2007年3月1日木曜日

ちょっと早いかな?


 もう2月も終わり、今日から3月です。市議会定例会も始まりま
した。
 今シーズンは温暖化の影響でしょうか、雪が少なくて参りました。
昨年のこの時季は大雪で参ったのですが、今年は全く逆になってし
まっています。これからの降雪はあまり期待できそうもない感じで
すので、今回はちょっと早いかなと思いながら、この時点で私なり
に思うことをまとめてみました。

 先日、ある市民の方から「今年は雪が少なくて、過ごしやすい。
除雪費用も掛からないから、いいですね」と言われました。確かに、
通常、長野市の予算に計上する除雪費用は、約3億5千万円ですが、
昨年はあの豪雪の影響で、8億円以上掛かってしまいました。それ
が今年は2月末で推定2億円ぐらいです(雪が少ないのにと思われ
るかもしれませんが、凍結防止剤を散布する費用などが掛かってい
ます)。
 昨年は、余計に掛かった除雪費用の一部については、国から補助
金や特別交付税で措置され大変助かりました。

 この冬は多くの市民の皆さんにとっては過ごしやすいと感じてお
られると思いますが、反面色々な問題が発生しそうで心配していま
す。

 一つは、雪解け水が少なくて、一昨年のような水不足に見舞われ、
農家が困るのではないかということです。一昨年は信更地区などで、
水不足で本当に困っている農家の方々の実情をお聞きしました。で
もその後対策を講じたという話は聞いていませんから、心配です。
 二つは、雪や寒さを期待している事業者は、いずれも打撃を受け
ているようです。スキー場では、戸隠スキー場は雪がまあまあ降っ
たので、良かったそうですが、飯綱高原スキー場や聖山パノラマス
キー場は、雪が少ないが故にお客さんも少なくて、スキー場自体の
経営はもちろんですが、食堂や貸しスキー業を営んでいる方々は困
っているでしょうし、しかも今シーズンは終了が早そうですから、
収入は厳しいのではと感じています。
 暖房器具や冬物衣料、あるいはスキー用具などを扱うお店もどう
なのか、そして、除排雪の機会が極端に少ないので、これまで市道
の除雪をお願いしてきた事業者の経営にも影響が出ているのではな
いかと心配しています。

 根本の問題として、このまま温暖化が進行して雪が無くなってし
まうのでは・・・一直線にそんな状態に進んでいくことはないでし
ょうが、しかし50年後には北極の氷が解けて無くなってしまうな
んて報道を聞くと、心配です。スキー場をリニューアルしようとし
ている長野市の計画も、このまま進めてよいものか迷ってしまいま
す。その他、温暖化の影響は農業関係にも出るということで、「長
野の名産であるリンゴは暖かくなると困る」、「その分ブドウやモ
モの生産が増える」という方がいらっしゃいますが・・・
 野生の動物、クマ・イノシシ・サルなどの被害も増えているとい
う報告もあり、心配の種は尽きません。

 このように少雪がいろいろな影響を与えていて悩ましいのですが、
一方で皆さんもそれぞれに冬の楽しみ方を持っていらっしゃると思
います。私の場合はそれがスキー(過去に何度もメルマガに書かせ
ていただいています)で、雪不足のシーズンではありますが、時間
を工夫して戸隠、飯綱、大岡の市内3スキー場はもちろん、妙高杉
ノ原、野沢温泉などへも足を伸ばしました。
 妙高杉ノ原では長いコースを経験しました。長ければ良いとは言
えないのかもしれませんが、しかし魅力的です。戸隠のメノウ山の
頂上から越水までの距離の数倍はあるそうですから、一気に滑り降
りるのは厳しいのですが・・・こんなコースが長野市にもあれば素
晴らしいですね。

 私にとって一人ではなかなかスキーに行きづらいので、誘ってく
れるスキー仲間がいるのはありがたいことです。仲間と一緒に飲ん
だり歌ったり、話したり・・・これもスキーを楽しむ方法の一つか
もしれません。戸隠では中社の旅館に一泊して、夜の探訪をしてみ
ました。夜の深々とした静けさも魅力がありますが、もう少しアフ
タースキーの娯楽があってもよいのかなと思いました。

 スキーヤーやスノーボーダーにとって、雪が無くなるというのは
本当に恐怖です。あの白銀の中を滑走する爽快(そうかい)さ、景
色の美しさ、何事にも勝ると思っています。我々の楽しみを奪わな
いでほしい・・・切に望んでいます。

 いろいろな心配の種を減らすためにも、地球温暖化を防止し、地
球の環境保全を皆さんと一緒になって進めていきたいものです。