3月から試験放映をしていましたので、すでにご存じの方もいら
っしゃると思いますが、4月1日、新しい放送局が発足しました。
インターネットテレビ局“愛TVながの”です。
インターネットテレビ局とは、文字通り、インターネットを通じ
て番組を配信するテレビ局のことです。
長野市若里に「長野市フルネットセンター」があることはご存じ
だと思います。この施設は、長野市が1998年(平成10年)冬
季五輪を開催するに当たり、このオリンピックを“ハイテク・オリ
ンピック”にしよう、世界に最先端技術を紹介しようと意気込んで
つくったものです。
オリンピック開催期間中は、ビデオ・オン・デマンドという技術
を駆使して、世界中に素晴らしい映像を配信したのですが、後利用
は必ずしも順調にはいかず、市民の皆さんにご利用いただくには、
満足のいくものではなかったと思っています。
昨年4月、このフルネットセンターに指定管理者制度を導入する
に当たり、応募されていた(株)テレビ信州さんを指定管理者に指
定させていただきました。以後1年間、いろいろ相談する中で、指
定管理者の自主事業として「インターネットテレビ局」を企画、実
施することになったものです。
長野市とすれば、数多くの施設に指定管理者制度を導入し、いろ
いろな事業者に指定管理者をお願いしていますが、今度の試みは、
直営ではまずできない、指定管理者制度を導入したからこそ可能に
なった事業で、民間活力を導入したことによる大きな成果です。そ
して今後、素晴らしい成果を出していただける可能性を秘めている、
とも思っています。
一番大切で、かつ、大変なことは番組の制作ですが、長野市が委
託して制作した番組を放映する「チャンネルながの」という市独自
のチャンネルもあり、市内の観光・イベント・文化・スポーツなど
の地域情報を、日本全国、全世界に発信することにしています。
もちろん、長野市の委託番組だけでなく、自主的な取材、あるい
は自主的な企画の番組も流れるでしょうし、テレビ信州さんとの相
乗り番組なども期待できるのかな・・・と感じています。
そして、なんと言っても、世界につながっているというのはすご
いことです。ただ、外国へ情報を発信するためには、映像は万国共
通ですから大丈夫でしょうが、言葉の問題を解決しなくては難しい
ですよね。第一段階としては、海外に住んでいる長野市関係者に見
てもらうことでしょうか・・・。
姉妹都市や友好都市との交流も、まったく違う形式になっていく
のではないかと思います。現在、中学生の交流を毎年実施していま
すが、これからは、ビデオカメラを持って行ってもらい、先方の市
長さんと懇談している様子の映像を送ってもらう、いや、向こうで
カメラを借りて実況放送をしてもらってもよいはず・・・そんな楽
しい想像もしています。
また、地域スポーツの実況なども増えるかもしれませんし、市民
の“映像表現の場”として投稿ビデオ作品を紹介する予定とも伺っ
ていますので、だんだん進化していくことでしょう。センターの3
階にあるスタジオ・調整室・編集室を拠点にして、きっと楽しい番
組を市民向けに放映していただけると思います。
私は、以前から“長野市放送局”が欲しいと申し上げ、熱望して
きたのですが、こういう形で実現したことは、望外の喜びです。
当面は善光寺御開帳を中心に取材し、放送していく予定と聞いて
います。長野市のホームページを開いてください。画面の左下に見
える「愛TVながの」のボタンをクリックしていただくだけで、番
組がご覧いただけます。皆さん、すぐに試してみましょう。
パソコンに関係することでもう一つ。
市では、この5月からペーパーレス会議を試行することにしまし
た。
資源の無駄遣いはやめなくてはなりません。長野市役所でも数年
前にISO14001の認証を取得して、環境対策に取り組んでき
ており、今年1月、自己適合宣言をしたことは、少し前のメルマガ
でも報告させていただきました。
庁内で使う燃料を減らす、時間外勤務を減らす、使用電力を減ら
す、ゴミを減らすなどの取り組みと並んで、庁内で使う紙を減らそ
う、すなわちペーパーレスの取り組みも、大事なことと考えていま
す。そのためには、パソコンをうまく使うことが必要です。印刷を
できるだけ減らして紙の使用量を減らしていく、代わりにパソコン
の画面を利用して、会議を開催したり、連絡、会話をしたりしよう
ということです。
連絡や会話については、すでに庁内にLANを構築しており、職
員間で通知や資料の共有、メールのやり取りなどをしていますが、
会議についてはこれまで取り組んだことはありませんでした。
そこで、その第一歩を踏み出そうということで、政策会議と部長
会議をペーパーレスで開催することにしたのです。
この会議は、私や各部局長などが一堂に会して開催するのですが、
市の意思決定をするための会議ということもあり、資料が厚くなる
案件も結構ありました。
今回は、この会議での紙の資料を廃止して、パソコンの画面で資
料を確認しながら会議をすることにしています。もっとも、一堂に
会すること自体をやめることができないか、とも考えたのですが、
それは無理のようです。「Face to face」のコミュニ
ケーションも大切だということでしょう。
先日の部長会議で、デモンストレーションをしてみました。パソ
コンの操作自体は大して難しいものではなく、この程度のパソコン
の使い方は常識の範囲内で、問題は無さそうです。
しかし、大きな資料が必要な場合には、パソコンの画面では小さ
すぎて全体を見ることができず、分かりにくくなるのではないかと
心配しています。また、会議資料データへのアクセス権限をどうす
るかなど、検討が必要なことも見えつつあります。
新しいことを始めるときには、常に試行錯誤がつきものです。ま
ずは、試行することで使い勝手や安全性なども確認し、利用範囲を
徐々に拡大していければいいと思っています。
話題は変わりますが、先日、オープントップバス“スカイバス長
野”に試乗させていただきました。私が乗車したのは、長野駅前か
ら長野大通り、国道406号、そして善光寺の北側を通過して、信
濃美術館の横までのわずかな区間でしたが、50人乗りの大きなバ
スで、天井が無くて青空が見える(雨が降ったら困るのでしょうが
・・・)、観光用には素晴らしいものだと思いました。そして、ド
イツ製でいかにも高級だなあ、と感じさせるバスでした。
ただ、大きなバスですから、狭い道などへは入れない、購入する
となればかなり高いだろうなあと感じています。
今回は、御開帳の特別企画ということで、(株)JTB中部長野
支店、長電バス(株)、(株)日の丸リムジンの皆さんが実行委員
会を組織して、御開帳の期間中のみ運行するそうです。今回の乗客
が多くて、これから市内のあちこちで走るようになるとうれしいで
すね。