長野市には、昭和62年に制定した素晴らしい市民憲章があるこ
とをご存じですか?
立派な文章ですが、あまり話題になることが無く、きちんと覚え
ていらっしゃる人も残念ながらあまりいないのではないかと感じて
います。
私自身も正確に覚えているか自信がありませんが、市長室には、
立派な額入りの市民憲章が飾ってありますし、市役所の前の道路脇
にも碑が立っています。
今日は、新年度のスタートに当たり、皆さんと一緒に読んでみた
いと思います。併せて長野市には立派な教育大綱、農業委員会憲章
などもあります。
集めてみましたので、皆さんも声に出してみましょう。
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長野市民憲章
信濃の国の
歴史と伝統のあるまちで
私たち長野市民は
すぐれた自然と文化を愛し
平和を願い
ひとの尊厳を大切にし
国際人としての資質を高め
ともに力を合わせて
豊かに
発展する未来へ向けて
羽ばたく
昭和62年12月21日制定
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長野市教育大綱
明日を拓く深く豊かな人間性の実現
学校、家庭、社会の総合的な教育により、敬愛の心を培うととも
に自律心や創造力を養うことを基底として、体力の増強とスポーツ
の振興、人権同和教育の徹底、青少年の健全育成、平和な国際化社
会をになう教育の進展等を期し、深く豊かな人間性の実現をめざす。
○ 児童・生徒ひとりひとりの人間性を深く豊かに鍛えのばす学校
教育
深い思いやりの心を陶冶(とうや)し、清らかな情操、基礎的
な学力、強じんな意志・体力の形成に努める。
○ 深く豊かな人間性を育む家庭教育
わが家の生活習慣・しつけ・豊かな情操を培い、家庭、地域
社会等の活動に努める。
○ 深く豊かな人間性を実現する社会教育
愛郷の精神、社会的道徳性を養い、地域社会・家庭等の活動
に努める。
昭和62年5月制定
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長野市農業委員会憲章
長野市農業委員会は
誇りと責任をもって
農用地を大切にし
農業 農業者の代表として
活力ある農村と都市の調和を求め
農用地の有効利用を図り
流動化と集団化を進め
農業者の期待と信頼に応え
担い手と後継者の確保に努め
明日に向け
食料の自給と農政の確立に努めます
平成3年10月17日制定
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以上、三つ集めてみました。特に農業委員会憲章は、私も今年農
業委員会の総会に出席させていただいて、初めて知ったものです。
いずれも15年~20年以上前に制定されたものですが、私は、
改めて読んでみて、「理念」というのは大切だけれど、必ずしも実
現できていないものもあるなあと思いました。
すべての人が賛成できる、そしてその時点での将来への期待・・・
そんな思いが込められたものが「理念」でしょう。でも個々の問題、
具体論を考えてみると、なかなか難しいと感じています。
総論賛成、各論反対は世の常でしょうし、同じ文章でも、立場や
解釈の違いひとつで、正反対になることも間々ありそうです。あま
り深読みせずに、素直に読んだ通りとするのが、正しいのでしょう。
そういえば、4月から長野市立長野高等学校(略称「市立長野
(いちりつながの)」)がスタートしますが、校歌を、長野市とはいろ
いろなご縁がある森山良子さんにお願いしていました。その校
歌ができてきました(松井五郎さん作詞・森山良子さん作曲・古川
初穂さん編曲)。
入学式でお披露目いたしますが、私は事前に聴かせていただきま
した。従来の校歌のイメージとは全然違う、でも素晴らしいもので
す。今後学校の成長とともに歌い継いでいかれるものと信じていま
す。
今日は、新年度の最初のメルマガということで、長野市の目標に
している「理念」を、幾つか書いてみました。