長野の秋は、一年で最も良いシーズンといわれています。確かに
秋は、いろいろなイベントが行われ、活気づいているように感じま
す。9月末に開催されたイベントも含めて、今回は、思いつくまま
に、そして概略だけですがご紹介します。
まずは、スポーツの話題からです。
・9月28日(日)「第21回長野県日中友好武術太極拳フェスティ
バル」
ビッグハット一面に大勢の方々が演技しておられました。数千年
の歴史があるといわれている中国武術のうち、特に太極拳は伸びや
かで大きく、ゆったりとした動きで高齢者でも体力に応じて親しめ
る健康法として、県内でも愛好者が近年増加しているそうです。
昭和50年ごろ、私が初めて中国へ行った時、街角や公園、空港
待合室などでゆっくりとしたリズムで演じている人を見て、なるほ
ど、太極拳は中国の国民に浸透しているのだなあと感じたことを思
い出しています。実は、会場に行って初めて知ったのですが、私と
普段お付き合いがある方もこのフェスティバルに参加されていたの
です。そうとは知らずにいましたので、私はびっくりしたのですが、
健康に良いということからでしょうか、長野でも太極拳が浸透して
きているようです。
・10月5日(日)「NAGANO飯綱高原健康マラソン」
市制90周年を機会に始まったイベントで、今年で22回目にな
ります。市内外から800人を超える多くの皆さんに参加いただき
ました。遠くは兵庫県からの参加もあり、また参加された方の中で、
最高齢者は75歳ということでした。本年度の観光キャンペーン
「飯綱高原イヤー」とも連携して、秋風さわやかな飯綱高原で、楽
しい大会になりました。
・10月11日(土)、12日(日)「第3回全日本フロアホッケ
ー競技大会」
この大会は、3回目を迎えるのですが、今年もホワイトリングで
開催されました。2005年スペシャルオリンピックス冬季世界大
会でフロアホッケーの会場となったホワイトリングは、まさに日本
のフロアホッケー発祥の地です。障害の有無や年齢、性別を問わず
に楽しめるスポーツとして、少しずつ愛好者が増えているようで、
小中学生のチーム、社会人チーム、アスリートチーム・・・多くの
皆さんが参加されました。さらに普及して、将来もっと大きな大会
になるとうれしいですね。
・10月18日(土)「2008ながの中学駅伝大会」
南長野運動公園のオリンピック聖火台を基点に、千曲川堤防道路
などを利用した素晴らしいコースが設定され、市内をはじめ、県内
各地からの参加校、そして招待チームの駒ヶ根市立東中学校を含め、
女子チーム29校、男子チーム32校が参加した盛大な大会になり
ました。昨年はプレ大会を開催し、今年は本番、十分な準備をして
の大会で、熱戦が繰り広げられました。
長野県は、過去13回の全国都道府県対抗男子駅伝競走大会で4
度の優勝という素晴らしい成績を挙げており、駅伝王国といっても
よいかと思います。ただ、中学生が経験する機会は限られていまし
たので、この大会を開催することになったものです。
結果は、男女とも招待チームの駒ヶ根市立東中学校が優勝しまし
た。さすが招待チームだと感心しましたが、来年以降は、長野市内
の中学校の奮起を期待したいですね。
・10月19日(日)「長野市地域公民館連絡協議会連合会 女子
バレーボール大会」
毎年、長野運動公園の総合体育館で行われている大会です。私は、
始球式でサーブを打たせていただいているのですが、今年はちょっ
と失敗、1本目は相手コートに入りませんでした。お恥ずかしい限
りです。ただ、各地域公民館から選ばれて参加した女性選手の皆さ
ん、大変上手な方が多く、もはや素人ではないなあと感心しました。
・10月24日(金)~26日(日)「SBC杯第15回全日本ス
ピードスケート距離別選手権大会」
今シーズンの幕開けとなる大会で、ワールドカップの前半戦とユ
ニバシアード冬季競技大会の日本代表選手の選考を兼ねた重要な大
会でした。私は、女子500mの競技を見させていただいたのです
が、新谷志保美選手や加治木彩選手など市内の企業に所属する選手
が出場しており、とてもうれしく思いました。エムウェーブを拠点
に、さらに多くの選手が育ってほしいものです。
そして、私が観戦した日は、約1,000人もの方が観客として
入場されていたとのことでしたが、スタンドは6,500席もあり
ますので、少しさびしい気がしました。ぜひ、ここを満席にして選
手の皆さんをお迎えしてみたい・・・そんなことも考えながら競技
を見させていただきました。
最後に、長野市で行われたイベントではありませんが、大きな朗
報がありましたので、付け加えさせていただきます。
第44回全国社会人サッカー選手権大会が、10月17日(金)
から22日(水)までの6日間、新潟県の新潟市、新発田市、聖籠
町で開催され、AC長野パルセイロが激戦を制し、見事初優勝を飾
りました。
試合終了後、「勝った!」というメールをもらい、本当にうれし
かった。長野県勢としてはもちろん、北信越リーグのチームとして
も初の全国制覇ということです。
この大会では、10月18日(土)から22日(水)まで、5日
間連戦したのですから大変です。ちなみに、相手チームと試合結果
を書いてみますと、
18日 1回戦 対 矢崎バレンテFC 1-1 PK4-3
19日 2回戦 対 クラブドラゴンズ 4-0
20日 準々決勝 対 佐川急便中国 4-0
21日 準決勝 対 ホンダロック 4-0
22日 決勝 対 NECトーキン 2-1
という成績でした。パルセイロの選手層が厚くなって、連戦に耐え
る力が付いてきたから勝てたとのことです。
でも、本番はこれからです。すなわちJFL(日本フットボール
リーグ)昇格をかけての「全国地域リーグ決勝大会」が始まるので
す。この大会には、9つの全国地域リーグの優勝チーム、全国社会
人サッカー選手権から2チーム、一部の地域リーグの2位のチーム
など、全部で16チームが集まり、北九州市、鳥取市(2会場)、
高知市に4チームずつ4組に分かれて、11月22日(土)から
24日(月)までの3日間でリーグ戦を行います。従って3連戦で
す。
パルセイロは、強豪チームぞろいの組に決まったそうで、22日
がホンダロック(社会人サッカー選手権3位、九州リーグ3位)、
23日が沖縄かりゆしFC(九州リーグ1位)、24日がバンディ
オンセ加古川(関西リーグ1位)との戦いになります。今回、前評
判が一番高いチームがバンディオンセ加古川。ほかの2チームも九
州リーグでの評判が大変高いチームだそうです。
まさか、こんな組み合わせになるとは想像していなかった、とい
う声もパルセイロ関係者から漏れてきました。でも、パルセイロは、
全国社会人サッカー選手権大会の準決勝でホンダロックを4対0で
一蹴(いっしゅう)しているのですから、相手にとってもパルセイ
ロは脅威でしょう。会場は北九州市の本城陸上競技場です。
そして、それぞれの組で1位になった4チームが、11月28日
(金)から30日(日)にかけて、沖縄県石垣市で行われる決勝ラ
ウンドのリーグ戦に出場することになります。当然のこと、こちら
も3連戦です。連戦に耐えられるチームの厚みが大切になるでしょ
う。
ここで1位または2位になると、JFLへの昇格が自動的に決ま
り、3位はJFLの最下位チームと入れ替え戦を行うことになるの
だそうですが、この辺はJ1、J2、JFLの事情で変わってくる
ようです。例えばJFLからJ2へ昇格するチームが多ければ、J
FLへの昇格チーム数も増える場合もあるとのことですから、石垣
市での決戦に臨む4チームに残っていれば、昇格チャンスをつかむ
こともあるかもしれません。もちろん狙いは1位です。そうすれば、
文句なしの昇格です。
それと、Jリーグに昇格していくためには、強さだけではなく、
いろいろな条件整備が必要になります。例えば、ホームグラウンド
の収容人員、行政の支援・・・。複雑な心境ですが、うれしい悩み
の種をぜひつくってきてもらいたいと思っています。
来週は、スポーツ以外の話題を紹介させていただきます。