2005年11月10日木曜日

2期目のスタートに向けて


 10月30日の当選後、31日は午前中、自宅でメディア各社の
インタビューを受け、2期目に向けての抱負を述べさせていただき
ました。選挙運動では、多くの市民の皆さんに私の政策を理解して
いただくとともに、投票率アップについてもお願いをしてきました。
しかし、投票率が前回を2.63ポイントも下回る結果となったこ
とに、私自身も釈然としないが、民意を頂いたと信じ、「民間活力
の導入」に全力を上げて頑張りますと申し上げました。
午後は、テレビに生出演しました。

 翌11月1日は、選挙後の初登庁ということで、市役所玄関棟で
市民の皆さんや市職員の歓迎を頂きました。花束もいただき、華や
かな演出の中で自分の胸にあらためて次なる4年間への誓いを立て
ました。

 この日が選挙後の初登庁というのには、若干疑問がありました。
私の1期目の任期は11月10日まであります。ですから、本来で
あれば11日が2期目の初登庁ではないか、もう少しゆとりをもっ
て登庁してもいいのではないか、秘書担当とかなりやりあったので
すが、1期目から2期目の公務は区切りなく続いていくため、選挙
後の初登庁をひとつの区切りにするということで、しぶしぶ妥協し
たものです。

 助役・収入役との打ち合わせの後、職員へあいさつをしました。

 職員へは、あらためて職務に臨む「7つの心構え」を話しました。
1つ目は、民間感覚を学んでほしいこと。2つ目は、何ごともポジ
ティブに「まずやる」ことを前提に考えてほしいこと。3つ目は、
長野を愛してほしい、そして、市民のために何ができるかを考えて
ほしいこと。この3つは私が就任当時から職員にお願いしているこ
とです。
 そして、4つ目は、問題を先送りしないでほしい。スピードアッ
プして進めてほしいこと。5つ目は、市民満足度を高めてほしい。
そのために、情報公開・説明責任・説得責任を果たす努力をしてほ
しいこと。6つ目は、慣習・前例主義、現状維持、横並び意識を打
破し、企画力・チャレンジ精神を高めてほしいこと。7つ目は、す
ばらしい成果を上げられる働き方を工夫してほしいこと。

 この7つの心構えを常に念頭に置いて、実践してほしい、そして
これが職員の意識改革であると話しました。

 今回、新たに「市民の皆さんに分かりやすい行政に心がけてほし
い」ということを強くお願いしました。行政を分かりやすくするこ
とが、市民の皆さんと協働による行政を進めていく上で特に大切な
ことであると思ったからです。

 そして「民間活力の導入」については、2期目においても私のぶ
れることのない確かな信念であると申し上げました。「民間活力」
とは、民営化や民間委託もそうですが、市民の皆さん一人一人の力
や知恵を行政に反映することです。

 職員には、私と一緒になってマニフェスト(政策公約)に掲げた
政策を進めて、長野市の未来のために市民の皆さんや子供たちが、
素晴らしい夢と希望を膨らませることができるような「元気なまち」、
誰からも愛され注目されるまちを目指してほしいと話しました。

 そして午後には、市選挙管理委員会から当選証書を受けました。

 翌11月2日は、各部局の打ち合わせの後、市議会各派の総会に
出席させていただき、2期目に向けての決意を語らせていただきま
した。また、新年度へ向けての予算要望も頂きました。

 この週末に経験してちょっと気になったことをひとつ。

 千葉のホテルで、ちば環境再生基金の「エコちばコイン」の存在
を知りました。それは、「エコちばコイン」事業に参加しているホ
テルで、宿泊者がホテル備え付けの歯ブラシやくしなどのアメニテ
ィグッズを1つも使わない場合、グッズと一緒に置いてあるコイン
を出発時にフロントへ渡すと、ホテルはその分を基金へ寄付をする
仕組みのようです。基金では、NPOなどが行う環境活動への支援、
市町村の自然再生事業への支援、なのはなエコプロジェクトの推進、
不法投棄物の撤去などへの支援など・・・パンフレットを読むとそ
のような素晴らしい活動に使われると書いてありました。

 私もほとんどの場合、洗面用具は持参したものを使い、ホテル備
え付けのものは使いませんので、コインをフロントへ置いてきまし
た。細部のことはわかりませんが、この方式は簡単で、旅行者の環
境意識を醸成し、かつ何らかの環境保全活動に寄与できる、そして
ホテルのステータスも上がる・・・一石三鳥の仕組みと感じました。
長野県は観光地で、旅館、ホテルが多くありますので、帰ったら環
境保全協会に提案してみたいと思った事業です。