先週は、市長に就任して一年間を振り返り、強く感じたことや良
かったと思うことを書かせていただきました。今週号では、私が市
長に就任してからの主な出来事を振り返ってみたいと思います。
(この一年の主な出来事)
1.最初に取り組んだ仕事は、旧ダイエー長野店ビルの取得と旧そ
ごうの自己破産問題を含む、中心市街地の活性化問題でした。
確かに企業社会のことに行政が口を出すことは、良い結果を生
まないかも知れないという危険性を抱えながら、現在の長野市
の状況を考えると、どうしても優先的に取り組まざるを得なか
った。もう少し早く片付けたかったのですが、難しい問題もあ
って、旧ダイエー長野店ビルのオープンは来年4月の予定にな
りました。全国の中心市街地再生のモデルになりたい、という
希望を抱いています。
2.浅川ダムの中止も長野市にとっては大きな話題であり、今後ダ
ム無しの治水を追及することになります。残念ながら、長野市
の研究ではまだ結論は出ていませんが、安全にかかわる問題で
すので、何らかの具体策を早急に見出す必要があると感じてい
ます。
3.10月8日(火)に豊野町から長野市との合併協議の申し入れ
がありました。長野市とすれば、まだ市民の皆さんに相談をし
ていませんが、豊野町ではいろいろの検討がなされての申し入
れということです。将来、政令指定都市を目指すとすれば、長
野市にとっても素晴らしいお話だと思いますし、また、国は合
併を推進するために期限付きではありますが、いろいろな支援
策を用意しています。地方分権が進む中、市町村の受け皿を整
備すべきことは当然ですし、どうせ合併をするなら、この支援
策を使わない手はないというのが私の考えです。ただ、この問
題はこれから両市町で協議することですから、最終的に合併す
ることになるかどうかは分かりません。今後、任意合併協議会
を設置して本格的な調査・研究を進めてまいりますが、市民の
皆さんには、協議会における進展具合いを出来る限りオープン
にお伝えしていこうと考えています。
4.その他、実際の動きでは、イベントが随分盛んになってきまし
た。私の経験したものだけでも、えびす講の煙火大会、長野オ
リンピック記念長野マラソン、びんずるまつり、真田まつりな
どは、全国的にもその知名度を上げているようですし、オリン
ピック4周年記念イベント、更北の古戦場フェスティバル、
七二会の陣場平トレッキング、芋井そば祭りなどは、地域の皆
さんの手作りによる心温かいおもてなしがとてもありがたく感
じました。全てを書き尽くすことはできませんが、各地の従来
から行われている神社のお祭りや市民が作るお祭りは随分盛ん
になっています。さらに、長野駅から善光寺までの参道や小路
に花回廊が広がった『ながの花フェスタ2002』は、全国か
ら多くのお客様をお迎えすることができ、このイベントが長野
の春の歳時記に成長することを願ってやみません。
まちの活性化のためには、市民の皆様が出来るだけ主体的に地
域の歴史・文化の保存に努めながら、交流人口を増やし、長野
発の情報を発信し、そして街の賑わいを演出していただくこと
が、大変有意義なことと考えています。
(この1年の出来事については、メールマガジンで配信したものが
あります。詳細につきましては、バックナンバー
https://wwws.city.nagano.nagano.jp/mail-mgz/backno/2002/index.html
をご覧ください。)
この他にも様々なことがありました。たくさんの方々とお会いす
ることができましたし、いろいろなお話を聞くことができました。
また、それぞれの出来事に感動や苦悩がありましたし、行政の役割
について考えさせられることもしばしばありました。
そんな中で、いかに多くの意見やアイデアを行政に反映させてい
くかということを真剣に考え、長野市の考えや情報をできるだけ多
く、そして正確に市民の皆様にお伝えするにはどうしたらよいかと
いうことを研究し、その一環として広報広聴制度の充実を行ってま
いりました。
次週のメールマガジンでは、この広報広聴制度や今後の考えにつ
いて配信させていただきます。