日本人は桜の花が大好きです。長い冬が終わり春の訪れを告げ
る桜前線の北上は、毎年大きな話題になり、みんなの気持ちを明る
くさせます。そして、春の風物詩として、私たちの心を和ませてくれ
るものです。
今年は異常気象なのでしょうか、花の季節がだいぶ早くやってき
ました。例年ですと城山の桜は、4月20日前後に満開という感じ
なのですが、今年のソメイヨシノの開花は4月2日に、そして満開
は4月5日と長野地方気象台は発表しました。ひと足早い春の訪れ
に、花見小屋を経営する方々や会社などの花見会の幹事さんは大
慌てだったのではないでしょうか。
春爛漫の4月6日には、篠ノ井の茶臼山自然植物園の一角に18
ホールのマレットゴルフ場がフルオープンしました。私はそのオー
プンの式典に出席したのですが、あそこの桜もきれいですね。道路
が桜のトンネルになっている所も見事ですが、マレットゴルフ場の
桜も素晴らしい。このマレットゴルフ場の桜は、長野南ロータリー
クラブと長野篠ノ井ライオンズクラブの皆さんが桜の木を寄附して
下さったそうで、善光寺平を一望する景観と共に、この地域にとっ
て大きな財産になると思います。
桜の木の植樹ということでは、地附山の地すべり跡地の公園計画
があげられますが、こちらは、市民の皆さんの協力のもと、長野オ
リンピック開催前から在来種の苗木を用いた「幼苗植栽」により着
々と植樹が進み、山肌に緑が回復してまいりました。そこへも長野
市内5つのライオンズクラブの皆さんから、桜の木を寄附していた
だくことになっています。その外にも、長沼地区の千曲川に3.3
kmの長さで堤防強化のための桜堤を築くことになり、長野ライオ
ンズクラブの皆さんから桜の木を寄附していただけることになって
います。
何年か経つと、市民の皆さんに植えていただいた桜が、桜の名所
として有名になって、「春は長野の桜を観にいこう」と日本中の話題
になるかもしれない。そんなことを想像して楽しみにしています。