月14日(日)に盛大に行われました。出場希望者がどんどん増え
て、今年は約6,100人の申し込みがあったそうです。しかし、
交通規制にかかわっている警察との話し合いや運営面での検討
の結果、5,700人が限界ということで、残念ながら申し込んだ
のに走れなかった方も出てしまったようです。今年、走れなかった
方につきましては、来年はお早めにお申し込み下さい。
このマラソンの人気が全国的にどんどん上がっているようで有り
難いことです。これだけ出場者が多くなると、スタートで一番後ろ
の方がスタートラインを通過するのは5分後ぐらいだそうです。
ここまで盛り上がってきた背景には、NHKが生中継しているこ
と、オリンピック記念という冠をつけることをIOCが認めたこと、
「信毎マラソン」の伝統を引き継いでいること、JOCや日本陸連
が応援してくれていること、大手コンビニエンスストアやアパレル
メーカー、その他多くのスポンサーが協賛してくれていること、オ
リンピック発祥の地そして次のオリンピック開催地のギリシャ・ア
テネの「アテネ国際平和マラソン」と姉妹提携を結んでいること、
そして何よりも多くのボランティアの方々の協力で素晴らしいイベ
ントに育てていただいたおかげです。地元の皆さん、商工会議所や
商工会の皆さんなどが、ゴール付近を中心にいろいろ楽しむ場所を
作って盛り上げていただきました。
メイヤーズ・ウオークという付帯イベントもあって、小・中・高
校生により編成したバトントワラーズやマーチングバンドを先頭に、
私と子ども達が約1kmを一緒に歩きました。外国ではそんなイベン
トがよくあるそうです。また、走った人(市民ランナー)に聞くと、
「苦しいレースの中で沿道が応援者で切れ目なく埋まっていたのが、
とても嬉しかった。」とのことです。
参加者は県内の方が半分弱、ということは海外や県外から走りに
来て下さった方の方が多いということで、今年は47都道府県すべ
てから参加がありました。旅館・ホテルを含め、長野にとっての経
済効果はとても大きいのではないでしょうか。長野の人にもっと走
ってもらいたい、でも、人数制限がある以上、長野を訪れる方々
も歓迎したい、今後そんなジレンマに悩まされることになるのかも
しれません。
一流選手と市民ランナーが一緒に走る『フルマラソン』というのは、
日本では大変珍しいそうです(海外にはたくさんあるそうですが)。
参加者が多いことで有名な東京の「青梅マラソン」は30kmマラ
ソンだそうですので、いろんな意味で長野マラソンは、将来性を見
込めるイベントと言われています。みんなで大切に育てて、信濃路
の春の風物詩として定着し、超一流のレースと言われるようなマラ
ソンに育って欲しいものです。
長野オリンピックのおかげでしょうか、長野では国際的なイベン
トが増えています。3月にはフィギュアの世界選手権がエムウェー
ブで開催され、皇太子同妃両殿下をお迎えすることができました。
世界選手権とまではいきませんが、ワールドカップ級のイベントは
毎年のように開催されます。来シーズンは地元の越和宏選手が出
場するスケルトンの世界選手権がありますし、スペシャルオリンピ
ックスも2005年に開催される予定です。
スポーツだけではなく、いろいろな国際イベントが繰り広げられ
るようになり、長野は益々楽しくなりますよ。
オリンピック・パラリンピックの時に育ったボランティアの存在、
そして市民のホスピタリティーの心、これら、オリンピックにより
培われた無形の資産は確実に根付いていることを感じさせてくれ
ます。