2010年6月3日木曜日

地域やる気支援補助金


 本年度から住民自治協議会の本格的な活動が始まりました。各住
民自治協議会では、事業計画、予算を定め、積極的に活動を始めて
います。市では、住民自治協議会の活動をバックアップするために、
財政支援策を幾つか用意しているのですが、そのうちの一つが「地
域やる気支援補助金」です。

 この補助金は、特色あるまちづくりや地区課題の解決に積極的に
取り組もうという住民自治協議会を応援するために用意したもので、
住民自治協議会が自ら企画をつくり、応募していただく補助金です。
 ただ、応募企画すべてに補助金を交付するわけではありません。
公開の場で公正に選考させていただき、その結果に応じて支援しよ
うという制度なのです。

 5月9日、その公開選考委員会が行われました。
 はじめは、どのくらい応募していただけるか、私としてはちょっ
と心配していたのですが、18地区から32事業もの応募があり、
大変うれしく思っています。

(1)選考方法
  ・以下の6つの選考基準ごとに5段階で評価する。
   (選考基準)「住民合意」「実現(計画)性」「独創性」
         「公益性」「発展性」「有効性」
  ・最高点と最低点を付けた選考委員の得点をそれぞれ除外し、
   残り5人の選考委員の得点合計を事業の獲得点数とする
   (150点満点)。
  ・予算総額1,000万円の範囲で、獲得点数の高いものから
   内定する。
  ・補助金額は1地区当たり100万円を上限とする(事業の数
   は制限無し)。
  ・同点の場合は選考委員による多数決とする。
  ・市長は選考結果を尊重し、補助対象とする住民自治協議会や
   事業と補助金の交付額を決定し、ホームページなどで結果を
   公表する。

(2)選考委員
   市の都市内分権審議会委員(30人)の中からお願いした6
  人の皆さんと、市地域振興部長の合わせて7人です。

(3)選考結果(かっこ内は補助内定額)
  117点 若槻地区 子供相撲大会の開催(41.6万円)

  114点 第三地区 落書き消去・防止活動支援事業
            (99.5万円)

  110点 古牧地区 「自助」がつくる防災地区づくり
            (100万円)

  110点 松代地区 インターネット動画サイトを活用した松
            代地区PRプロジェクト(40.8万円)

  110点 若穂地区 乗って残そう!屋代線プロジェクト事業
            (97.6万円)

  109点 芋井地区 飯綱高原地域中核公園づくり事業<オト
            ナリ広場プロジェクト>(24万円)

  109点 更北地区 ホタルの郷(さと)再生事業
            (57.2万円)

  106点 戸隠地区 ノルディックウォーキング事業
            (74万円)

  105点 浅川地区 浅川地区をホタルの舞う里にしよう
            (64万円)

  105点 鬼無里地区 生き行き健康教室(24万円)

  104点 第一地区 防災対策事業(78.3万円)

  104点 芹田地区 特定小電力トランシーバー増置購入事業
            (42万円)

  104点 若槻地区 外来植物、在来種等の撲滅
            (18.4万円)

  103点 第二地区 トレッキングコース整備事業
            (100万円)

  103点 若槻地区 ホタル観賞公園づくり事業(40万円)

  103点 篠ノ井地区 篠ノ井地区文化財説明板設置事業
            (77.6万円)

 慎重な選考の結果、以上14地区の16事業、計979万円分が
内定し、残り16事業は、残念ながら選考から漏れてしまいました。

 住民自治協議会を代表して出場された皆さん、ご奮闘お疲れさま
でした。また、長時間会場に缶詰めになって一生懸命採点していた
だいた選考委員の皆さんも大変お疲れさまでした。そして、応援に
来場された皆さんもいらっしゃったようです。盛り上げていただき、
ありがとうございました。
 本年度から始めた事業ですから、いろいろ戸惑う場面があったで
しょうし、結果についてご不満に感じる皆さんもいらっしゃるかも
しれません。反省点はこれから十分検討して、より良い制度にして
いきたいと考えています。

 最後に、少し私の感想を言わせていただきますと、
(1)住民自治協議会の中で、あるいは広く地区の中で十分に話し
  合って検討していただく過程が大切だと考えています。ぜひ、
  その中でさらに魅力的な企画に練り上げて、チャレンジしてい
  ただきたいと思っています。

(2)今回は、ホタルをテーマにした企画など、似たような内容に
  なる傾向もあったようです。次回は、各地区ならではのもっと
  独創的なもの・・・例えば新しい特産品をつくってもうけよう
  というような、斬新な企画も出ると面白いなあと思いました。

(3)もしかしたら、複数の住民自治協議会が合同で取り組むよう
  な事業が出てくるかもしれません・・・それも楽しみです。

 いずれにしましても、来年度はさらに多様で、選考委員の皆さん
も驚くような企画が出てくることを期待したいと思っています。