7月5日(土)若穂の蓮台寺で、移動市長室を開催させていただ
きました。「わたおこし会」というのは、「綿内」の「まちおこし」
ということで、5年前から蓮台寺の境内をはじめ、綿内を「紫陽花
の里」にしようと取り組んでいるグループ(約30名)です。
蓮台寺は、九品仏(くほんぶつ=9体の仏像)で有名ですが、こ
の内8体は一度焼失し江戸時代になって補足されたもので、残って
いる1体(木造阿弥陀如来坐像)が重要文化財になっています。集
落から少し登った傾斜地に位置する、地元の皆さんが大切にしてい
る真言宗のお寺です。
当日は、住職の宮沢さんや「わたおこし会」の堀内会長さんから、
これまでの取り組み状況についてご説明を受け、グループの皆さん
にご苦労話などお聞きしました。
紫陽花という花は、日当たりが良すぎると駄目、土が大切(岩盤
では難しい)、水が必要、ということで、この土地では植栽が難し
いのですが、皆さんはそれに挑戦。
平成13年から三年間、コミュニティ助成事業(宝くじ)の補助
金をもらって植栽を続けてこられ、最終目標として4,000本の
紫陽花を植える予定だそうです。最初の年に植えた紫陽花はいくつ
も残らなかったので、次の年は土の入れ替えから取り組むという工
夫も重ねられたということです。
水が足りなくて坂の下から持ち上げるのは、大変苦労とのことで
す。水利が悪い土地ですので、市がお手伝いできることがあるか研
究してみたいと考えております。また、境内には大きな枝垂れ桜の
老木が何本もあり、花見の時期には、皆さんでライトアップに取り
組んでいるとのことでした。
お寺の庫裏で移動市長室(懇談会)を開催させていただきました。
皆さん、すごく気持ちの良い人たちで、自分達のまちは自分達でつ
くろう、もし市役所が手伝ってくれるならありがたい、そんな雰囲
気を感じました。困難もあるのでしょうが、何年か後、紫陽花で埋
め尽くされた若穂の名物寺が出現することを期待したいと思います。
三年間の宝くじの補助金が終了してしまいましたが、今年から長
野市が始めた「ながのまちづくり活動支援事業補助金」に応募して
みたらどうでしょうか、とアドバイスさせていただきました。
多方面にわたって懇談いたしましたが、地図で見るとお寺の裏山
が、結構急峻のようですが、綿内の地域の真中に張り出している感
じで、すでに整備されている遊歩道もありますので、昨年、七二会
で始めたトレッキングコースの若穂版にしたらどうでしょうか、と
提案いたしました。長野市を見下ろす景色も素晴らしいそうで、ぜ
ひ歩いてみたいものです。