2003年8月14日木曜日

長野の夏祭りに寄せて



 長野の夏祭りは、今年も盛大に行われました。昨年この時期のメ
ルマガで「長野びんずる」創設の頃の苦労話をさせていただきまし
たので、今回は現在の祭り(市民祭)の話をさせていただきます。

 篠ノ井で7月26日(土)に行われた「篠ノ井合戦まつり」は長
野びんずるの小型版として、篠ノ井駅前通りに火釜をいくつか据え
て、たくさんの連、そして大勢の市民が参加して、賑やかに演出さ
れていました。

 篠ノ井商工会議所の渡辺会頭のお話ですと、篠ノ井ではこの祭り
の日の人出が一番多いとのことでしたが、確かに皆さん色とりどり
の法被や浴衣姿で、見物したり踊ったり、また、お祭りにつきもの
の屋台店も出たりして、華やかな雰囲気でした。私も浴衣で参加さ
せていただき、支所連に加わって汗をかきながら踊ってまいりまし
た。

 若穂で7月27日(日)に行われた「若穂ふれあい踊り」は、人
口が少ないせいもあり、通行止めは僅かで、支所周辺の広場を使っ
ての開催でした。

 ユニークなのは、地域を挙げて取り組んでいる姿が良く分かるこ
とです。具体的に申しますと、川田小の女子ソフトボールチームが
、三年連続全国大会出場を決めたということで、チーム全員を舞台
に乗せて、地域住民みんなでお祝いする、選手も監督さんも共々決
意を述べるといった具合です。

 これは素晴らしい企画だと思いました。来年以降、「長野びんず
る」でも、この一年間に長野を代表して活躍した人とか、社会のた
めに頑張った人とか、そういう人に善光寺からセントラルスクゥエ
アまで行列の先頭を歩いてもらうのはどうでしょうか。

 さしずめ来年は、長野工業高校野球部の選手・監督さん、バスジ
ャックを解決した川中島バスの運転手さん、もしかすると野球でN
TT信越クラブが都市対抗で好成績をあげるとか、新谷志保美選手
がスピード・スケートのワールドカップで優勝する、スペシャルオ
リンピックスの前大会で優秀な選手が出現する・・・・・。そんな
場合は、大勢になるかも知れませんね。夢も含めてそういう素晴ら
しい人を長野市民に紹介しみんなで喜ぶ、そんな「長野びんずる」
を考えました。びんずる実行委員会の役員会でぜひ提案してみたい
テーマだと思います。

 「長野びんずる」は、8月2日(土)に行われました。善光寺で
の採火式は大勧進のお貫主さん、大本願のお上人さん、両ご住職の
先導で、一山住職の読経の中、善光寺の法燈から分火していただき
、長野JCの皆さんにより御輿に乗せられてセントラルスクゥエア
まで運ばれ、火釜に点火されて祭りが始まりました。

 連は201連、踊り手は約1万人、見物人20万人ということで
したが、私の目からは昨年より多くの人出があったように感じまし
たし、連の流れも昨年より少し良くなったかなと感じました。

 連がスムーズに流れない理由は、各連の踊り手が予定より増えて
連が長くなってしまう、進行速度が連によってまちまちである、道
路を横切る見物客が多くて連と交錯し動かなくなる等々、事務局も
ボランティアの皆さんといろいろ研究しているようですが、外野席
から言うほど簡単ではないようです。

 絶好のお祭り日和、正調びんずるを踊る民踊連等の方々、変形で
はありますが、素晴らしいリズム感で新しい感性を発揮して踊る若
い方々、多様な動きで飛んだり跳ねたりしているグループ、コンク
ールの審査員もさぞ審査に困ったことでしょう。でも長野の夏の風
物詩として、すっかり定着し、新しい息吹が生まれているように感
じました。

 今年で33回目を数え、昼の子供みこしも含め、いろいろな工夫
をしながら、成長していく祭りだなあと感じております。