2013年4月4日木曜日

晴れやかな気持ちで


 4月1日、新年度がスタートしました。この日は、午前8時30
分の始業と同時に、同日付けの人事異動に伴う辞令交付を行いまし
た。市役所ではおおむね3年から5年で所属部署が変わり、新たな
職場で、新たな業務を担当します。前任者と後任者の引き継ぎや引
っ越しは大変のようですし、ベテランの域に達した年配の職員でも
経験したことがない業務となればかなり戸惑うようですが、いろい
ろな部署で経験を積んで仕事の幅を広げることは、行政マンとして
重要であることが多分にあるわけです。

 新規採用職員への辞令交付も、私から、行政職や保育職の54人
に一人ずつ辞令を渡しました。皆さん、緊張した面持ちでしたが、
最後に私から以下のことを申し上げました。
 「地方自治体においても、厳しい財政状況の中、行政改革が進め
られている。その一つに職員数削減がある。毎年職員数を減らして
いるため、当然職員一人にかかる仕事、責任は重くなる。しかし、
これは時代の要請である。
 また、皆さんは長野市職員としてこんなことをやりたいという大
きな目標、理想を持って本日を迎えた。このことは大切なことであ
る。そこで、まずは、配属先の仕事を覚え、長野市職員としての基
礎をしっかり身に付け、足元を固めてほしい。それから自分の理想
に向かって進んでほしい」新規採用職員には、若さを前面に出して
元気に頑張ってほしいと思います。
 
 また、その後行われた管理職職員の辞令交付式の中では、長野市
の中枢を担う立場でしっかりそれぞれの役割を果たすことはもちろ
ん、部下となる若い職員をしっかり掌握し、そして訓練し、フォロ
ーしながら将来の長野市を担う職員を育てることも重要な仕事であ
ると申し上げました。

 下氷鉋保育園は、4月1日から民間事業者に運営を委託し、新た
なスタートを切りました。運営委託にあたっては、保護者の皆さま
から頂いた、民営化に対するご意見・ご要望を踏まえ、保護者と有
識者などで構成する「委託・移管先選考委員会」での選考を経て、
「社会福祉法人おおぞら作新会」が委託先として決定しました。昨
年度、おおぞら作新会と市による「引き継ぎ保育」を行うとともに、
保護者を含めた「三者懇談会」を開催し、保護者の皆さんの民営化
に対する不安軽減に努めるとともに、民営化後の保育の在り方や園
の運営などについて具体的な意見交換を行い、情報の共有と方向性
を確認してきました。

 去る3月29日に運営引き継ぎ式を行いましたが、ご来賓や園関
係者の皆さんのあいさつの中で、「最初は民営化への不安が先に立
ち、反対であった」という正直なお話がありました。しかし、今は
新たな保育園への期待の方が大きいと、感じていらっしゃるようで
す。保育園の民営化は、2009(平成21)年度の三輪保育園を
皮切りに、2012(平成24)年度の川田保育園に続いて、これ
で3園目となります。また、2011(平成23)年度には、城東
保育園を隣接する「済生会(さいせいかい)長野保育園」へ移管・
統合しています。こうした「民間活力の導入」は、私の歴史的使命
であると、市長就任以来申し上げてきましたが、保護者の皆さんか
らは、「民営化後、保育環境の改善や独自の保育内容の導入など、
大変感激している。もっと早く民営化してもらいたかった」との声
もあり、民営化のメリットを理解していただき、とてもうれしく感
じたこともありました。

 就職を機に新たな人生をスタートさせた人、人事異動により心機
一転、新たな職場に勤務する人など、形はそれぞれですが、この時
期は一年のうちでも晴れやかな時期です。県内各地から、桜の便り
も届いています。アベノミクス効果により経済も回復基調にあり、
日本銀行が発表した今年3月の企業短期経済観測調査では、企業の
景況感を示す業況判断指数が、大企業の製造業、非製造業とも9カ
月ぶりに改善したとのことです。中小企業にこうした景況感がはっ
きり表れるにはもう少し時間がかかるでしょうが、経済は回ります。
必ず良くなるはずです。期待が膨らむ新年度になりそうです。

 明るい話題をお話ししましたが、私は今、花粉症に悩まされてい
ます。症状が出るようになったのは一昨年の春からですが、今年は
今までになくつらい・・・。国民病ともいわれる花粉症ですが、と
にかく煩わしくて具合が悪い・・・。一日も早く、花粉の飛散が収
まってほしいと願うばかりです。

 個人的な話になりますが、3月30日は戸隠スキー場へ、31日
は妙高杉ノ原スキー場に、孫を連れて春スキーに出掛けました(私
は、花粉症で苦しくて、あまり滑れませんでしたが・・・)。
 戸隠スキー場は今シーズン、例年よりも2週間長い4月14日ま
での営業を予定していましたが、残念ながらこのところの暖かい陽
気で積雪が減り、7日(日)で営業を終了させていただくこととな
りました。まだ滑り足りないという人は、ぜひ今週末、戸隠スキー
場へお出掛けください。
 なお、来シーズン、戸隠スキー場は50周年を迎え、ご来場いた
だく皆さんに感謝の気持ちを込めた各種イベントが企画されるそう
です。来シーズンを楽しみにしていましょう。

 AC長野パルセイロは、3月31日のアウェー戦で、昨シーズン
2戦2敗と唯一勝ち点を奪えなかったHOYO大分を3対1で破り、
開幕から4連勝の快進撃で、今シーズン素晴らしいスタートダッシ
ュを切ることができました。チームの力は確実なものになってきて
いると実感していますし、ホームスタジアムの改修も動き出しまし
た。J2昇格条件の中、今後、課題となるのはホームゲーム1試合
平均観客数3,000人以上の確保です。しかし、前回3月24日
のホームで開催した対ホンダロックSC戦の観客数は2,552人
と、天気が良く絶好の観戦日和であった分、少し寂しい感じです。
ホームゲームには毎回欠かさず応援に行くという熱心なサポーター
はもちろんのこと、「応援には行きたいけど、なかなか行けなくて
・・・」という人もぜひ一度、試合に足を運んでみてください。
「応援に行ってみたら楽しくて、病みつきになった」という声を多
くの人から聞いています。勝利の歓喜で沸き上がる満員のスタジア
ム・・・そんな光景を早く見たいと思っています。

 4月7日には、レディースも開幕戦がアウェーで行われます。本
田美登里新監督の下、なでしこリーグ昇格を目指すレディースの応
援も、今シーズンは時間を見つけてぜひ行きたいと考えています。