「退職辞令の交付」
3月31日(木)は、市役所で退職辞令を多くの方々にお渡しし
ました。この日定年で退職された皆さんは昭和19年生まれ、すな
わち昭和39年の東京オリンピック前後、そして昭和41年の長野
市大合併の頃、奉職された方が多いようです。したがって合併前の
市町村で採用され、合併で長野市職員になった方もおられるのです
が、約40年間、市民のために一生懸命尽くされ、今日の長野市の
隆盛を築き上げてくださった方々です。
その間、高度経済成長時代、オイルショック、国際化・グローバ
ル化の進展時代、そしてバブル時代とその崩壊、さらに長野オリン
ピック・パラリンピック冬季競技大会の開催、中核市への移行、地
方分権一括法が施行され地方の時代への対応、そして最近では、ス
ペシャルオリンピックス冬季世界大会の開催・・・・・・・まさに
激動の40年間だったと言っても言い過ぎではないでしょう。
私は、お一人お一人に退職辞令をお渡ししながら、心からご慰労
と感謝をさせていただきました。さまざまな舞台で活躍された方、
縁の下でしっかり支えてくださった方、それぞれが役割分担をして
いただいたからこそ、荒波を乗り切って長野は発展してきたのだと
思います。こうした皆さんの努力を大切に私達は頑張らなくてはな
らないという思いを新たにしました。
「辞令交付」
4月1日(金)は、新規採用職員や、昇任・異動する職員に対し、
辞令を交付いたしました。長野市職員だけでなく、長野市開発公社、
ながの観光コンベンションビューロー、長野地区農業共済事務組合、
長野広域連合など、いろいろな関係機関がありますので、かなり大
勢となります。以前は市民会館において全職員に市長から辞令交付
をしたようで、ずいぶん時間がかかって大変だったと聞いています。
しかし、辞令交付は平日行いますので、あまり時間をかけて市民の
皆様にご迷惑をかけることのないよう、管理職には私から、管理職
以外の職員にはそれぞれの担当課長から辞令を交付しました。職員
を長時間拘束し業務に支障がでないように、市長に就任以来、配慮
してきました。
私は新しい職場に異動した職員に対し、「行政は職員がそれぞれ
の立場で役割をきちんと果たすことによって、成り立つ。期待に応
えてほしい」と話しました。
新規に採用された職員に対しては「皆さんが職場に入った時、前
からいる人の考え方は古いと感じるかもしれない、でもその人たち
からすれば、皆さんと接して、逆に違和感を覚えるかもしれない。
お互い切磋琢磨する中から、新しいものが生まれてくる・・・」そ
のようなことを訓示しました。
「職員に望むこと」
4月4日(月)は、年度始めの部長会議で、私が思う職員として
の「7つの心構え」をあらためて申し上げました。
(1)民間の経営感覚を学び、私と理念を共有してほしい。そのた
めにどんどん議論してその中から、新しい政策を生み出してほ
しい。
(2)何事もポジティブに「先ずやる」ことを前提に考えてほしい。
(3)長野を愛してほしい。そして市民のために何ができるかを第
一に考えてほしい。
(4)もっとスピードアップして進めてほしい。特に懸案事項の先
送りをしないでほしい。
(5)Citizen Satisfaction【CS(市民満足度)】を高めてほしい。
そのために、情報公開・説明責任・説得責任を果たす努力をし
てほしい。また3月議会の施政方針でも申し上げたが、「分か
りやすい行政」を心掛けていただきたい。「政策決定の仕組み」
や「財政の仕組み」、さらに「使用する言葉」を中心に、市民
の皆様に分かりやすくしてほしい。市の配布物やホームページ
なども同様。また職員の「電話での応対」は所属・名前を名乗
るなど、だいぶ丁寧になってきたと聞いているが、関係団体で
も実践してほしい。
(6)慣習・前例主義、現状維持、横並び意識を打破し、企画力・
チャレンジ精神を高めてほしい。
(7)限られた時間の中で、より素晴らしい成果をあげられるよう
に「働き方を工夫」してほしい。
以上、「7つの心構え」を常に念頭に置いて、実践いただくこと
をお願いしたい。
さらに、昨年度は、職員の不祥事がたくさん起きた。こうした不
祥事は、市役所や職員全体の信用や信頼を損ねることになるし、市
民の皆様に対し本当に申し訳ないことであり、大変残念な思いであ
る。新年度のスタートに当たり、あらためて綱紀粛正に留意し、二
度とこういうことが起きないようにしてほしいと申し上げました。
以上、新年度のスタートに当たって、職員に伝えた話です。理念
に走りすぎて、具体性が足りないとは感じていますが、ぜひ職員に
は実行してほしい事柄です。