勉強しよう。」とい
うことを誓う式と言ったらよいのでしょうか。

 私は、先日3月15日に三本柳小学校の1/2成人式に招待され、
訪問しました。実はこの小学校では、2002年2月22日という2
という数字が続いた日に式典を計画し、私にも招待状が来たのです
が、「公務でどうしても出席出来ない。でも出席してみたいので、も
し違う日にお呼びいただけるなら」と連絡しましたら、3月15日に
是非という招待をいただき、お伺いしたものです。

 保護者の方は、2月22日に出席されたようで、私が訪問した日
はいらっしゃいませんでしたが、4年生の皆さんは、私のためにそ
の日と同じ演出をしてくださったようです。
 一緒に給食を食べた後に式典になったのですが、ビデオで2月2
2日の様子を見せてもらったり、「10年間、お父さん、お母さんや
近所の人たち、学校の先生、その他大勢の人に、いろいろな場面で
お世話になったこと。自分は将来こんな人になりたい。」といった
望みを呼び掛けや決意表明と言う形で発表してくれました。

 私からは、私の10代の頃(昭和25年から35年頃)の学校の様
子を話し、「皆さんはとても恵まれているよ。」ということと、「本当
の成人式までに将来の目標を決めてそれに向かって努力しよう。
でも、人生は長いのだから、失敗したら目標を変えてやり直せば良
い。」という話をしました。そして「ひとつアドバイスをするとすれ
ば、常に『怖い人』をもちなさい。」という話をしました。
 『怖い人』とは何も怒ってばかりいる人ではない、「あなたを良
く知っていて、あなたがその人の前に出たとき、自然と素直になっ
てその人の話に耳を傾けられる。」そんな人のことです。「それが
持てるかどうかで、人生は随分変わってくる。」そんな話をさせて
いただきました。

 長い人生において、区切りというか、節目を作ることは大切だと
思います。成人式とか結婚、就職、あるいは年をとってから還暦と
か、節目はいろいろあるでしょう。その節目に何があったか。もし
心の底に記憶が残っていたら素晴らしいですね。この1/2成人式
が子どもたちの心に何か残っていてくれれば、嬉しいことです。