城山公園の桜が満開となりました。先週末、公務に向かう車中か
ら公園周辺の道路が渋滞しているのを見掛け、「お花見のお客さん
で、さぞ、にぎわっていることだろう」とちょっとうらやましく思
いました。長野市民新聞の記事で知ったのですが、城山公園の花見
小屋は、1949(昭和24)年から始まっているのだそうですね
・・・。1949年といえば、私は小学校3年生で、善光寺御開帳
と長野平和博覧会が開催された年です。見せ物小屋などが出てすご
くにぎわっていた記憶があります。そのころ、花見小屋も一緒に始
まったのでしょうか・・・。
長野市には神代(じんだい)桜や巡礼桜など、山間部にも有名な
桜がたくさんありますから、まだまだ花を楽しめそうです。ただ、
残念ながらスキーは、標高の高いスキー場でも、雪が重くなって、
そろそろ滑るのが厳しくなりそうです。
4月21日には、春の風物詩としてすっかり定着した長野オリン
ピック記念長野マラソン大会と長野車いすマラソン大会が、今年も
開催されます。1万人を超す全国からのランナーが、春の信濃路を
駆け抜けます。
長野マラソン大会についていえば、その前身は、1958(昭和
33)年に信濃毎日新聞社創立80周年記念事業として始まった
「信毎マラソン」です。第1回大会の参加者は51人とのことです
が、長野オリンピック前には300人を超える選手が参加する大会
にまで成長しました。「新人ランナーの登竜門」と言われていた信
毎マラソンには、後にオリンピックや国際大会に出場した選手も数
多く参加し、多くのトップランナーを輩出したとのことです。
その信毎マラソンは、長野オリンピックが開催された1998
(平成10)年の第41回大会で幕を閉じました。その翌年、長野
オリンピックの崇高な精神を受け継いでいこうとスタートし、長野
オリンピック記念と銘打った長野マラソンは、すっかり人気のマラ
ソン大会に仲間入りしました。
今年は「公務員ランナー」として有名な川内優輝選手(埼玉県庁)
の参加や、日本歴代2位の記録を持つ藤田敦史選手(富士通)が引
退レースにこの大会を選んだとの話もあり、熱戦が期待されます。
そのほか招待選手22人のうち、海外選手は7人とのことで、長野
マラソンと姉妹提携を結んでいるギリシャのアテネクラシックマラ
ソンの代表として男女2人の参加も決まっています。今から楽しみ
ですね。
4月14日、パルセイロ・レディースのホーム開幕戦の応援に出
掛けました。相手は昨年リーグ3位の強豪、スフィーダ世田谷FC
でした。試合は残念ながら1対5で負けてしまいましたが、シーズ
ンは始まったばかりです。ぜひ、頑張ってほしいですね。
同じ日、開幕5連勝中のトップチームは、アウェー戦でブラウブ
リッツ秋田と対戦しました。1対1の引き分けに終わり、6連勝と
はいきませんでしたが、依然負けなしの首位です。5月1日のホー
ムゲーム、横河武蔵野FC戦までアウェー戦が続きますが、一戦一
戦、勝利を積み重ねてほしいですね。
篠ノ井地区茶臼山に建設していたモノレールがいよいよ完成を迎
え、4月27日には開通式を行い、運行が始まります。長野市が約
2億2千万円(付帯する工事費を除いています)を掛けて、動物園
北口と旧茶臼山自然史館の間をつないだもので、25人乗り、料金
は小学生以上1人100円です。モノレールを建設した場所は急斜
面で、これまで訪れる方にかなりご苦労を掛けていました。そのた
め、動物園北口を使われる方は少なかったようですが、これで動物
園北口からの来園者が増えることは間違いありません。このモノレ
ールが、茶臼山の新たな名物となることを期待しています。そして、
将来的には「茶臼山全体にモノレールを張り巡らせたい」なんて夢
を見ています。
5月の連休中はいろいろなイベントが行われる予定です。
中央通りでは、5月3~5日、「ながの花フェスタ2013 善
光寺花回廊」が開催され、5日の「第91回仏都花まつり」では、
表参道にかわいいお稚児行列がお目見えします。この他にも表参道
界隈(かいわい)では、「善光寺七福神めぐり」でまちなかをゆっ
くり散策してみたり、「おやき作り体験」や「とんぼ玉体験、手描
友禅体験」も楽しむことができます。
特に、善光寺花回廊では、今回初めてトイーゴ広場からセントラ
ルスクゥエアの間に「アートエリア」を設置し、木枠を花で飾った
幅3メートルほどのトンネルの中で、市内などで活躍する画家や造
形作家が作品を展示したり、体験講座を開いたりするそうです。ま
た、チューリップなどの花びらで路上に絵を描く恒例の「花キャン
バス」やファッションショーなどもあるようです。
5月3日は、中条地区で「虫倉山開山祭」と「となりの村の道め
ぐり」が行われます。旧中条村との合併以来、毎年お伺いしている
行事で、かじとり通信でも紹介したことがあります。なかなかユニ
ークな、そして楽しい催しで、毎年行きたくなるお祭りの一つです。
発動機の競演や菜の花畑の見事な景色とおいしい食べ物・・・それ
にしても一度ぐらいは開山祭の後、虫倉山に登ってみたいと考えて
いますが、無理でしょうかねえ・・・。
その他、今年は9月に戸隠・飯綱高原で日本馬術連盟が主催する
「第14回全日本エンデュランス馬術大会2013」も開催されま
すし、たくさんのイベントの開催が決まりそうです。
話は変わりますが、4月11日の東京出張について報告します。
長野市議会が東京2020オリンピック・パラリンピック招致活
動を支援し、全面的に協力するとの議決を3月市議会定例会で行っ
たことを受け、その旨を記載した決議文をお渡しするため、長野市
議会の祢津議長と東京都庁にご一緒しました。祢津議長から秋山俊
行副知事に決議文をお渡しするとともに、私からも長野市として全
力を挙げてお手伝いをすることをお伝えしました。また、招致ムー
ドを高めるため、長野市出身でもある猪瀬直樹知事に長野マラソン
に出場してはいかがですかとお誘いしたかったのですが(2月の東
京マラソンで完走されています)、マラソン当日は海外出張中との
ことでした。残念です。
その後、国土交通省に移動して、長野市が策定した「長野市歴史
的風致維持向上計画(「善光寺・戸隠地区」「松代・若穂川田地区」
「鬼無里地区」を重点区域としています)」に対して、赤澤亮正国
土交通大臣政務官から認定証を頂きました。これは、自治体が歴史
的建造物や伝統行事などからなる歴史的風致の維持および向上を目
指して策定した計画を国が認定することで、市町村の歴史的遺産を
生かしたまちづくりを支援するもので、今回は、岐阜市と島根県津
和野町、そして長野市が認定を受けました。今回で、認定された自
治体は全国で38市町になりました。
赤澤大臣政務官は3期目の衆議院議員で、認定式後の懇談では幅
広い話題でお話しいただきました。国土強靭(きょうじん)化策な
どについてお聞きしましたが、なかなか威勢の良い方という印象で
す。私は、この認定をてこに歴史的なまちづくりに励むことを、お
約束してきました。
春の訪れとともに、今年もさまざまなイベントや事業が一斉に動
き始めました。長野市は元気です。