先日、日経が発行した「倒産」次にでた「林原健」という本を読みました、同族会社の問題について、改めて考えさせられました。
同族会社の欠点克服は、
①
内部対立(忠誠心・求心力の維持)を発生させないことが大切
②
情報の偏り、即ちコミュニケーション不足にならないよう
③
風通しの良い会社で有り続けられるか
この三つであると、私は結論しました。これが上手くいけば、大企業や上場企業より、同族会社の方が、はるかに効率がよい組織であるということでしょう。
もうひとつ忘れていました。後継者が重要であることは、言うまでもない話です。
理屈は大切であり、当たり前です。その総合力が後継者の人物であることは、これまた当然です。
最近の議論の中に、会社の留保金が膨大になっているから、「課税すべきだ」という意見が一部でているらしいことに怒りを感じています。まさかとは思いますが、これはとんでもない意見で、企業社会の根幹を崩す議論だと思います。
資本主義が生まれて100年以上、戦争や大不況を通じて、企業は必至になって、会社の将来のために、税法に基づいて多額の税金を払った残りを、内部留保として、営々と貯めてきているわけですから、溜まった分を、出しなさいというのは、おかしな議論ですし、残金に課税しようというのは、まことに阿漕な話です。貯め込んできた資本を吐き出させようとする試みは、企業経営者として許せる話ではありません。