2009年4月30日木曜日

協定締結式・・・そして、諸行事花盛り


 4月20日、市内30地区すべての住民自治協議会の会長さんに
お集まりいただき、平成22年度からの本格的な活動へ向けて、そ
の土台となる市との「基本協定」を締結させていただきました。都
市内分権と住民自治協議会については、3月26日のメルマガで私
の思いを詳しく述べさせていただきましたので、今回は繰り返しま
せんが、ぜひとも実現させたいと考えていた施策が、また一歩先へ
進んだことを大変うれしく思っています。

 この協定は、住民自治協議会と市の共通の目的である「住民の福
祉の増進」に向けて、互いに協働する関係であることを明らかにし、
それぞれの役割、市が行う支援、この協定とは別に年度ごとの協定
を締結すること、情報交換や協議の場を設けることなど、住民自治
協議会と市との基本的な関係について定めたものです。

 協定締結式は、大変厳粛な雰囲気の中で行うことができ、30地
区の会長さんお一人お一人と協定書を取り交わし、それぞれ固い握
手もさせていただきました。ここに至るまでの過程を含め、この基
本協定の締結は、市民の皆さんと共につくり上げた「協働の成果」
です。今後とも、このことを誇りとし、協働の姿勢をいささかも揺
るがせることなく進めてまいります。ありがとうございました。

 この協定締結式の前に、市が創設する住民自治協議会への財政支
援制度の名称披露、受賞者表彰式も行わせていただきました。この
名称募集には、97通ものご応募をいただき、その中から、以下の
3つの制度の名称を決定させていただきました。いずれも制度の趣
旨を上手に表現した名称で、考えていただいた皆さんには感謝して
おります。末永く市民の皆さんに愛されていくことでしょう。

 今回決定した名称は、以下のとおりです。

仮称“一括交付金”
 「地域いきいき運営交付金」 応募者:古屋清司さん
仮称“地域のやる気応援補助金”
 「地域やる気支援補助金」 応募者:徳竹貞夫さん
仮称“中山間地域に対する支援交付金”
 「やまざと支援交付金」 応募者:小川泰祐さん

 このほか、4月にはいろいろなことがありましたし、これから5
月にかけてもさまざまなことが予定されていますので、幾つかご紹
介します。

 善光寺御開帳は、4月3日の回向柱建立式、4月4日に前立本尊
御遷座式、4月5日の開闢(かいびゃく)大法要を経て始まり、結
願大法要が行われる5月31日まで開催されています。
 あいにくの雨天になってしまいましたが、4月25日には、御開
帳期間中の最も大きな行事の一つである浄土宗の中日庭儀大法要が
豪華絢爛(けんらん)に行われました。今後は、5月9日に天台宗
の中日庭儀大法要、5月10日には篠ノ井大獅子奉納、5月24日
には門前の各町が誇る絢爛豪華な屋台が繰り出す屋台巡行などが予
定されています。
 本堂内のびんずる尊者像が修復されて戻ってこられており、回向
柱もいつもより立派だという話もあって、ウイークデーでも回向柱
の前には長い行列ができるほど・・・善光寺さんの人気には、まさ
に脱帽です。
 今回も、何かと話題の多い御開帳になっています。

 4月18日、長野みすずライオンズクラブさんが、結成30周年
の記念事業として招致された、福祉大相撲長野場所がエムウェーブ
で開催されました。
 福祉大相撲ということで、市内の社会福祉関係施設から1,700
人余りもの方々をご招待いただきましたし、市内では9年ぶりの大
相撲ということもあるのでしょう、場内は大勢の観客の皆さんでに
ぎわっていました。
 私も少し拝見させていただきましたが、力士の皆さんのサービス
で、笑いもあり、迫力もあり、番外の取組などもあり、楽しませて
いただきました。

 4月19日には、長野マラソンが開催されました。長野の春の恒
例になったイベントですが、今年も大勢のランナーが春の長野市内
を駆け抜けました。
 事前の申し込みでは、8,000人を超えていたそうですが、実
際にスタートしたのは7,241人、完走者は6,257人、完走
率86.41%だったとのことです。天候に恵まれ、気温が若干高
かったので心配でしたが、それにしてもすごい数ですよね。

 優勝は、男子はケニアのイサック・マチャリア選手が2時間11
分21秒で4年ぶり2度目。女子は、ロシアのイリーナ・ティモフ
ェーエワ選手が2時間30分7秒で初優勝しました。
 そして、今回はスペシャルゲストとして、あのシドニーオリンピ
ックの金メダリスト高橋尚子さんをお招きしました。高橋さんは素
晴らしいパフォーマンスを見せてくださり、ゴールの長野オリンピ
ックスタジアムでは、コースを何度も往復してハイタッチをしなが
らランナーを励ましてくれました。

 長野マラソンと同時に、今年も長野車いすマラソン(ハーフマラ
ソン)が開催されました。男子の優勝は、長野市の樋口政幸選手、
43分11秒の大会新記録でした。彼は過去3回連続2位で、今年
はどうしても勝ちたいと、前日の開会式でのインタビューに答えて
いましたが、その言葉どおり見事優勝。立派です。本当におめでと
うございました。
 女子は、兵庫県の畑中和選手が、50分17秒の記録で圧勝、2
連覇でした。

 大会の翌日、長野マラソンのギリシャ派遣選手団の皆さんとお会
いする機会がありました。ご存じだと思いますが、長野マラソンは、
第1回大会からアテネクラシックマラソンと姉妹提携を結んでおり、
毎年相互に選手を派遣して交流しています。今年は、6人の選手が
マラソンに参加してくださったほか、長野オリンピック開催時の一
校一国運動でギリシャとの交流が続いている昭和小学校へも訪問し
てくださいました。
 毎年、お会いしてお話ししていますが、ギリシャの皆さんには、
長野訪問が大変好評なようで、ギリシャ陸上競技連盟(SEGAS)
では、毎年誰を派遣するか、希望者が多くて困るそうです。そして、
選手団の皆さんが毎回おっしゃるのは、長野の街がきれいだ、山や
川といった自然もですが、街にごみが無い・・・私はいつも誇らし
い気持ちにさせていただいています。

 連休中の5月3日、横浜市で横浜港開港150年記念事業として
仮装パレードが行われることになっています。横浜開港の立役者は、
松代出身の佐久間象山先生ということは皆さんご存じの通りです。
そこで、松代の皆さんが佐久間象山先生のご縁でこの仮装パレード
に招かれて、大名行列を披露することになっています。
 この行列の“槍(やり)振り隊”は、松代藩真田十万石まつりや、
先日の善光寺御開帳の回向柱の奉納の際に勇壮に行われることが有
名で、いつも皆さんの注目を集めているのですが、いよいよ全国レ
ベルになるのかもしれません。

 御開帳のおかげでしょうか、長野はほかの都市に比べ、元気があ
るようです。JR東日本さんの話によると、例の「どこまで走って
も高速道1,000円」のおかげで、新幹線はどこも苦戦中。でも、
長野新幹線だけは対前年比プラスとのことでした。

 ただ、ここにきて、大変な事態が起こりつつあります。4月28
日、とうとう新型インフルエンザが発生したとの宣言が出されてし
まいました。まだ、海外での発生期ではありますが、いったん発生
すると、短期間でまん延するとも言われていますので、十分な予防
や被害抑制のための対応が必要です。
 長野市としても、同日、「新型インフルエンザ危機対策本部」を
設置し、市民の皆さんの健康被害の最小化と、市民生活に関わる社
会・経済機能の低下を抑制するために、全庁的な取り組みを進めて
います。市民の皆さんは、手洗いやうがいの実施、そして、正確な
情報に基づく冷静な対応に十分心掛けてください。