2007年1月18日木曜日

新年の行事


 4日の仕事始め式で職員に対し、色々な訓示をしましたが、これ
からは「公共心の涵養(かんよう)」を、その中でも中心は「家族
の団欒(だんらん)」が大切だと思うということを強調しました。
どうも日本中がゆがんだような状態になっているように感じます。
家庭の教育力が大切であるといっても理念になってしまう。具体的
にどうあるべきか考えた結果、「家族の団欒」がその中心的な課題
になると思い、取り上げることにしたものです。

 以後、市長室には新年のあいさつで大勢の方が来られました。そ
れぞれ地域のリーダーや業界のまとめ役などをされている方々です
から、色々なお話をお聞きする良いチャンスを頂いたと思っていま
す。そして、夕方からは新年会が一晩に2~3席予定され、出席さ
せていただいております。これも生の声をお聞きする貴重な時間な
のですが、自分の体調を考え、お酒は飲み過ぎないように、気を付
けています。
 私は運転をしませんので心配ありませんが、新年会の後、出席者
の皆さんが絶対に運転をされないよう、祈るばかりです。

 長野市の中央・南両警察署長さんが、新年あいさつに来られたと
きの話ですが、昨年の長野市の交通事故による死者は6人、記録的
に少なかったことはありがたいけれど、昨年あれだけ飲酒運転で事
故があり、世論も取り締まりも厳しくなっているのに、まだ酒を飲
んで運転する人がいる・・・と嘆いておられました。

 6日は長野市消防出初式が行われました。雪が舞う寒い朝でした
が、鍋屋田小学校の校庭に消防団員、消防職員、そして自主防災会
をはじめとする市民の皆さん約1,700人が集合、開始式を行っ
た後、市役所まで行進し、市役所前で市長観閲、続いて長野市民会
館で式典を行いました。本年は、若林環境大臣、村井長野県知事を
はじめ、大勢の来賓にお出でいただき、大変盛大な式典になりまし
た。県知事さんが出席されたのは、多分初めてのことでしょう。さ
すがに国家公安委員長・防災担当大臣を務められた方、消防の大切
さを理解されていると感じました。式典開会に先立ち、日ごろから
幼年消防クラブとして、火災予防の活動を行っている若穂幼稚園の
園児の皆さんの鼓笛演奏は大変かわいらしく、消防団の木やりは勇
壮でとても良かったと思います。消防の重要性を認識した行事でし
た。

 7日は、長野市内の10の公民館の合同開催による成人式が行わ
れました。長野市民会館いっぱいに着飾った新成人が集まり、厳粛
に行われました。ひところ、日本中で荒れる成人式がありましたが
(今年も埼玉や沖縄では荒れたという報道がありました)、長野で
はそんな非常識なことは起こらず、きちんとした雰囲気は守られて
いたと感じましたし、新成人の決意表明も立派で、見守る大人の人
も、新成人のたくましさを感じたと思います。

 9日の夜には、13日から開催のスケルトンワールドカップのウ
エルカムパーティーが浅川小学校の体育館で開催されました。この
パーティーは、長野オリンピックの時、スパイラルの地元浅川地区
の皆さんが総出で、選手の歓迎パーティーを開催してくださり、選
手と地元の皆さんとの素晴らしい交流があったのですが、そのとき
の感激をもう一度という浅川地区の皆さんの熱意によって、開催さ
れたものです。
 ウエルカムパーティーは市内のホテルで開催するのが一般的です
が、浅川地区の皆さんが、浅川小学校の児童も含めて、スパイラル
の維持管理のために草取りをしたり、大会のボランティアを務めた
りしていただいていることに、日本・長野のボブスレー・リュージ
ュ連盟の役員が感激して、小学校の体育館での手作りパーティーに
賛同し、喜んで出席していただいたものです。
 パーティーでは飲み物や料理、そば・・・オリンピックの時にも
ふるまわれた豚汁やおはぎ・・・などがたくさん出されていました。
アトラクションも琴、北郷区の神楽、若槻地区の三登山太鼓などの
演奏が行われ、子どもたちも外国選手との交流を楽しんでいたよう
ですし、外国選手も喜んで太鼓をたたいたり、盛んに舞台にカメラ
を向けて撮っていました。浅川地区の皆さんの歓迎の気持ちは十分
に伝わったものと思います。

 13日、ワールドカップ本番。私もスパイラルに観戦に行きまし
た。時間の都合で全部は観戦できませんでしたが、越選手や中山選
手を含む日本選手も健闘しました(稲田選手が自己最高の3位に入
りました)。私は計時している部屋で選手の滑走の様子と数字をに
らみながら観戦しましたが、微妙なことで記録が変わっていくこと
が分かって、面白かったです。観客の皆さんにも、あの計時室の様
子がすべて分かるようになれば、競技をもっと楽しめるのではない
かと感じました。
 競技の合間に、日本・長野のボブスレー・リュージュ連盟の幹部
の皆さんと、国のナショナルトレーニングセンターに指定された場
合の対応などについて懇談することができました。