2012年12月13日木曜日

晩秋から初冬の出来事


 「日本でいちばん美しい晩秋の花火」といえば、「えびす講の花
火!」と即答される人も結構いらっしゃることでしょう。それほど
長野えびす講の花火は、「花火は夏」というイメージを覆して、寒
さが厳しくなる11月の澄みきった夜空を見事に彩ることで有名で
す。11月23日に開催された「第107回長野えびす講煙火大会」
では、約1万発の花火が打ち上げられ、昨年を上回る約40万人の
観客(長野市の人口を超える人出ということになりますから驚きで
す)で、会場の犀川河川敷は身動きが取れないほどのにぎわいでし
た。この不景気にもかかわらず協賛いただいた企業、個人の皆さん、
そして何よりも主催した長野商工会議所と長野商店会連合会の皆さ
んに、毎年のことながら敬服します。それにしても、ミュージック
・スターマインはすごいですね。花火と音楽と光の共演で、その迫
力には圧倒されてしまいました。
 
 花火の元気なイメージで、最近の出来事を紹介します。
 まずは、毎年行っている長野市の新規採用職員との懇談会です。
4月から元気いっぱい、仕事に全力疾走しているフレッシャーズと
のこの懇談会は、私にとっても若い人の考えや意見を聴く貴重な機
会です。以前は朝7時30分から、朝食を取りながらブレックファ
スト・ミーティングとして行っていたこともありました。
 懇談会は、テーマを決めずにそれぞれが思い思いに関心のあるこ
となどを語る形式で行いました。中でも多く取り上げられたのは、
「市民とのコミュニケーションの大切さ、難しさ」「AC長野パル
セイロの観客数をいかに増やすか」「これからの農業をどう考える
か」の3点でしょうか。長野市の未来に向けた、真っすぐな気持ち
を聴くことができたと感じています。
 懇談会最終日には打ち上げとして有志が懇親会を企画し、招待を
受けて私も参加してきました。新規採用職員の中には、再就職した
職員や既に家庭を持っている職員も結構いて、プライベートな話題
など懇談会とは違った角度からのやりとりができ、楽しい時間でし
た。しかし、やはり年代の違いでしょうか、若い彼らの考えに、
「う~ん」とうなってしまうこともありました。

 先日、「ながのいのち 未来へつなげる ながのいのちの輪」と
題して、長野放送の取材がありました。長野放送では、2008
(平成20)年から毎年1回、「ながのいのち」をテーマとしたシ
リーズ番組を放送していて、大きな宣伝効果が期待できます。「え
ごまラスク」「あとひき豆」「まこもどうふ」といった長野市産の
農産物を使った加工品や、移動販売車「ひっぱりだこ号」、農産物
市「ザ・ぎんざ にぎわい市」などで、「ながのいのち」は、多く
の人に浸透してきたと感じています。新商品も順調に開発され、
「ながのいのち」のブランドマークも、いろいろな場所で見掛ける
ようになりました。大量生産とはいきませんが、一つ一つの商品が
深みのある、信頼されるブランドに成長していると確かな手応えを
感じています。
 今回の番組は5回目で、12月29日土曜日の正午から放送され
ます。ぜひご覧ください。

 長野オリンピックから15年がたとうとしています。国際都市長
野は、外国籍の皆さんからどのように見られているのでしょうか。
魅力あふれる元気なまちなのでしょうか。12月9日に、「国際交
流市民会議」を開催しました。毎年開催している市民会議ですが、
今年は趣を変えて各国の「文化」「食」「衣」「遊び」などを体験
できるイベント「おぉ!地球人 ワールドフェスタIN長野」の一
環として開催され、もんぜんぷら座の会場は外国籍の方を含めた多
くの皆さんで盛り上がりました。市民会議は、パネルディスカッシ
ョン形式で行われ、「外国人の目から見たNAGANO」をテーマ
に意見交換をしました。「外国人観光客が善光寺に参拝した後、長
野駅までの間を歩いて散策できる案内マップがない」「SNS(ソ
ーシャルネットワーキングサービス)を活用した海外への観光情報
発信が有効」といった提案などを頂き、私からは、「国際化」とい
うことでは、観光客と居住者との2つの視点から考えることが必要
であると申し上げました。また、私も含めて長野の人はシャイだと
以前から感じていて、いざ「外国の人と話しましょう」となると、
ちょっと苦手で、もっと積極的にならないと駄目なのかなあと感じ
ています。
 
 保育所や幼稚園に入園前の子どもたちの遊び場と親同士の交流の
場、また育児相談の場として、市内に、専用施設のこども広場が2
カ所、保育所に併設された地域子育て支援センターが14カ所、ま
た、ほぼ全ての保育所、幼稚園に園開放や育児相談などを行う「お
ひさま広場」を開設しています。こども広場の年間利用者数は、も
んぜんぷら座の「じゃん・けん・ぽん」が約6万人、篠ノ井の「こ
のゆびとまれ」が約3万人で、連日、大勢の子どもたちの元気な声
が響きわたっています。11月27日、私が市内各地へ出向き、市
民の皆さんと膝を交えて自由な意見交換を行う「みどりの移動市長
室」で、「このゆびとまれ」にお伺いしました。

 参加いただいた皆さんからは、家庭での保育が一時的に困難な場
合に子どもを保育所で預かる「一時預かり」や病後児保育の充実な
どの要望を頂いたほか、市政における子育て支援施策の位置付けな
どについて質問がありました。地域のつながりの希薄化や核家族化
の進行などにより、現在の育児を取り巻く環境は、私が子育てをし
たころと比べると大きく変わっています。育児に不安や悩みを抱え
る保護者が多いことも心配です。ぜひとも、こども広場などの施設
を大いにご利用いただき、他の親子との触れ合いの機会を増やして
ください。「子どもと過ごす時間をできるだけ長く取ってほしい」
というのが私の持論です。

 最後に、皆さんが、そして誰よりも私が元気になるスキーの話題
です。今年は順調に雪が降っていて、戸隠スキー場は予定どおり
12月15日にオープンします。私も当日、安全祈願祭に戸隠スキ
ー場に行きます。楽しみです。そういえば、先ほどの「おぉ!地球
人 ワールドフェスタIN長野」では、(社)長野市開発公社の提
供による戸隠スキー場の招待券などが当たる抽選会が盛り上がって
いました。スキー場の招待券が当たった人はもちろん、皆さんもぜ
ひ家族や友達をたくさん誘ってお出掛けください。

 スキー客の増加を目指す長野市開発公社の協力を得た抽選会は、
なかなか粋な企画です。持ちつ持たれつ、相乗効果が図れるアイデ
アをどんどん考えて、元気になる企画で長野をもっともっと盛り上
げましょう。