2006年1月19日木曜日

来年度に向けて予算査定が始まりました


 1月10日から、来年度(18年度)に向けての市長の予算査定
が始まりました。まだ、現段階では総括的な見通しを、ヒアリング
している段階ですが、やっぱり厳しいなあ、というのが実感です。

 今日は、市長の予算査定について、少し話をさせていただきます。

 昨年後半、来年度に向けての予算編成方針を庁内各部局に示し、
以後、その方針を受けて各部局は、現在行っている事業の必要性等
の検討、行政評価による見直し作業、日ごろお聞きしている市民の
皆さんからのご意見を参考に、拡充事業・縮減事業・廃止事業、そ
して新規事業の検討等を行い、部局独自の計画を作成、予算要求と
いう形で、財政部との折衝に入ります。その過程の中では、市議会
各会派からの予算要望、区長さん方からの地域要望、諸団体からの
要望・陳情・・・市長としてもいろいろお聞きしていることは部局
に伝えてあります。また、補助金等の関係で、国・県との交渉も予
算編成上は大きな要素です。

 部局の予算要求は、当たり前のことでしょうが、どうしても大き
くなってしまい、最初に示した大枠の範囲にはとても納まらない。
財政部は、こういう厳しい時代ですから、基本的には枠の中へ納め
るべく、大なたを振るうことになります。事業の担当課は、財政課
の職員に事業の必要性を一生懸命説明する、財政課の職員はいかに
それを最小限に抑えるか、あるいは削るか、必死に応戦する・・・
当然現場の視察もして、例えば古いものでもまだ使えると判断すれ
ば、更新の予算を認めない・・・新規事業についても、事前の行政
評価でAA(優先的に事業化を検討という評価内容)と高い評価を
されたものでも、ちょっと待て、将来の行政負担を考えると無理だ
・・・というようなものも出てまいります。財政部長が市長査定に
あげる決断をする前には、職員間での長いバトルがあるということ
です。

 そして財政部がすべての査定を終えて、市長査定にかかるわけで
すが、各部局にすれば財政部に削られたけれど、どうしてもやりた
いという事業はあるわけで、市長との直接折衝で復活を狙ってくる
わけですから、なかなか厳しい場面もあるわけです。その中には、
市長としてもやりたいと考えている分もありますから、総枠の中で
四苦八苦するわけです。財政部長からあらかじめこの範囲では何と
かしますという市長枠を示してはもらってあるのですが、限られた
額ですから・・・すべての部局の満足を得ることは難しい。市長と
しては、各部局長の説明を聞きながら、最終的な判断をしていくこ
ととなります。

 市長査定が終わると、予算原案が確定、市議会各会派に説明した
り、新聞発表したりして、最終的には、3月市議会定例会に諮り、
市議会の議決をいただければ、決定ということで、4月からその予
算を使って事業執行ということになります。

 以上、市長査定について書くつもりが、予算がどんな過程を通し
て作成されるか、という内容になってしまいましたが、ご理解いた
だければありがたいと思います。

 1月はこうした予算査定を行っておりますが、さまざまな団体等
から新年会にお招きもいただいております。秘書政策課が日程調整
をさせていただいていますが、日程などの都合で出席できない会も
多くあり大変失礼しています。また、出席できたとしても多い日は
夕方から3つぐらいの新年会を回らせていただいていますので、1
カ所に長く居られず、乾杯が終わると次の会場に向かわなければい
けない時間となり、退席させていただくことが多く、申し訳ない思
いです。

 ただ、席上、その団体の会長さんの挨拶に耳を傾け、その団体の
方針をお聞きし、来賓で来られている国会議員等の皆さんの話に耳
を傾けるのも、市長としての大切な仕事と思っています。すなわち、
社会の流れ、皆さんが何を考えておられるか・・・市長とすれば、
市政運営の参考とするため、なるべく広く意見をお聞きしておく必
要があると考えています。