長野の秋は、一年で最も良いシーズンといわれています。確かに
秋は、いろいろなイベントが行われ、活気づいているように感じま
す。9月末に開催されたイベントも含めて、今回は、思いつくまま
に、そして概略だけですがご紹介します。
まずは、スポーツの話題からです。
・9月28日(日)「第21回長野県日中友好武術太極拳フェスティ
バル」
ビッグハット一面に大勢の方々が演技しておられました。数千年
の歴史があるといわれている中国武術のうち、特に太極拳は伸びや
かで大きく、ゆったりとした動きで高齢者でも体力に応じて親しめ
る健康法として、県内でも愛好者が近年増加しているそうです。
昭和50年ごろ、私が初めて中国へ行った時、街角や公園、空港
待合室などでゆっくりとしたリズムで演じている人を見て、なるほ
ど、太極拳は中国の国民に浸透しているのだなあと感じたことを思
い出しています。実は、会場に行って初めて知ったのですが、私と
普段お付き合いがある方もこのフェスティバルに参加されていたの
です。そうとは知らずにいましたので、私はびっくりしたのですが、
健康に良いということからでしょうか、長野でも太極拳が浸透して
きているようです。
・10月5日(日)「NAGANO飯綱高原健康マラソン」
市制90周年を機会に始まったイベントで、今年で22回目にな
ります。市内外から800人を超える多くの皆さんに参加いただき
ました。遠くは兵庫県からの参加もあり、また参加された方の中で、
最高齢者は75歳ということでした。本年度の観光キャンペーン
「飯綱高原イヤー」とも連携して、秋風さわやかな飯綱高原で、楽
しい大会になりました。
・10月11日(土)、12日(日)「第3回全日本フロアホッケ
ー競技大会」
この大会は、3回目を迎えるのですが、今年もホワイトリングで
開催されました。2005年スペシャルオリンピックス冬季世界大
会でフロアホッケーの会場となったホワイトリングは、まさに日本
のフロアホッケー発祥の地です。障害の有無や年齢、性別を問わず
に楽しめるスポーツとして、少しずつ愛好者が増えているようで、
小中学生のチーム、社会人チーム、アスリートチーム・・・多くの
皆さんが参加されました。さらに普及して、将来もっと大きな大会
になるとうれしいですね。
・10月18日(土)「2008ながの中学駅伝大会」
南長野運動公園のオリンピック聖火台を基点に、千曲川堤防道路
などを利用した素晴らしいコースが設定され、市内をはじめ、県内
各地からの参加校、そして招待チームの駒ヶ根市立東中学校を含め、
女子チーム29校、男子チーム32校が参加した盛大な大会になり
ました。昨年はプレ大会を開催し、今年は本番、十分な準備をして
の大会で、熱戦が繰り広げられました。
長野県は、過去13回の全国都道府県対抗男子駅伝競走大会で4
度の優勝という素晴らしい成績を挙げており、駅伝王国といっても
よいかと思います。ただ、中学生が経験する機会は限られていまし
たので、この大会を開催することになったものです。
結果は、男女とも招待チームの駒ヶ根市立東中学校が優勝しまし
た。さすが招待チームだと感心しましたが、来年以降は、長野市内
の中学校の奮起を期待したいですね。
・10月19日(日)「長野市地域公民館連絡協議会連合会 女子
バレーボール大会」
毎年、長野運動公園の総合体育館で行われている大会です。私は、
始球式でサーブを打たせていただいているのですが、今年はちょっ
と失敗、1本目は相手コートに入りませんでした。お恥ずかしい限
りです。ただ、各地域公民館から選ばれて参加した女性選手の皆さ
ん、大変上手な方が多く、もはや素人ではないなあと感心しました。
・10月24日(金)~26日(日)「SBC杯第15回全日本ス
ピードスケート距離別選手権大会」
今シーズンの幕開けとなる大会で、ワールドカップの前半戦とユ
ニバシアード冬季競技大会の日本代表選手の選考を兼ねた重要な大
会でした。私は、女子500mの競技を見させていただいたのです
が、新谷志保美選手や加治木彩選手など市内の企業に所属する選手
が出場しており、とてもうれしく思いました。エムウェーブを拠点
に、さらに多くの選手が育ってほしいものです。
そして、私が観戦した日は、約1,000人もの方が観客として
入場されていたとのことでしたが、スタンドは6,500席もあり
ますので、少しさびしい気がしました。ぜひ、ここを満席にして選
手の皆さんをお迎えしてみたい・・・そんなことも考えながら競技
を見させていただきました。
最後に、長野市で行われたイベントではありませんが、大きな朗
報がありましたので、付け加えさせていただきます。
第44回全国社会人サッカー選手権大会が、10月17日(金)
から22日(水)までの6日間、新潟県の新潟市、新発田市、聖籠
町で開催され、AC長野パルセイロが激戦を制し、見事初優勝を飾
りました。
試合終了後、「勝った!」というメールをもらい、本当にうれし
かった。長野県勢としてはもちろん、北信越リーグのチームとして
も初の全国制覇ということです。
この大会では、10月18日(土)から22日(水)まで、5日
間連戦したのですから大変です。ちなみに、相手チームと試合結果
を書いてみますと、
18日 1回戦 対 矢崎バレンテFC 1-1 PK4-3
19日 2回戦 対 クラブドラゴンズ 4-0
20日 準々決勝 対 佐川急便中国 4-0
21日 準決勝 対 ホンダロック 4-0
22日 決勝 対 NECトーキン 2-1
という成績でした。パルセイロの選手層が厚くなって、連戦に耐え
る力が付いてきたから勝てたとのことです。
でも、本番はこれからです。すなわちJFL(日本フットボール
リーグ)昇格をかけての「全国地域リーグ決勝大会」が始まるので
す。この大会には、9つの全国地域リーグの優勝チーム、全国社会
人サッカー選手権から2チーム、一部の地域リーグの2位のチーム
など、全部で16チームが集まり、北九州市、鳥取市(2会場)、
高知市に4チームずつ4組に分かれて、11月22日(土)から
24日(月)までの3日間でリーグ戦を行います。従って3連戦で
す。
パルセイロは、強豪チームぞろいの組に決まったそうで、22日
がホンダロック(社会人サッカー選手権3位、九州リーグ3位)、
23日が沖縄かりゆしFC(九州リーグ1位)、24日がバンディ
オンセ加古川(関西リーグ1位)との戦いになります。今回、前評
判が一番高いチームがバンディオンセ加古川。ほかの2チームも九
州リーグでの評判が大変高いチームだそうです。
まさか、こんな組み合わせになるとは想像していなかった、とい
う声もパルセイロ関係者から漏れてきました。でも、パルセイロは、
全国社会人サッカー選手権大会の準決勝でホンダロックを4対0で
一蹴(いっしゅう)しているのですから、相手にとってもパルセイ
ロは脅威でしょう。会場は北九州市の本城陸上競技場です。
そして、それぞれの組で1位になった4チームが、11月28日
(金)から30日(日)にかけて、沖縄県石垣市で行われる決勝ラ
ウンドのリーグ戦に出場することになります。当然のこと、こちら
も3連戦です。連戦に耐えられるチームの厚みが大切になるでしょ
う。
ここで1位または2位になると、JFLへの昇格が自動的に決ま
り、3位はJFLの最下位チームと入れ替え戦を行うことになるの
だそうですが、この辺はJ1、J2、JFLの事情で変わってくる
ようです。例えばJFLからJ2へ昇格するチームが多ければ、J
FLへの昇格チーム数も増える場合もあるとのことですから、石垣
市での決戦に臨む4チームに残っていれば、昇格チャンスをつかむ
こともあるかもしれません。もちろん狙いは1位です。そうすれば、
文句なしの昇格です。
それと、Jリーグに昇格していくためには、強さだけではなく、
いろいろな条件整備が必要になります。例えば、ホームグラウンド
の収容人員、行政の支援・・・。複雑な心境ですが、うれしい悩み
の種をぜひつくってきてもらいたいと思っています。
来週は、スポーツ以外の話題を紹介させていただきます。
2008年10月30日木曜日
元気なまち「長野」の秋10月のイベント(1)
2008年10月23日木曜日
市長交際費の違法判決について
長野市長の交際費に関し、9月25日、東京高等裁判所で一部の
支出が違法であるという判決が出されたことにつきましては、市民
の皆さまに、ご不快な思い、また、ご心配をお掛けしましたこと、
心からおわびいたします。
ただ、今回の判決について、私としてはどうしても納得がいかな
い点も幾つかあるのです。しかし、訴訟を継続していくための時間
や労力などを考慮した結果、最高裁への上告はせず、違法と判断さ
れた事案7件、7万4,000円に遅延損害金を加えて、
8万4,190円を市に返還させていただきました。
今回は、私の納得がいかない理由をお聞きください。
(1)まず、平成18年5月、住民訴訟が提起された事案は、62
件、47万6,500円です。
(2)平成19年12月に長野地裁で判決があり、違法であると判
断されたのは、そのうち7件、7万1,000円でした。詳細
は次の通りです。
1.北信政経会懇親会費 6,000円
2.長野市交友会通常総会懇親会費(2人分)1万円
3.長野市交友会市政懇談会懇親会費(3人分)1万5,000円
4.宮司就任祝賀会費 1万5,000円
5.長野県議会副議長就任祝賀会費 1万円
6.すそばな会総会懇親会費 5,000円
7.『名頭紋鑑』出版記念会会費 1万円
この判決について、私なりに解説させていただきます。
まず、提訴された62件のうち、違法であると判断されたのは7
件ですから、55件は違法性がないということです。そして、違法
であるとされた7件についてですが、
1.北信政経会の懇親会は、地元選出国会議員の衆議院議員選挙当
選祝いと大臣就任祝いの会だったのですが、たまたま同じ時期に
市長選挙も行われており、その案内状に私(市長)の当選報告会
も兼ねるとされていたことがいけなかったようです。でも、ほか
の議員さんの議長・副議長就任祝いにも出席しているのですが、
こちらについては今回の長野地裁判決でも適法と認められ、また、
同様の事例について最高裁判決でも適法と認められているのです
から、この点についての判断基準があいまいだと思っています。
2.3.長野市交友会というのは、長野市職員OBの会であり、2
回開催されました。会員の皆さんはすでに退職しているので、い
わば外部の存在ということになります。その会合に、助役と収入
役が私と同席して、会員の皆さんに行政の現状をお話し、意見を
交わすことで、市政運営に必要なご助言をいただいたり、ご理解、
ご協力をお願いさせていただいたりすることは、私は「公務」で
あると思っていたのですが・・・疑問が残ります。
4.宮司就任祝賀会は、法務省が主唱する「社会を明るくする運動」
の民間協力者であり、矯正業務に関して長野刑務所長表彰を受け
ていらっしゃるなど、社会貢献されている方のお祝いをする会で、
市内のホテルで行われました。しかし、政教分離という観点から
すると、まずかったかもしれません。
5.長野県議会の副議長就任祝賀会も違法と判断されましたが、適
法であるとする最高裁の判例が、現在の判断基準の趨勢(すうせ
い)となっており、理解に苦しむところです。
6.“すそばな会”というのは、長野市職員の長野工業高校卒業生
の会です。ところが適法とされた分に長野商業高校卒業生による
“しらいわ会”が入っているのです。同じような会なのに、判断
が異なるということは、一貫性が無いと言わざるを得ません。
7.出版記念会は、長野市技能表彰を受けた方が長い間努力をされ
てできた本の出版で、長野市に関する貴重な記録と言えるでしょ
う。問題になる理由がよく分かりません。
(3)このように、私としては、一審判決には全体的に事実が理解
されていないと思われる点もあり、交際費の支出が違法になる
かどうかの判断基準もはっきりしないと感じましたので、平成
19年12月に控訴させていただきました。原告の方々も、附
帯控訴ということで、28件、19万5,500円分を提出さ
れましたので、合計35件について改めて判断を仰いだわけで
す。
(4)平成20年9月、東京高裁で判決があり、35件のうち、7
件、7万4,000円に違法性があるということで、額が
3,000円増え、内訳も多少入れ替わりました。
1.一陽会連合会総会懇親会費 3,000円(市議会議員立候
補予定者の後援会で、一審では適法だったのですが、新たに違
法とされました)
2.北信政経会懇親会費(一審と同じく違法との判決です)
3.長野市交友会通常総会懇親会費(一審で違法とされていた助
役、収入役の会費に加え、新たに市長の会費5,000円も違
法とされました)
4.長野市交友会市政懇談会懇親会費(3と同様、新たに市長の
会費5,000円も違法とされました)
5.宮司就任祝賀会費(一審と同じく違法との判決です)
6.すそばな会総会懇親会費(一審と同じく違法との判決です)
7.出版記念会会費(一審と同じく違法との判決です)
なお、長野県議会副議長就任祝賀会費については、適法とされ
ました。
今回、東京高裁の示した判断理由のうち、特に納得できない点に
ついて触れさせていただきます。
市職員のOB会である長野市交友会には、総会と市政懇談会に出
席し、市政の状況についてあいさつさせていただいたり、講演させ
ていただいたりしました。当然、会員の皆さんは退職された方々で
あり、私の指揮監督権は及ばない、いわば外部の組織で、市政への
ご理解とご協力をお願いしたものです。
しかしながら、東京高裁判決においては、会ないし会員の地域社
会における活動などについての具体的な主張立証がなく、地方自治
法第1条の2第1項に「地方公共団体は、住民の福祉の推進を図る
ことを基本として、地域における行政を自主的かつ総合的に実施す
る役割を広く担うものとする」と規定されている行政が、公費をも
ってお付き合いすべきであると客観的に見ることができるとは言い
難い、ということで、違法とされたわけです。でも、会員である職
員OBの皆さんは、区長など地元地区の役員に就いている方も多く、
行政には、大いに協力していただいているのです。
“すそばな会”は、高校の同窓会であり、違法性がないとされた
“しらいわ会”とまったく同様の団体です。市役所内部の組織であ
れば、当然、交際費は支出しないのですが、これらの会には、市職
員のほかに学校長などの学校関係者、市議会議員も出席されていま
す。また、最高裁の判例では、学校の同窓会活動は外部の者が含ま
れるかどうかという点のみならず、それとは別の観点で「社会活動
の一つである同窓会活動を行う」という設立目的や会の活動自体か
らも外部性が認められているのです。
このようなことを主張していたのですが、判断が示されなかった
と考えています。
私は、正直なところ、非常に残念でなりません。金額が増えてし
まったからそのように言うわけではありません。もっときちんとし
た理由と、判断基準が欲しかったのですが、それがかなわなかった
ということです。
今回の判断に対し、さらに判断を仰ぎたい気持ちもありますが、
時間と労力の問題、訴訟費用が公費でまかなわれること、そして市
民の皆さまにご心配をお掛けすることなどにかんがみて、上告をあ
きらめました。
ただ、あいまいな判断であるが故に、私が従来、記者会見などで
主張してきたこと、すなわち「市長でなかったら出席しないであろ
う、市長であるがゆえに出席を求められる会合へ、市長として出席
依頼があった場合の会費は、市長交際費から支出する」ということ
を基本原則と考え、今後も対処していきたいと考えています。
具体的には、平成18年4月に改定した交際費の執行基準に沿っ
て、政教分離の原則に反しないか、市の利益に資するものであるか
どうか、市長の指揮監督権が及ばない外部的なものかどうか、社会
通念上の儀礼の範囲かどうかなど、基本原則を踏まえつつ判例を参
考にしながら、個々具体的に判断することになると思います。もち
ろん、厳格に運用するとともに透明化を図り、執行状況のすべてを
市のホームページで公表していくことは当然です。
最後に申し上げますが、今後、酒席を伴う会合だとしても、遠慮
させていただく予定はありません。と言いますのも、さまざまな会
に出席させていただき、市民の皆さまのご意見をお聴きして市政に
反映するとともに、私から市の政策などを直接ご説明させていただ
くことは、市長の重要な職務であると考えているためです。
ただ、現在の私のスケジュールでは、出席されている皆さんとゆ
っくりお話しさせていただく時間をとることができないのも事実で
す。その意味では、会を主催されている方や出席されている方には、
かえって失礼になってしまっているのかもしれません。ですが、
「お酒は、和を大切にし、人と争わないように心掛けてきた日本人
の心」であるとおっしゃる方もいらっしゃいます。あらかじめ、中
座させていただくことをお断りした上ではありますが、私が出席さ
せていただくことで、市政に良い効果をもたらすのであれば、たと
え、酒席を伴ったとしても、出席させていただくことが良いのでは
ないかと考えています。
今後も市民のため、長野市のため、臆(おく)することなく積極
的に市長職に取り組んでいく決意です。
2008年10月16日木曜日
「ふるさと納税制度」のご案内
本年4月の地方税法の改正により、「ふるさと納税制度」がスタ
ートしました。この改正を受け、いずれの地方自治体も受け入れ態
勢を整えたり、寄付をしていただくためのさまざまな工夫をしたり
しています。
「ふるさと納税制度」は、「ふるさと」を応援したいという納税
者の皆さんの思いを実現するため、応援したい市町村などに寄付を
していただくと、所得税と個人住民税から寄付額のうち5,000
円を超える額が軽減されるという制度です。つまり、本来はお住ま
いの自治体などに納めていただく税金の一部を、応援したい市町村
などに「寄付金」として“納税”していただくことができるのです。
ここで言う「ふるさと」とは、現住所や戸籍などとはまったく関
係がありません。本市で言えば、長野市出身の方、転勤や就学など
で長野市に住んでいた方、観光で長野市を訪れたことのある方など、
どなたでもお申し込みいただくことができます。もちろん、現在、
長野市にお住まいの方でも良いのです。
「ふるさと納税制度」の仕組みは、少し複雑ですが、具体的な例
として、総務省の公表資料によりご説明します。夫婦と子ども2人
の家族で、給与収入が700万円ある方が、仮に4万円の寄付をし
たとします。この場合は、所得税から3,500円、個人住民税か
ら3万1,500円、つまり5,000円を超える寄付金相当額で
ある3万5,000円の税金が軽減されることになります。
ただし、税金の軽減を受けるためには、寄付をした翌年の3月
15日までに確定申告をしていただくことが必要です。また、軽減
される個人住民税は、税額のおおむね1割までとなっています。
次に、長野市にいただいた寄付金の活用方法についてご説明しま
す。長野市では、昨年度からスタートした第四次長野市総合計画を
基に、次のとおり、7つの活用先メニューを用意しています。この
ようなメニューを用意したのは、いただいた寄付金の使途を明らか
にし、透明性を確保したいと考えているからです。
7つの活用先メニュー
・「めざせ!金メダル!」
長野オリンピック記念長野マラソン大会などスポーツ大会の開
催や、地域のプロスポーツクラブの育成など、スポーツを軸と
したまちづくりへの支援として活用させていただきます。
・「牛に引かれて善光寺参り」
国宝善光寺と門前町の世界遺産登録に向けた取り組みや、城下
町松代の歴史的な景観・街並みの保全など、歴史や文化財を生
かしたまちづくりへの支援として活用させていただきます。
・「山あおく・水清き・ふるさと」
豊かな森づくりと水源の保全、太陽光発電などの自然エネルギ
ーの活用など、森林保全や環境にやさしいまちづくりへの支援
として活用させていただきます。
・「おらほうへ、よってけさ!」
都市と農村の交流活動の促進や、りんご・おやき・そばの特産
品づくりなど、中山間地域での交流活動・魅力づくりへの支援
として活用させていただきます。
・「世界に羽ばたけ!長野っ子」
特色ある教育内容の充実や地域でのびのび育つ環境づくりなど、
未来を担う子どもたちの人材育成などへの支援として活用させ
ていただきます。
・「ふるさとの父・母へ」
介護予防や介護サービスの充実、高齢者の生きがい・健康づく
りなど、高齢者が地域で安心して暮らせる環境づくりへの支援
として活用させていただきます。
・「市長におまかせ」
上記の6つの応援メニュー以外で、市長が選定する政策などに
活用させていただきます。
この「ふるさと納税制度」が創設された経緯なのですが、この制
度は、昨年5月に当時の菅総務大臣が提案したことに始まっていま
す。当時は、大きく報道されていましたので、ご存じの方も多いと
思います。制度創設の理由の一つには、法人二税を中心とする税収
が、企業活動が活発な東京をはじめとする大都市に集中し過ぎたこ
とにより、地方間の財政力格差が拡大していることから、それを是
正するために税源調整を図るという目的がありました。
また、従来から言われてきたことですが、地方では多額の公的負
担をして子どもたちを育てているが、いざ納税の段階になると東京
などの大都市に出て行ってしまう。この子どもたちが大都市で納税
した分を地方へ還元する何らかの対策が必要だ、との議論も行われ
たようです。
このようなことも、今回の制度には織り込まれています(ただ、
長野市も含めて、自分の市からほかの市へ寄付金が行ってしまうこ
ともあるわけで、市町村の競争を引き起こす可能性もあります。そ
ういう意味では自治体のイメージも重要になるのでしょう。正直に
言えば、私は、この競争をあまりやりたくないと感じているのです
が・・・長い目で考えていくテーマかも知れません)。
なお、この制度の名称は「ふるさと納税制度」となっていますが、
実際には、いわば寄付税制の改正です。日本人は、寄付という行為
に対してあまり積極的とは言えない、と以前から私は感じていまし
た。事実、日本の成人一人当たりに換算した寄付額は、英国の16
分の1、米国の50分の1という調査結果もあるようです。特に、
米国では寄付が多く、そのための制度も充実しているようですが、
これは、もうけたお金は社会に還元するという価値観、文化が浸透
していることの表れであるといわれています。
今回の「ふるさと納税制度」の創設を契機に、日本でも寄付行為
に対する理解が進み、いわゆる寄付文化というものが育ってくれる
ことを大いに期待しているところです。そのためには、日本の税制
における寄付の考え方も大きく変えていく必要があり、この制度の
創設がそのきっかけになってほしいと思っています。
ただ、一方では、納税者(寄付者)の自己負担となる5,000円
相当の地元特産品を贈っている自治体もあるようです。特典などを
付けて、より多くの寄付金を集めようというのは、それはそれで一
つの考え方だとは思います。しかし、制度の趣旨が、「ふるさと」
を思う心に根差した善意を期待していることを考えると、先ほどの
話のとおり、いくら都市間競争の時代とはいえ、私としては、こう
した形をとってまで競争したくないというのが本音です。
5,000円という適用下限額を定めた本来の趣旨は、寄付金額
の多寡にかかわらず、市町村などがふるさと納税の手続きをする際
に事務経費が掛かることから、その分を配慮したということのよう
です。
余談ですが、「エンジェル税制」という制度をご存じでしょうか。
この制度は、今後、発展が期待されるベンチャー企業への投資環
境を整備し、企業を育成するために設けられたもので、国民のお金
を貯蓄から投資へ向けたい、という国の方針の一環として整備され
ました。
現在、米国発の金融不安が世界を席巻し、大きな混乱を引き起こ
していますが、これは実体経済から乖離(かいり)した各種の金融
商品が開発され、破たんしたことが原因の一つと言われています。
一方で、戦後、日本の経済成長を支えたソニー、ホンダ、松下
(現パナソニック)といった多くの企業のスタートがベンチャー企
業であったことを考えますと、ベンチャー企業を育てていくことは、
これからの着実な経済発展のためには非常に重要なことであると思
っています(実は、この制度にも大いに関心を持っていただきたい
のですが・・・)。
この「エンジェル税制」では、投資家のリスク軽減を目的に、投
資額をその年の総所得金額から控除するという優遇措置が設けられ
ているのですが、この場合も5,000円を適用下限額としていま
す。恐らく「ふるさと納税制度」と同じ考え方での制度設計なので
しょう。
いずれにしても、この「ふるさと納税制度」によって今後もより
長く、より多くの皆さんに長野市を支援していただくためには、応
援したくなるような魅力的な「ふるさと」にしていくこと、そして、
共感を得られるような施策を企画・実施していくということが、一
見、回り道のようでも、長野市にとっては、最も重要なことになる
のだと、私は思っています。
※「ふるさと納税制度」の概要や、長野市へのご寄付の方法など、
詳細につきましては、
長野市ホームページ(http://www.city.nagano.nagano.jp)の
「ふるさと納税のご案内・ながのふるさと応援サイト」でご覧い
ただけます。
ご寄付のお申し込みや「ふるさと納税制度」についてのお問い
合わせは、
長野市企画課 電話番号026-224-5010
ファクス番号026-224-5103
Eメール=kikaku@city.nagano.nagano.jp
へお願いします。
2008年10月9日木曜日
長野市・信州新町・中条村合併協議会が設立されました
先週の10月2日(木)、長野市・信州新町・中条村合併協議会
設立の調印式が行われました。先月のメルマガ第335号でもご報
告させていただきましたが、この協議会は、各市町村議会で「合併
協議会設置」と「それに伴う補正予算」を議決いただいたことによ
り、この日の設立を迎えることになったものです。
調印式は、3市町村長のほか、各市町村議会の議長の皆さん方に
もご出席いただいて開催しました。この日、3市町村長が調印した
のは、合併協議会の設置と、それに伴い必要となる事項を定めた協
議書です。協議書には、立会人として議長の皆さん方にも一緒に調
印していただきました。
6人の調印が済んだ後、まず、私からあいさつをさせていただき
ました。私が申し上げたことの概略は、以下のとおりです。
「市町村合併は、地方分権の進展、人口減少社会の到来、日常生
活圏の拡大、財政問題など、今日の社会経済情勢の変化に対応し、
基礎自治体の強化、住民の福祉向上を図るための重要な手段です。
長野市では、平成17年1月1日に豊野町、戸隠村、鬼無里村およ
び大岡村と合併し、市内各地域の特性を生かしながら、本市の一体
的な発展のため、さまざまな施策を展開しています。
このたびの信州新町、中条村の住民総意に基づく合併協議の申し
入れに対しては、平成17年の合併の経験を基に、長野市・信州新
町・中条村合同研究会を設置し、合併に関する基本的事項などの調
査・研究を行い、合併を進めるか否かを判断するための材料を作成
してきました。
その結果として、各市町村議会の議決をいただき、本日の調印に
よって、いよいよ合併協議会へ検討の舞台を移すことになりました。
この協議会は、法律に基づく協議会であり、位置付けは、これま
での事務レベルの合同研究会とは異なるものとなります。合併後の
まちづくりについては、「~善光寺平に結ばれる~ 人と地域がき
らめくまち」をコンセプトとして進めていきたいと考えており、合
同研究会での協議結果を基本に、それぞれの市町村の豊かな自然を
生かしながら、それぞれがはぐくんできた歴史や伝統、あるいは地
域の特性を十分尊重し、積極的に協議を重ねていきたいと考えてい
ます。
もとより、合併に関する情報や協議内容については、住民の皆さ
まに情報提供し、住民の皆さまのご理解をいただきながら取り組ん
でいく所存であり、住民、議会、行政が一体となってこの地域の将
来を、地域づくりをどうしていくのかということをしっかりと議論
していきたいと考えています。
どうか本協議会が、夢と希望にあふれ、活力ある魅力的な市の誕
生に資する協議会になりますよう、皆さまのご支援、ご協力をお願
いします。」
続いて、信州新町の中村町長と中条村の久保田村長からもごあい
さつがありました。お二人のあいさつは、おおむね以下のような趣
旨であったと思います。
・信州新町 中村町長
「地方分権が進む中において、住民の多様化する行政需要に的確
に対応していくためには、市町村の役割が重要になってきている。
ところが、国・地方ともに厳しい財政見通しが伝えられており、小
規模自治体にとっては厳しい将来が予想される。
このような中で信州新町では、長野市との合併により、一定の行
政サービスの水準を将来にわたり確保・維持していくことが、住民
福祉の向上ひいては地域全体の発展につながるという結論になった。
これまでの3市町村による合同研究会での調整を基本に、今後も
豊かな自然を生かしながら、先人の皆さまがはぐくんできた歴史や
文化、それぞれの地域の特性を十分に尊重し、互恵互譲の精神を持
って、協議を進めていただきたい。」
・中条村 久保田村長
「振り返ってみると、中条村では、幾多の壁を乗り越えて、本日
を迎えることができた。その意味で本日は、村民一同、待ちに待っ
た調印式であり、感無量のものがある。中条村は、少子高齢化が大
変進んでおり、加えて財政難でもある。このような中ではあるが、
この地域を守り、皆が中条村に住んでいて良かったと言えるような
地域にしたいと村民皆が考え、方策を模索する中で、長野市との合
併という結論が出た。
住んでいて良かったという中条村を、今までどおり守っていただ
けるように、また、長野市の皆さんともども栄えるように、そして、
この緑豊かな、こんなに良い地域をぜひ後世にも残していきたい、
そんなことを願いながら、印を押させていただいた。
残された時間はごくわずかになってきたが、長野市の皆さんのご
迷惑にならないように、一生懸命頑張って合併を迎えたいと思って
いる。」
その後、立ち会っていただいた3市町村議会の議長さんからもご
あいさつをいただき、最後に6人でがっちりと握手をして、調印式
を終了しました。
今回、3市町村の合併協議会を設立したことにより、これから、
合併に関する本格的な議論が始まることになります。
元気なまちづくり市民会議や市町村合併に関する市民会議などで
は、毎回説明させていただいてきたのですが、合併は市町村ができ
る最大の行政改革であると私は考えています。確かに、顔の見える
行政サービスを提供するには、自治体の規模が小さいほど良いとは
思うのですが、例えば、市町村長、議会などを置く必要があるなど、
どんなに規模が小さくても自治体としてどうしても必要となる経費
があります。市町村合併は、このような経費を削減・効率化するこ
とができるのです。
ちなみに、今回の3市町村で比較しますと、住民一人当たりの歳
出金額(普通会計)は、信州新町が長野市の約1.8倍、中条村で
は約2.6倍です。両町村が長野市よりぜいたくをしているという
ことではなく、上記のような事情から、小さな自治体ほど住民一人
当たりのコストがどうしても高くなってしまうということが、この
数字には表れているようです。
市民会議では、このようなことや、新「合併特例法」に基づく国
や県の支援施策、合併後の財政見通しなどについて話をさせていた
だきました。これに対して、何人かの皆さんから質問・提言などの
発言はあったのですが、その場では、特に反対意見はありませんで
した。
ただし、会議が終わってから、お聴きした意見がありますのでご
紹介しますと、「何で信州新町や中条村と合併しなくてはいけない
のか?と思っていたが、説明を聞いて、なるほどと思った。だから
意見を言わなかったのだ」ということでした。
これは、私の説明が良かったということではなくて、合併するこ
とに対し、いろいろ支援をいただけるメニューを用意してくれた国
・県の施策が良かったということだと思っています。ですので、時
限立法である新「合併特例法」の期限(平成22年3月末)が切れ
ると、新たな合併は難しくなると考えています。
実は、今回の合併で適用を目指している新「合併特例法」は、平
成17年3月末を期限としていた旧「合併特例法」に比べ、支援が
随分減ってしまっているのです。ご意見をいただいた方とは、「で
も、無いよりは良いですよね・・・」と話してきましたが、たとえ
減ってはいても、支援策があるからこそ、今回の合併を検討するこ
とができるのです。今後、仮に、新・新「合併特例法」ができたと
しても、現在の新「合併特例法」よりは、さらに支援が減ると考え
られますので、当然、新たに合併することは難しくなると思ってい
ます。
なお、今週の10月6日(月)に、信州新町の中村町長と中条村
の久保田村長と共に、村井県知事を訪ね、「長野県市町村合併構想」
の構想対象市町村へ位置付けていただくよう申し入れを行ってきま
した。
この構想は、新「合併特例法」に基づいて県が策定したもので、
市町村が合併する際に、国の財政支援措置を受けるためには、この
構想の対象として位置付けられていることが必要になります。県の
構想では、「合併協議会が設置され、申し入れがあった場合に構想
対象市町村として追加する」とされていることから、今回申し入れ
に伺ったものです。知事さんからは、「将来を考え、決断されたこ
とに敬意を表する。県として手続きをきちんと進めたい」とのお話
をいただきましたので、あわせて報告させていただきます。
2008年10月2日木曜日
秋風が吹いて過ごしやすい季節を迎えました
早いもので、もう10月です。すでに残暑もおさまり、心地よい
秋風を感じる過ごしやすい季節を迎えました。
ただ、残念なのは、クールビズ・スタイルと称して、ネクタイ・
上着無しで仕事をすることができなくなったことです。今年は特に、
9月市議会定例会の本会議でも、クールビズOKとなりましたので、
市役所の夏の軽装期間である6月から9月末までの4カ月間、6月
市議会定例会とやむを得ない場合以外は、ネクタイをせず、上着を
脱ぐことができて、私にとってはとてもありがたいことでした(先
週から今週にかけて、少し肌寒い日が続きましたが、9月中は意地
でもクールビズ・スタイルを貫き通そうと思い、私は、半袖シャツ
にノーネクタイで過ごしました。ちょっと、涼しすぎて・・・とい
う感じはありましたが)。
地球温暖化防止のためには、二酸化炭素の削減が最も大切だとい
う認識のもと、生活のいろいろな場面で、一人一人の取り組みが求
められています。そのうち、クールビズは、冷房の設定温度を上げ
て、室内が多少暑くても快適に過ごせるようにしようとの試みであ
ることは、皆さんご承知の通りです。ただ、冬季に行うウォームビ
ズの方が、効果が大きいとおっしゃる方もいますが・・・。
でも、一方では、地球が温暖化している、ということについて異
論もあるようです。先日、あるテレビ番組を見ていましたら、「地
球は冷えている、5年後になれば分かる」とおっしゃっている学者
さんがいましたし、少し前になりますが、デンマークのビョルン・
ロンボルグ氏も、著書『環境危機をあおってはいけない-地球環境
のホントの実態』の中で、地球温暖化について異論を唱えています。
ただ、この本の内容には、批判的な意見もあるようですが・・・。
本当のところは、どうなのでしょうか?真偽のほどはともかくと
して、今は、地球温暖化防止は重要なことと信じて取り組んでいく
ということが正解なのでしょう。
地球温暖化に関して、長野市として悩ましい問題の一つに、スキ
ー場の問題があります。雪がドンドン減ってしまったら困る、設備
投資をしたら資金を回収できなくなるのではないか・・・という心
配です。
少し前に、このことについて、気象台の関係者に非公式にお聞き
したことがあります。その方によると、「地球温暖化で、気温が上
がれば蒸発する水分が多くなるから降雨量は増えるかもしれない。
そして、標高の低い場所は雨になり、高い場所は雪になるのではな
いでしょうか・・・」ということでした。似たようなことを、信州
大学の教授からお聴きした記憶もあります。
正確なところは、まだ、はっきりしないようなのですが、本当に
そうなれば、これは、ある意味ありがたい話です。
すなわち、冬でも平地は雨で、山では雪だということですから、
行政の都合だけで言わせていただければ、平地は除雪費用が掛から
なくて済みますし、雪による交通渋滞も緩和されそうです。そして、
山のスキー場はたっぷり雪があってお客さんに来ていただける。捕
らぬ狸(たぬき)の皮算用、さらには、地球温暖化を容認するのか、
とも言われてしまいそうですし、平地の雪によって商売が成り立っ
ていた皆さんにもしかられてしまいそうですが・・・。でも、期待
したい気持ちもわいてきてしまいますよね。
ただ、その方に「雪になる所と雨になる所の境目はどの辺でしょ
うか」とお聞きしたのですが、「それは分かりません」とのお答え
でした・・・。標高1,000メートルぐらいであればちょうどい
いのかなとは思いますが・・・。
話は変わります。少し旧聞(7月)に属することですが、環境対
策として将来に期待が持てる事業がスタートしています。「ながの
学校版環境マネジメントシステム」が動き始めたのです。
この「ながの学校版環境マネジメントシステム」は、「アジェン
ダ21ながの-環境行動計画」(平成15年3月策定)のプロジェ
クトの一つとして、「ながの環境パートナーシップ会議」が導入の
検討を進めてきたものです。環境問題には教育が大切だ、それには
学校を対象にプロジェクトを考えよう、そんな意気込みがあったよ
うです。
システムの内容は、環境に配慮した学校づくりに取り組んでいる
学校を審査し、認定するというもので、長野市をはじめ、いろいろ
な企業が取得してきた「ISO14001」の学校版と考えてよい
と思います。
ただし、長野市のシステムは、ISO14001の基本的な考え
方であるPDCAサイクルを活用しつつも、児童・生徒が取り組み
やすいよう簡易な仕組みとし、環境教育、環境学習に軸足を置いて
います。さらに、学校の主体性を生かし、取り組む内容を規定せず、
最初の取り組みから徐々に広げていけるものにし、最終的にはPT
Aや地域の企業などを巻き込んでいくことも視野に入れています。
このシステムを導入するに当たっては、まず、平成18年に、こ
のパートナーシップ会議の皆さんが先進地の熊本県水俣市を視察。
この視察を機に、長野市での実施に向けて本格的な準備が始まり、
この会議の中のチームと市の関係課による実施会議において、実施
要項、手順などを作成してきました。そして、平成19年1月から
戸隠小学校で試行し、結果を検証して仕組みを改善。同年10月に、
実施について市内全小・中学校へ周知しました。
その結果、4校から申請があり、今年の7月10日に開催した認
定委員会で審査し、第1回の認定を決定したものです。
準備から今回の認定に至るまで、市民・事業者・行政の三者のパ
ートナーシップにより行ってきました。これは、長野市のシステム
の大きな特徴の一つです。
そして、今後も、「ながの環境パートナーシップ会議」が中心に
なってこのシステムを運用していくことになっており、各学校の取
り組みの支援から、審査、認定に至る一連の過程を三者協働で実施
していくことにしています。参加校はまだ4校と少ないのですが、
徐々に広がっていくことを期待しています。
今回認定された4校の取り組みをご紹介します。
・櫻ヶ岡中学校 資源回収や地域の美化活動の取り組み
・犀陵中学校 リサイクル推進活動
・安茂里小学校 節電、節水の取り組み
・戸隠小学校 節電、紙ごみ減量の取り組み 緑を増やす活動
読んでいただければ、お分かりになると思いますが、別に目新し
いこと、難しいことではありません。また、普段の学校活動の中で、
既に取り組んできていることだと思います。
でも、このシステムの優れた点は、思い付きではなく、目的を決
めて、継続的に取り組んでいくところであり、そこに意義があると
思っています。学校での取り組みは、児童・生徒の卒業、あるいは
先生の転勤によって、継続性が保てない場合があることは、皆さん
ご承知の通りです。このシステムは、その欠点を補うものであると
私は見ています。何といっても環境問題は、地道に継続していくこ
とが大切だと考えています。