2005年3月31日木曜日

1市1町3村の合併記念式典が行われました


 3月26日(土)、長野市・豊野町・戸隠村・鬼無里村・大岡村
合併記念式典が長野市民会館で行われました。会場には、旧4町村
の代表、国・県の代表、地元選出国会議員、県議会議員、市議会議
員、区長会をはじめ、各種市民団体や一般市民の皆さんなど、総勢
1,000名の皆さんにご参加いただき、厳粛でありながら温かい
雰囲気の中で行われました。

 私は式辞で新しい市の発足の御礼と1市1町3村の合併の意義付
けを申し上げました。

1.今回の合併は、それぞれの町村がそれぞれの住民の意思をまと
  めて申し入れが行われ、関係者、地域住民の皆さんの熱意と真
  摯なご努力のおかげで合併協議会が進んできたこと。

2.合併にともない、人口約38万3千人、面積は約738平方キ
  ロメートルの新市が発足したこと。

3.合併に至った理由としては、厳しい財政問題もあるけれど、医
  療、福祉、通勤・通学など、市町村の垣根を越えて生活圏が一
  体化する中で、基礎自治体の行政能力を高めることが市民益に
  つながるという判断があったこと。

4.今回の合併により、全国に誇れる豊かな自然やすばらしい歴史、
  文化を引き継ぐことになりました。今後、新市の速やかな一体
  感の醸成を図るとともに、各町村から引き継いだ有形・無形の
  資産を最大限に引き出し「都市と自然が調和する 多軸都市な
  がの」を目指すこと。

5.市町村合併は手段であって目的ではないと言われている。合併
  の目的は市民の幸福です。合併してよかったと感じるような行
  政運営を行っていきたい。
 
 と、合併の経緯や今後のあり方について申し上げました。
 
 また、国を代表して総務省の荒木大臣官房総括審議官にご出席い
ただき、編入合併された町村の首長さんと議会議長さんに総務大臣
表彰が贈られ、その後の審議官の挨拶で、国が進める平成の大合併
の意義について語られました。また、ご来賓の皆様のご祝辞でも、
いずれも合併がスムーズにいったこと、すばらしい財産が長野市の
ものになったこと、この資産を生かして、さらに長野市が発展する
ようにというものでした。

 合併記念式典は、SBCアンサンブルの演奏とSBC放送合唱団
の先導で長野市歌が斉唱され、万歳三唱により締めくくられました。

 その後のアトラクションでは、合併5市町村の代表的な伝統芸能
として、長野の「善光寺木遣り」、戸隠の「戸隠神社太々御神楽」、
豊野の「正調豊野音頭」、大岡中学校生徒による「菊水流詩舞」、
鬼無里の「鬼女紅葉太鼓」が披露されました。いずれも長野市の新
たな魅力につながるものであり、会場の皆さんも最後まで楽しんで
いらっしゃいました。


 さて、平成16年度を振り返ってみると、随分いろいろなことが
ありました。全市的な大きな出来事としては、合併による「新市誕
生」、そして「スペシャルオリンピックス(SO)冬季世界大会の
開催」、そして「エコール・ド・まつしろ」でしょうか(先日入っ
てきたニュースではエコール・ド・まつしろの広報活動が、全国広
告大賞に選ばれたとのことです)。そのほかにも、プロ野球のオー
ルスターゲームが長野オリンピックスタジアムで初めて開催されま
したし、インターネットを活用した教育が内閣総理大臣賞を受賞す
るという、うれしい出来事もありました。反面、昨年秋に長野市を
襲った台風22号、23号は、市内に大きなつめ跡を残しました。

 また、海外の姉妹都市、友好都市との交流も積極的に行われまし
た。昨年9月には友好都市提携をしている中国河北省石家庄市を初
めて訪問し、両市の友好関係の継続を改めて確認することができま
したし、米国フロリダ州クリアウォーター市からは、姉妹都市提携
45周年を記念し、市長を団長とした約50名の訪問団が長野を訪
れました。 

 恒例になっているイベントでも、オリンピック記念長野マラソン、
善光寺花回廊、びんずるを中心にした夏祭り、年末のカウントダウ
ン、冬の灯明まつりなど、四季を通じさまざまなイベントが行われ
ました。

 思いつくままに書いてみましたが、長野を元気にしたいという市
民の思いが、少しですが、実現しつつあると私は信じています。

 もう一つ、長野からスポーツに関して新しい活動が芽生え始めま
した。社会人サッカーチームの「長野エルザサッカークラブ」をJ
リーグに昇格させるために、市民や企業有志でつくる「アスレ長野」
が設立され、地域のスポーツ文化を応援しようとするものです。長
野エルザサッカークラブは、今後JFL昇格、5年後のJ2入りを
目標に掲げており、実現までもう一歩のところまできているそうで
す。市民の盛り上がりがあれば、次のステージへの飛躍が期待でき
そうです。