2004年3月18日木曜日

メルマガが100号を迎えました


 平成14年の3月頃、メールマガジンを発刊することを広報広聴
課(当時広報課)の若手職員に上手く乗せられ(?)、小泉首相の
メールマガジンを読んでみて、この程度のことなら出来ると、始め
てしまった市長の「メールマガジン(かじとり通信)」ですが、おかげ
さまで本日の配信で100号を迎えることができました(号外も入
れるともう少し多くなります)。

 配信登録をしてくださっている読者の皆様、そして長野市のホー
ムページを開いてバックナンバーを読んでいただいている方もおら
れるようですが、本当にありがとうございます。

 気楽に始めてしまって、途中、困ったなあ、やめたい、という時
期もあったのですが、とうとう約2年。もうとてもやめられない、
こうなれば少なくとも私が市長をやらせていただく間は、読者の皆
様にはお付き合いいただくより仕方ない・・・・・現在そんな心境
です。

 このメルマガを配信する目的は、整理すると次の3点になるかと
考えております。

1.市政のそれぞれの時期において、市長がどんなことを考えてい
  るか、市民の皆様に知っていただきたい、これが主題です。行
  政が分かりにくいという意見は確かにありますし、私自身、民
  間人の時代それを感じていました。そこで市長が直接、なるべ
  く率直に事実を語ることで理解していただくことが出来ればと
  考えました。ただ、書くタイミングや情報公開の時期・限度と
  行政のあり方との関係で悩むことは多々あります。

2.長野市は広く、自然や歴史、そして文化の宝庫です。でも市民
  の皆様がそのことをどの程度知っているのか、疑問も感じてお
  ります。私も市長になっていろいろな所へお伺いして、長野市
  の広さ、奥深さにびっくりしています。私は広報マンに徹して、
  この故郷の素晴らしさを市民の皆様に伝えたい。もちろん、市
  長として市・県外に出かけることもありますので、その辺のこ
  とも報告する義務はありますが、市内に埋もれている歴史や文
  化などについても、可能な限り訪問させていただき、皆様にお
  知らせしたいと考えています。

3.私個人の考え方や判断基準、あるいは判断に至る個人の価値観
  (それは私を取り巻く環境の積み重ねでしょうが)も、市民の
  皆様に知っていただくことが必要だと思いました。行政に関係
  の無い、多少、個人的な趣味や行動についても書いているのは、
  そんな思いからです。

 メルマガを読んだ方から「市の公器を使ってけしからん」とのお
叱りもありますが、「面白かったよ」と言われるのは、実はそうい
う個人的なことを書いた時の方が多いのも事実です。市長は、行政
の責任者でありますが、政治家でもあるのだそうです。そして「1
日24時間365日、公人だ」そうですから、公人の意味は良く分
からないところもありますが、個人を知っていただくことも必要か
な、と考えております。

 今回の100号で、私の書いている「かじとり通信」は、約21万字、
400字詰め原稿用紙で520枚を超える文字量(号外を含む)と
なるそうです。バックナンバーを読んでみて、改めてそのボリューム
に驚き、また、その時々のことが思い起こされますが、市長を辞め
たら、まとめて自費出版しようか、などとも考えています。

 帰宅して夜遅くに書くことが多く、書き始めると一気に書き上げ
てしまいますが、テーマを決定するまでがなかなか大変で悪戦苦闘
しております。

 今、長野市は平成の大合併という大きなうねりの中にあり、一方で、
「地方分権の理論が先行する一方で地方には税源や権限がないこと」
「市民ニーズが多様化・高度化する一方で財政は厳しいこと」
「効率的な行財政改革を目指す一方で理解が得にくいこと」
など、様々な「矛盾するテーマ」を解決していかなければならない
状況にあります。

 本市の将来をきちんと見据えて、「市民全員参画のまちづくり」
を目指し、市長としての理念、考え方について、これからもメルマ
ガなどを使って発信してまいります。