この秋、長野市ではいろいろなイベントが行われ、とても賑やか
でした。今日はその元気を象徴するようないくつかのイベントを紹
介します。
まず「エコール・ド・まつしろ」の関連行事です。春・夏に続い
て賑やかに行われました。
<10月9日~10日>「松代藩真田十万石まつり」
俳優の田村亮さん、タレントの井坂綾さん、そして知音都市交流
でお付き合いのある自治体の首長さんにも参加していただいた大名
行列が白眉でした。
<10月9日>「童門冬二と辿る・まつしろ歴史探訪講演会」
童門さんは佐久間象山の小説を執筆した歴史小説家です。
<10月23日~24日>「黛まどかと詠む・まつしろ大吟行会」
俳人・黛まどかさんを迎えての開催。町を巡って句をひとひねり、
俳句を通じて松代の魅力を発見。
<10月30日~31日>「沼田早苗と撮る・まつしろ大撮影会」
写真家・沼田早苗さんを迎えての開催。人とふれあい、城下町の
暮らしを写す、紀行写真教室。
<11月6日>「松代城復元記念植樹祭」
「エコール・ド・まつしろ」運動を未来に育む植樹祭。大地の恵
みに感謝する収穫祭も開催して、みんなでお祝い。
次にスポーツ大会を見てみましょう。
<10月3日>
第18回NAGANO飯綱高原健康マラソン大会
<10月23日~24日>
長野県マーチングバンド大会
<10月30日~31日>
長野・群馬・山梨3県対抗水泳競技会
<10月30日~31日>
SBC杯第11回全日本スピードスケート距離別選手権大会兼2004
/2005スピードスケートワールドカップ派遣選手選考対象競技会
兼第22回ユニバーシアード冬季競技大会派遣選手選考対象競技会
<10月、11月>
長野県高等学校新人体育大会(弓道、陸上競技、ソフトテニス、バ
レーボール、卓球)
これから開催される大会です。参考のため紹介します。
<12月4日~5日>
2004/2005 Essent ISU
スピードスケートワールドカップ競技会・長野大会
<12月18日~19日>
アジアリーグアイスホッケー2004-2005
<12月24日~26日>
バレーボール北信越高等学校新人大会
いよいよスケートシーズンの始まりです。トリノに向けて頑張っ
て欲しいものです。秋の国体へも大勢の選手を送らせていただきま
した。
このほかにも、学会・学術会議等の全国大会が長野市で開催され
ています。特に私が注目しているのは、信州大学の遠藤教授が研究
を進めている「“ナノ・カーボンの科学と技術”に関する国際シン
ポジウム2004長野」でしょうか。10億分の1メートルレベル
の超微細な世界で展開される「ナノテクノロジー」は、製造技術を
根本から変えるといわれる最先端技術であり、「ナノ・カーボン」
は、ナノテクの代表的な素材です。さまざまな特性をもち、その応
用範囲は電子、エネルギー、医薬品など多岐にわたり、世界中の研
究者はもちろんのこと、企業や投資家たちからも大いに注目を集め、
「21世紀の新素材」と呼ばれているものです。
長野市としても、現在、信州大学と協働してナノサイエンスによ
る産業活性化を目指して「ナノサイエンス産業都市構想」の策定を
進めるなど、新技術の発信地としてこの分野を積極的に応援すると
ともに、「元気なまちながの」に結び付けていきたいと思っていま
す。
最後に市民の皆さんが中心となって開催された賑やかなイベント
を3つ紹介します。
<10月10日~17日>
第1回みすずかるしなのNAGANO映画祭
<10月16日~17日>
2004信州ふるさと自慢大集合
<10月24日>
若槻三登山トレッキングコースオープン記念トレッキング大会
映画祭は、本年第1回ですが、今後続けていきたいイベントです。
若里市民文化ホールや市内映画館の協力を得て、往年の名画「伊豆
の踊子」や「喜びも悲しみも幾歳月」などが上映されました。また、
大林宣彦監督の最新作「理由」は監督のトークと合わせて素晴らし
い企画でした。日本映画の草創期を支えた池田義信監督は、長野市
三輪(宇木)に生まれたとのこと。その息子さんが「長野に思いが
あり、映画祭のことを聞きつけ」飛び入りで参加してくださったの
も楽しい出来事でした。
「信州ふるさと自慢大集合」は、本年で19回目を迎えました。
はじめは城山公園で行われたのですが、オリンピック施設のビッグ
ハットに会場を移し、毎年賑やかなイベントです。
若槻三登山トレッキングは、昨年の七二会陣場平コースのオープ
ンに引き続き、2コース目のトレッキングコース設置となり、記念
のトレッキングを行いました。地元の皆さんが中心となり、台風23
号の影響で多少のコース変更はありましたが、若槻三登山から善光
寺平を見下ろすダイナミックなコースに、市内外からの参加者の皆
さんで賑わいました。
たくさんのイベントを紹介しました。もし何か紹介もれがあった
らお詫びしますが、本当に長野は元気なんです。大都市を除けばこ
んなにいろいろなイベントが行われている都市は、まず無いのでは
ないでしょうか。交流人口を増やそう、観光を当面の最大の産業に
育てようという長野市の政策としては、大いに自慢して良いのでは
ないでしょうか・・・と自画自賛しています。
これもオリンピック、パラリンピックによって培われた市民のホ
スピタリティ(おもてなしの心)といったソフト面と市内に沢山で
きたホテルや会議場の施設、そして新幹線や高速道のハード面が整
備されたこと、名所と言われるものが沢山あることなど、いろいろ
な要素の相乗効果でしょう。ありがたいことです。