長野市役所に「月光仮面」の名前で、ランドセルが届けられたこ
とは、既に報道されているとおりです。2月7日、今度は「矢吹丈」
という差出人名で現金1万円が保育家庭支援課に郵送されてきまし
た。「矢吹丈」という名前以外に、本人を特定できる記載はありま
せん。同封の手紙には「少ないですが子供達のために使ってくださ
い」と書かれていましたので、この趣旨を尊重し、児童福祉事業へ
の寄付金として取り扱うことにさせていただきました。
匿名の善意に心から感謝します。ありがとうございました。
さて、毎年のことですが、2月3日、今年も善光寺と権堂秋葉神
社の節分行事にご招待いただきました。ただ、ほかの公務との関係
から、なかなか全日程に参加させていただくことができないのも毎
年のことです。
善光寺節分会(せつぶんえ)には、開会式と仁王門から本堂へ向
かう行列に参加できました。特別来賓として参加されていたのは、
俳優の中村雅俊さん、タレントの山田邦子さんに加えて、フリース
タイルスキー女子モーグル選手の上村愛子さんとスピードスケート
元五輪選手の吉井小百合さん。仁王門から本堂まで、沿道を埋め尽
くした善男善女の人気を集めていました。
権堂秋葉神社の節分追儺(ついな)祭には、本殿での儀式と、豆
まきに参加できました。こちらの特別来賓は、俳優の峰竜太さん、
タレントの下嶋兄さん、歌手の柴村佳奈さん。その後、権堂のます
栄で行われた打ち上げにも参加させていただきました。
マメ(景品)を遠くの人にも届くように投げるのですが、なかな
か難しいものです。
節分は、冬から春へ、新たな気持ちへ切り替えるイベントと考え
ています。今年も元気に一年間頑張っていきたい、そんな気持ちに
なりました。
2月4日、長野市は2台目の電気自動車を導入しました。昨年9
月に導入したのは、三菱自動車のアイ・ミーブでしたが、今回は日
産自動車のリーフです。
電気自動車は、走行時に二酸化炭素を排出しないため、地球温暖
化対策に有効です。ただ、暖房を使用すると電気を多量に消費して
走行可能距離が短くなってしまうそうですし、まだ4輪駆動車がな
いなど、車としての性能や仕様が限定的なことも事実です。
長野市は、寒冷地であることに加え、市域の約75%が中山間地
域で、坂道が数多くありますから、できれば4輪駆動車がほしいと
ころですし、暖房を使用する頻度も高くなります。どちらかといえ
ば、電気自動車の利用に不向きな条件がある土地柄と言えるのでし
ょう。その中での導入ですから、実際にどのくらいの距離を走行で
きるのか、使い勝手や経費はどうなのか、とても気になるところで
す。それに、価格もまだちょっと高いですよねえ・・・。
市役所の公用車として使えるのかどうか、今後、実際に電気自動
車を利用する中でこれらのことを検証していくことにしています。
2月5日から13日まで、長野灯明まつりが行われました。
このまつりは、長野オリンピックを記念して、オリンピックの開
会式が行われた2月7日前後に毎年開催しているもので、今年は8
回目になります。冬の市街地は観光客が少ないので、この時期何と
か長野に多くのお客さんをお迎えしたいということも、みんなが一
生懸命になる理由の一つでしょう。
このまつりでは、世界的に活躍していらっしゃる照明デザイナー
の石井幹子さんに「善光寺の五色のライトアップ」をお願いしてい
ます。今年は、特に日独友好150周年の記念の年ということもあ
って、仁王門にドイツ国旗をイメージしたライトアップをしていた
だきました。
加えて、オープニングセレモニーでは、ドイツ大使館のアンナ・
プリンツ公使(素敵な公使さんでした)をお迎えしました。そして、
今年は、国連が定める国際森林年。ドイツは、黒い森(シュバルツ
バルト)で有名な森林国、長野市も大変森林の多い都市ということ
で、プリンツ公使から菩提樹(ぼだいじゅ)の苗木をいただきまし
た。どこへ植えるか未定ですが、公使には大切に育てると約束しま
したので、早く良い場所を決めたいと思っています。森林整備の必
要性をあらためて感じさせられたイベントでした。
セレモニーが始まる前、プリンツ公使とお話しする時間があった
のですが、この日公使は、スキーを楽しむためにお子さんと滞在し
ている志賀高原からお越しになったのだそうです。オープニングセ
レモニーが終わったら志賀高原へ戻り、翌日またスキーを楽しまれ
るとのこと。私からは、次の機会にはぜひ戸隠スキー場へお越しく
ださるよう、お誘いさせていただきました。
今年の灯籠の数は、昨年を大幅に上回って650基。クリアウォ
ーター市民の皆さんからの作品、市内小学生の作品をはじめ、たく
さんの灯籠が大門から権堂通りとの交差点まで、中央通りを埋め尽
くしました。
灯明まつりの期間中の2月12日、トイーゴ広場で「長野市民平
和の日のつどい」を行いました。このつどいは、昭和60年9月の
「平和都市宣言」を契機に始まり、長野オリンピック後は、「長野
オリンピック記念 平和とスポーツの日」を記念する事業として開
催され、今回で24回目を数えます。
長野市は、オリンピック開催都市です。オリンピックは、国境を
越えてスポーツで世界が一つになる「平和の祭典」であり、長野市
には、その理念を後世まで伝えていく責務があります。このつどい
は、世界平和を願い、市民が積極的に平和に向けて行動することの
大切さをアピールするイベントとして、昭和61年から毎年11月
ごろに行われていました。オリンピック開催後は、オリンピックの
開会式前後の日に若里市民文化ホールで行われるようになり、さら
にトイーゴ広場に会場を移して行うようになったものです。
翌13日には、長野駅東口ユメリア通りで東口フェスティバルが
行われました。
このイベントも、あのオリンピックの時のにぎわいを目指して、
オリンピック後に始まったものです。地元の皆さんの努力で、継続
し、だんだん盛大になっていると思います。寒い時期なので、参加
者が集まりにくい面は確かにあると思うのですが、そこを工夫して、
平和への思い、そしてオリンピックの時の思いを、さらに将来につ
なげていきたいと感じました。
灯明まつり、長野市民平和の日のつどい、東口フェスティバルに
は、長野オリンピックや平和など、共通するテーマがあります。私
とすれば、それぞれが融合して、全体としてもっと大きなまつりに
成長し、長野市が誇る冬のイベントとして、世界に発信していくこ
とができれば、一番望ましい形かなあ、と考えています。
2月10日、若里市民文化ホールで「長野市農村いきいきフォー
ラム」を開催しました。女性農業者中心のフォーラムということで、
平成5年度から行っています。
フォーラムの開会行事で私は、主催者としてあいさつさせていた
だいたのですが、参加していただいた皆さんに感謝しながら、長野
市の農業の再生に向けて、来年度の目玉施策にしたいと考えている
「新規就農者支援」についても触れさせていただきました。一生懸
命話をさせていただいたものですから、少し長めになってしまった
かもしれません。
その後、二つの事例発表に続き、俳優の峰竜太さんに、「男女
(とも)に輝くために」と題して、夫婦円満の秘訣(ひけつ)など
について、講演していただきました。
現在の農業を支えている人の過半数は女性ということで、大変多
くの参加者がおられ、あふれんばかりの女性で会場は大にぎわいで
した。
さまざまな皆さんのお力で、今年も長野の冬を盛り上げていただ
いています。