2004年4月15日木曜日

オリンピック記念 長野マラソン 

     桜満開の長野市を舞台に行われました

 4月11日(日)、待望の第6回長野オリンピック記念長野マラ
ソンが、長野の中心街を駆け抜けました。今年から、昨年までの
コースと変わり、長野市東和田の長野運動公園をスタートし、篠ノ
井東福寺の南長野運動公園の長野オリンピックスタジアム(長野オ
リンピックの開閉会式場)をフィニッシュとする、長野市内だけを
走る新コースで実施されました。

 過去5回は、山ノ内町をスタートし、中野市、小布施町を経て南
長野運動公園をフィニッシュとして行われました。北信の自治体が
協力しあって開催し、ボランティアの皆さんも各市町の方々がそれ
ぞれの地点で、給水や太鼓を鳴らして選手を励ます等、応援をして
いただいたのですが、今回はこのコースを変更せざるを得なくなり
ました。

 いずれも国際陸上競技連盟の規則が変更されたことによるのです
が、一つはコース途中の高低差が200m以内という制限がつきま
した。もう一つはスタート地点とゴール地点が直線距離で、約21
km以内にする(即ち42.195kmの1/2)という制限です。
これに反するコースは、国際ルール上の公認コースにならないとの
ことで、やむをえない処置でありました。

 ただ、沿道の各自治体の皆さんとは、過去にオリンピック時の共
同作業も含め、共に苦労した仲ですし、住民の皆さんには一生懸命
応援していただき、協力もいただいたわけで、大変申し訳ない思い
がありましたが、国際陸上競技連盟の規則改正ということで、涙を
のんでいただいたわけです。

 長野市とすれば、素晴らしいマラソン大会に育てあげる責任が今
まで以上に重くなったということで、主催の信濃毎日新聞社とともに、
日本陸上競技連盟の指導のもと、長野県警察や道路管理者、そして
ボランティアと綿密な打ち合わせを行い、慎重にコースを設定し、
長野市を挙げて取り組んできたものです。今後、道路工事が行われて
新しい道路ができたりすると、コース変更はあるかもしれませんが、
多分、今後長くこのコースがベースになると思います。

 オリンピックという冠を付けたマラソン、そして市民ランナーと
一流選手が一緒に走るフルマラソンは、日本では長野マラソンだけ
ということは、一昨年もメルマガに書かせていただいたように記憶
しています。NHKでも中継され、日本中から注目されるマラソン
に育ちつつあるというのが現状で、コース一新を機会に新しいドラ
マが生まれることは嬉しい限りです。

 朝8時35分、約5,000人のランナーが満開の桜が咲き誇る
長野の街へ飛び出しました。私は、今回のコースの目玉、中央通り
と国道406号との交差点で選手を待ち受け、もんぜんぷら座まで
歩いて応援しました。中央通りを市民の皆さんの応援を受け
ながら多くの選手が駆け抜ける姿はとても素晴らしく、また、壮観
でした。交通規制の工夫と努力、本当にご苦労様でした。事前のP
Rが良かったのか、交通混雑にもかかわらず、市民の苦情は予想よ
り少なかったそうです。ご協力ありがとうございました。

 ゴール地点での応援も、南長野運動公園全体がマラソン・タウン
ということで、商工会議所や商工会の皆さんに出店等をしていただ
き、家族連れなど多くの皆さんで賑わっていました。スタンドにも
多くの市民が応援に来て下さいました。

 すでに報道されているとおり、男子優勝はエチオピアのモーゲス
・タイエ選手、女子優勝は同じくエチオピアのファツマ・ロバ選手
(アトランタ五輪の金メダリスト)でした。

 完走率は83%ということで、昨年より2%ほど下がったようで
すが、それでもかなり高い数字だそうです。制限時間5時間という
設定も関係ありそうですが、今回は天気が良くて気温が25度近く
まで上がったことも影響があったようです。

 「サブ・スリー」という言葉、私は今まで知りませんでしたが、
フルマラソンを3時間未満で完走することで、目標にしている市民
ランナーは数多く、マラソンに挑戦する皆さんにとっては有名な言
葉だそうです。市民ランナーの夢なのでしょうね。今回のマラソン
では暑さのためか、涙をのんだランナーが多かったようです。

 その日の夕方に行われた閉会式では、走り終えた選手の皆さんが
リラックスして会食と歓談を楽しみ、来年第7回の長野オリンピッ
ク記念長野マラソンにまた参加することを約束して、全国へ、そし
て世界へ散っていきました。

 同じ日、篠ノ井こども広場「このゆびとまれ」の開館式が行われ
ました。昨年オープンした、もんぜんぷら座こども広場「じゃん・
けん・ぽん」に続いて、市の南部にも必要という地域の方々の強い
要望に答えて開設したもので、国の施設でありますハローワーク篠
ノ井が移転した後の建物を譲り受け、整備したものです。地域の皆
様、利用されるお母さん方の意見をできるだけ取り入れ、耐震工事
と併せ、プレイルーム、活動室、おひるね室、授乳室等を整備し、
親や子供達が明るく楽しく過ごせるように、施設機能の充実に努め
たつもりです。

 また、この施設を利用して、子育てに関する相談をお受けしたり、
情報の発信や各種講習会などを充実していきたいと考えています。

 なお、「このゆびとまれ」の命名者、柴田さち恵さんに認定書と
記念品をお渡しするとともに、「じゃん・けん・ぽん」「このゆび
とまれ」の両施設に遊具のご寄付をいただいた、長野りんどうライ
オンズクラブさんに感謝状をさしあげました。市民と行政のパート
ナーシップで、少しずつ充実した施設にしていきたいと思います。