2006年5月8日月曜日

メーデーでの挨拶について


 5月1日、労働者の祭典「長野県中央メーデー」に出席させてい
ただきました。主催者で「連合長野」会長の近藤実行委員長の挨拶、
副知事の来賓挨拶のあと、私も市長として挨拶させていただき、そ
の中で今夏の長野県知事選について、述べさせていただきました。
反響が大きく、喋った私がびっくりしているのですが、どうも新聞
報道等のとらえ方が私の意図とは違うと感じましたので、補足させ
ていただきます。

 メーデーでの挨拶の要旨
(1)県知事選における連合会長の近藤氏の努力を高く評価してい
 ます。昨年秋頃から、いち早く行動を起こされ、諸団体・グルー
 プの取りまとめに動かれていることに心から感謝しています。
(2)候補を一本化しようという動きは、民主主義の社会では好ま
 しくないと感じています。ただ、現知事のあまりにかけ離れた行
 動に対し、候補を乱立しないで一本化したい、それは多くの県民
 の願いと感じており、特に市町村長にとっては、円滑なコミュニ
 ケーションのとれない現県政がこれ以上続いたら・・・どうしよ
 うもない、本当に困った状況にあるからです。一本化も、今回だ
 けは許していただきたいと思っております。
(3)今噂になっている方々は、皆さん素晴らしい人達です。どな
 たが知事になられても立派に職責を果たしていただけると思いま
 す。ただそれぞれの背景があって、一本化は難しい面があります。
(4)近藤会長が世話人をやっておられる「輝く明日の長野県を考
 える会」が昨年からいろいろな議論をされて、二つの原則、一つ
 は長野県に軸足のある人、二つ目は多少は行政経験のある人とい
 うことで、菅谷松本市長に白羽の矢が立ちました。「この人な
 ら」ということで、多くの方々が説得に動いております。私もそ
 の一人で、お願いに参りました。でも今のところ残念ながら、良
 いお返事をいただけない。もう一度、松本市民が自ら、そして近
 藤会長にも説得に動いていただきたいと思っています。
(5)もし、どうしても出馬していただけない場合、あまり考えた
 くないのですが、近藤会長にもう一度ご苦労いただいて、統一候
 補を作り出す努力をしていただきたいと思います。
(6)候補を一本化することはかなり難しい選択です。候補を絞れ
 ば、多分「密室の談合」という言葉が飛び出すでしょう。そのこ
 とに打ち勝たねばなりません。なるべくオープンな議論をしまし
 ょう。

 以上が、私の挨拶の要旨です。

 私自身は、この挨拶についてのメディアの反応の大きさにびっく
りしています。基本的には菅谷市長へのラブコールといわれる部分
が大きく取り上げられ、後半部分が反映されていないという思いが
あります。そのため、菅谷市長に無用なご迷惑をかけてしまったこ
と、一部の新聞の間違った記事内容で、腰原大町市長(長野県市長
会長)にも迷惑をかけてしまったこと・・・おわびの電話をいれさ
せていただく仕儀になってしまいました。

 私とすれば、密室の談合と言われないためにも、「考える会」の
過去の経緯・議論の中から、最良の方を選び出したのだということ
を、明らかにしたほうが・・・しかも「考える会」のメンバーでは
ない長野市長が(若干の相談を受けていた立場で、外からその議論
を知った立場です)申し上げた方が議論も進むのではないかと考え、
「考える会」の一部の関係者(近藤会長ではありません)には事前
に電話でお話しした上で、喋ったものです。

 話の内容も、ほとんどの方(特にメディアは)が知っていること
を述べさせていただいただけで、目新しいことはないはずと思って
いました。若干浅慮であったかも知れません。ご迷惑をかけた方々、
前述の2名の方以外にも、「考える会」の方々にはご迷惑をおかけ
したこと、おわび申し上げます。

 ただ一つ申し上げたいことは、「密室の談合」と言われないよう
出来るだけオープンにして、候補者の一本化に、もう一段の努力を
お願いしたいということです。