2008年4月24日木曜日

躍動する長野、元気なシーズンが始まりました


 新年度に入って、各地の桜の便りが聞かれ、長野はまだかなあと
随分気をもみましたが、4月12日(土)、ようやく開花宣言にな
りました。見ごろは17日から20日ごろだったでしょうか。
 長野市のホームページも変わったこと、お分かりいただけたで
しょうか?背景の色も春らしく桜色になりました。これからも四季
に合わせて色を変えていく予定です。お楽しみください。

 4月13日(日)は、AC長野パルセイロの北信越リーグでの今
シーズン初戦でした。私も応援に出掛けましたが、3対1で快勝、
まずまずのスタートを切りました。初戦でまだ硬さが見られました
が、今後勝ち続けて、私たちに夢を見させてほしいものです。バ
ドゥ監督にお聞きすると、大きな応援が選手を奮い立たせるので、
観客が多いことがとても重要とのことです。皆さんも競技場へ出掛
けて、大きな声で応援をしましょう。
 なお、19日には福井で第2戦を戦い、勝利を収めたとのことで
す。

 4月18日(金)、フリースタイルスキー・ワールドカップで総
合優勝に輝いた上村愛子選手の「優勝を祝う会」が開かれました。
彼女は長野市の北野建設に所属し、長野オリンピック当時から活躍
しており、私たちに夢を見せ続けさせてくれていますが、このたび
は日本人初の快挙を成し遂げたものです。2年後のバンクーバーオ
リンピックでも活躍が期待されています。

 4月20日(日)には、10回目となる長野オリンピック記念長
野マラソンが開催されました。実際にスタートしたランナーは、過
去最多の7,444人で、約85パーセントに当たる6,335人
の皆さんが完走されました。参加者の7割が県外の方ということで
すから、ぜひ長野の桜を見てほしいと思い、それまで桜が持ってく
れればよいと思っていました。雨などもあり心配しましたが、ラン
ナーの皆さんにも楽しんでいただけたのではないかと思っています。

 同日、「善光寺さくらまつり」が城山公園で行われました。市で
は、一昨年に「1200万人観光交流推進プラン」をつくり、事業
推進を図っていますが、プランの達成に向けて今年は、善光寺界隈
(かいわい)と飯綱高原に焦点を絞って宣伝することにしています。
特に善光寺は、来年、7年に一度の御開帳を迎えることから、今年
と来年、いろいろなイベントを展開していくことにしており、「善
光寺さくらまつり」はそのキックオフ事業でした。昨年新装成った
旧市営球場跡地の公園で、和太鼓演奏や城山小学校合唱団の皆さん
による合唱、雅楽、三味線などのステージ、また、着物姿の女性の
方々による野だてや地元商工会の皆さんからとん汁の振る舞いなど
もあり、お越しいただいた大勢のお客さんをもてなしてくださいま
した。

 4月23日(水)、篠ノ井の千曲川河川敷の中に残っていた小森
石土手の保存工事の完成式典がありました。江戸時代のものとみら
れる遺構が見事な形で出土したのですが、その一部が地元の「小森
の千曲川に架かる石土手を後世に継ぐ会」の皆さんのご熱意と国土
交通省千曲川河川事務所のご配慮により再現されたものです。ぜひ
一度、皆さんにも見ていただきたいと思います。

 同じ日、重要文化財善光寺三門(山門)の竣工(しゅんこう)式
もありました。三門が老朽化して危険になり、国の補助を得て5年
ほど前から解体修理をしていましたが、昨年末ようやく完了したの
です。私が子どものころは、三門に登って門前町の景色を見ること
ができました。いつからかは記憶がありませんが登ることが禁止さ
れ、長い間忘れていたのですが、このたびの平成の大修理の竣工を
機に、再び登ることができるようになりました。ただし、文化財で
すから仕方ないのですが、バリアフリーというわけにはいきません。
また、期間を限定しての「登楼」になるようですが、ぜひ登ってみ
たいものです。

 4月26日(土)、北京オリンピックの聖火リレーが、日本で唯
一、長野で行われます。
 皆さんご存じのとおり、先週18日に善光寺事務局の若麻績寺務
総長さんをはじめ4人の役員の方々が市役所においでになり、聖火
リレーの出発地を辞退したい旨の申し入れをいただきました。これ
は、リレー開催日は連休初日で多くの参拝者があることや、文化財
の保護をはじめ、多くの課題があることを理由としたものでした。
 この申し入れを受け、私なりにもいろいろな角度から検討してみ
ましたが、善光寺や一般参拝者、周辺の方々に配慮することが最優
先であると判断して了承することにし、実行委員会にお諮りしまし
た。21日に実行委員会が開催され、出発地の変更が了承されまし
た。

 聖火リレーを長野で実施することになったのは、昨年、JOCか
ら打診があったことに始まります。もともと東京都が実施したいと
いう意向だったようですが、2016年のオリンピック開催権を求
めて立候補中なので、IOCが拒否。冬季オリンピックを開催した
ということで長野にお話がきたのです。

 長野とすれば、オリンピック10周年の節目の年に当たり、名誉
なことでもあり、そしてもう一度オリンピックの聖火を迎え世界に
情報発信ができると考え、お引き受けしたのです。体制としては、
JOCの尾崎理事が実行委員会の会長に就任、長野市は事務局を引
き受けて、準備がスタートしました。警備は県警に協力をお願いし
ました。

 10年前の長野オリンピックの時、私も聖火ランナーの1人とし
て最終日に走らせていただきました。警備もまったく無い中で、市
民の皆さんに囲まれて楽しく走らせていただいたこと・・・懐かし
く思い出しています。

 聖火リレーが始まって、このような状況になるということは、
まったくの想定外でした。ロンドン、パリ、サンフランシスコ・・・
と騒ぎが続いているものですから、警備を担当する県警も当初予定
の警備体制を変更して大掛かりなものになりますし、大変なことに
なってしまいました。

 先日、ダライ・ラマ14世が来日した際に行われた記者会見をテ
レビで見たのですが、(1)北京オリンピックを支持する、(2)
我々は独立を目指しているのではない、(3)暴力は絶対にいけな
い、の3点を強調しておられました。
 この言葉は、私たちにとっても、良かったと思っています。そし
て、少なくとも人権問題を掲げた抗議行動を暴力的な手段を用いて
行うことは、避けていただきたいと思っています。

 私は、日本の法律の範囲内で行動する人たちを規制するつもりは
ありません。表現の自由、集会の自由は、基本的な人権ですから。
幾つかの団体から前日あるいは当日、集会やデモのために公園など
を使用したいという申請が出ています。長野市の条例に反しない限
り、これらは許可しています。

 何とか平穏のうちに、オリンピックを開催した都市としての責任
を果たし、世界へ平和のメッセージを発信したいものです。

 4月27日(日)、長野市早起き野球大会・サンデー野球大会の
開会式が開催されます。早起き野球の全国組織である全日本早起き
野球協会は、もともと長野市で1981年に結成されたのが始まり
だったということをご存じでしょうか。早起き野球は、長野市発の
全国的なイベントです。皆さん大いに楽しみましょう。「早起きは
三文の徳」です。

 同じ27日、鬼無里の奥裾花自然園の開山祭と安全祈願祭が開催
されます。まだ、少し早めのようですが、5月中ごろまでには、す
ばらしい水芭蕉を見ていただけるようになると思います。お出掛け
ください。

 4月29日(火)には、優勝を目指して始動している信濃グラン
セローズのホームゲーム開幕戦が長野オリンピックスタジアムで行
われます。19日に開幕した今年の北信越BCリーグには、今まで
の長野、新潟、富山、石川に加え、群馬、福井も参加して一段とス
ケールアップするようです。皆さんこちらも応援しましょう。第1
戦は19日、新加入の群馬ダイヤモンドペガサスと対戦、6対5で
勝利し、好スタートを切ったようです。

 そして同じ29日から、中央通りや権堂アーケードなどで「善光
寺花回廊」が始まります。ゴールデンウイークをきれいな花で飾っ
てくれることでしょう。

 長野にとって4月は、雪が消えて、「モノ」すべてが躍動する元
気なシーズンです。報告したい項目が多すぎて困ってしまうほどで
すが、大いに楽しみ、そして参加していただきたいと考えています。