7月10日に市役所で行った市長定例記者会見では、6月議会も
終って、いよいよ本年度事業が本格的に始まるということで、長野
市の施策についていろいろ発表させていただきました。しかし、記
者さん達の興味はどうしてもダム問題にあるようで、発表した事柄
はそっちのけで、ダムに関する質問に集中してしまいました。時あ
たかも不信任可決後、知事がどういう判断をされるかということが
話題の中心であった時期であり、それも無理はないかという思いで
お聞きし、私なりにお答えしておりました。
ただ、よく考えてみると、ダムの中止に伴う諸問題についてこの
約2年間、県から私たち長野市をはじめ関係市町村に何の相談もあ
りませんでした。技術的なことはもとより、地元住民とのいろいろ
な約束事についての対処すべき事柄の話が一度もないという異常事
態に気がつきました。対応が少し遅いというご批判は甘んじてお受
けしますが、これはどうすべきであろうか考えました。記者会見で
質問されても、私の意見、あるいは県が過去長野市も了解して作り
上げてきた浅川の河川整備計画については語ることが出来ますが、
ダム無しによる治水対策は県が何を意図し、どういう計画をもって
いるのか、本当にそれでよいのかということなどを、市民に問いか
けることすら出来ない状況なのです。すなわち浅川沿いの住民の方
に、ダム無しの河川整備計画の具体的な案がないのでは、その是非
について問いかけも出来ない・・・・・・。
そこで、本来的にはダム無し案の具体策をお聞きしたいのですが、
県議会の討論をお聞きしている限りそれはまず無理であろう(現段
階、何も無い?)から、せめてなぜ長野市を含め流域市町に対し相
談がないまま、「止めた」のですか?という問いを投げかけさせて
いただこうということになりました。知事の任期が7月15日まで
ということで時間がなかったため、7月12日に豊野町長さん、小
布施町長さんとは電話で協議を行い、急遽知事宛に質問状を出させ
ていただきました(残念ながら時間の都合により、砥川関連の岡谷
市長さんや下諏訪町長さんへの連絡は出来ませんでした)。当日は
急なことでしたので、知事に直接お渡しすることはできませんでし
たが、政策秘書室の方にお渡しするとともに、写しを土木部長さん
にお渡ししてきました。