2008年2月14日木曜日

長野冬季オリンピックから10年です


 この1月末から2月にかけて、長野かがやき国体、全国中学校ス
ケート大会、そして長野オリンピック10周年記念事業・・・スポ
ーツに関するイベントが続いています。さらに3月になるとスピー
ドスケートの世界距離別選手権もエムウェーブで開催されることに
なっており、長野市は冬季スポーツのメッカに向かってまっしぐら
です。

 長野かがやき国体、全国中学校スケート大会は既に報告させてい
ただきましたので、今回は長野オリンピック・パラリンピックの
10周年記念事業の報告をさせていただきます。

 長野オリンピック・パラリンピック開催から早いもので10年が
過ぎました。あの夢のような、そして感動の日々は遠くへ過ぎ去っ
てしまっていますが・・・でも私たちの中に、いろいろな資産(ハ
ードもソフトも)を残してくれたと思っています。
 その思い出を心に呼び起こすような記念行事を紹介します。

「長野オリンピック10周年記念式典」
 「感動から10年。支えてくれたすべての方々に感謝し、長野オ
リンピックの基本理念「愛と参加」を、未来を担う子どもたちに伝
えるため、ここに長野オリンピック10周年記念式典の開会を宣言
します。」この開会宣言により、2月9日(土)、長野オリンピッ
クではアイスホッケー競技を行ったビッグハットで開催しました。
猪谷IOC副会長をはじめ、9人のIOC理事・委員、JOCの皆
さん、村井知事、塚田前市長、小林前NAOC事務総長、そして、
長野オリンピックに縁の深い伊藤みどりさん、荻原健司さん、船木
和喜さん、などなど・・・本当に多くの方に参加していただきまし
た。オリンピック選手によるトークショー、映像や音楽を使ったア
トラクションなどがあり、10年前を思い出す懐かしいひとときで
した。また、式典の最後には、緑ヶ丘小学校の4~6年生の子ども
たちが未来へのメッセージを力強く朗読、来賓の方々や選手の皆さ
んも感激されていました。これからの未来を担う子どもたちにオリ
ンピックの感動や財産がしっかり伝わったのでは・・・今後への期
待を強くしました。

「長野オリンピック10周年記念メモリアルタワー」設置
 同じ9日、オリンピック10周年を記念したメモリアルタワーの
除幕式が開かれました。このタワーは、地元の皆さんの熱い思いと
努力により、1,460余の多くの方々の協力で実現されました。
設置場所は、長野駅東口ロータリーの東南角です。夜間にはライト
アップされ、これから長野駅の東の玄関口の新しいランドマークと
して、多くの皆さんに親しまれオリンピックの感動を伝承してくれ
るものと期待しています。
 また、メモリアルタワーの除幕式に引き続き、「長野オリンピッ
クメモリアル第10回東口フェスティバル」が盛大に開催されまし
た。このフェスティバルが10年にわたり、引き継がれていること
は大変うれしいことです。

「スポーツと環境トークショー」
 2月11日(月)、若里市民文化ホールで、水野JOC副会長、
山本NHK解説主幹、JOC環境アンバサダーの松岡修造さん、大
林素子さん、ゲストとして伊藤みどりさんをお迎えして行われまし
た。スポーツを通じて地球環境を守るために、何ができるか、オリ
ンピック開催都市“NAGANO”が果たす役割について、考える
良い機会になったと思います。

森山良子「長野オリンピック・パラリンピック10周年記念コンサ
ート」
 2月16日(土)には、長野県県民文化会館で森山良子さんによ
る記念コンサートが開催されます。長野オリンピック開会式のテー
マソング「明日こそ、子供たちが・・・」を子どもたちと一緒に歌
われたことを、今でも鮮明に覚えています。そして森山さんには、
本年4月に開校する市立長野高等学校の校歌を作曲していただいて
います。これもオリンピックによって結ばれた“縁”なのだと思い
ます。

ヤマハ吹奏楽団特別演奏会「長野オリンピック・パラリンピック
10周年記念コンサート」
 2月17日(日)に長野県県民文化会館で開催されます。このコ
ンサートは2部構成となっており、第2部では、ゲスト奏者や地元
の演奏者などを迎えて新しい音楽や長野オリンピック・パラリンピ
ックの感動がよみがえる構成とのことです。ぜひともお楽しみくだ
さい。

「スポーツとまちづくり」シンポジウム
 2月17日(日)に若里市民文化ホールで、サッカー解説者の宮
澤ミシェルさん、東京大学アジア生物資源環境研究センター教授の
堀さん、AC長野パルセイロ代表の丸山さん、信濃グランセローズ
GM・球団総括本部長の今久留主さんをお迎えして開催されます。
この10年でどのようにスポーツを生かした地域づくりを展開して
いるか、そして今後のまちづくりについて、基調講演やパネルディ
スカッションを通して一緒に考えていただきたいと思います。

「トップアスリートによる冬季スポーツ教室」
 昨年12月24日(月)、「ボブスレー・リュージュ・スケルト
ン体験教室」がスパイラルで開かれました。越和宏選手などのオリ
ンピック出場選手に手ほどきを受け、市内外の小学生が氷上でスピ
ード感を楽しんでいたようです。
 1月14日(月)には、小学生のスケート教室をエムウェーブで
開きました。スピードスケートのワールドカップ日本代表選手など
のトップアスリートから滑走を学んでいました。
 2月10日(日)には、ビッグハットでアイスホッケー競技の教
室が開かれました。これは、国際親善アイスホッケー大会U16長
野オリンピックメモリアルカップ2008に併せて開催されたもの
です。

 そのほかにも、すでに終わったもの、これから開催するもの、い
ろいろあります。
 トイーゴで長野オリンピック・パラリンピック写真展・メモリア
ルグッズ大集合(2月9日~11日)。勤労者女性会館しなのきで
一校一国運動発表会(2月24日)。飯綱高原スキー場でパラリン
ピック記念の「長野県障害者スキー大会」や「スノーフェスタ」
(2月2日)・・・などなど、まだまだありそうです。

 長野オリンピックから10年がたち、長野市も日本も、そして地
球もずいぶんと変わりました。しかし長野オリンピックで目標の一
つとなっていた「美しく豊かな自然との共存」は、今でも変わらな
いテーマだと思います。特に地球温暖化はあのころにも増して深刻
であり、われわれが何とかしていかなければいけない課題です。感
動の日々を思い起こすだけでなく、次の10年をどうしていくか、
考えるきっかけとなればと思います。