このメルマガを自宅で書いていますが、皆様に配信される9月24
日、私は北京から石家庄市へ移動しているはずです。本当は中国で
メルマガを書いて、配信したいと考えたのですが、通信状況がちょ
っと不安ですので、失敗して穴があいてしまうと困るということで、
事前に用意したものです。
9月22日、9月市議会定例会終了後、成田空港の近くで宿泊し、
翌日北京空港へ向かう予定です。通信状況がよければ(これは私の
能力も含めてのことですが)来週のメルマガは日記風に送らせてい
ただきたいと考えています。
今回、訪問する石家庄市と友好都市提携をする以前の昭和34年
3月に、アメリカのクリアウォーター市と姉妹都市提携をしていた
ことは、すでにご存知の方もいらっしゃると思いますが、石家庄市
と長野市の友好都市提携は、昭和56年、柳原市長さんの時でした。
当時は昭和53年の日中平和友好条約締結が刺激になって、日中友
好親善ムードが高まり、中国との友好都市提携の気運が盛り上がっ
ていきました。石家庄市との友好都市提携のきっかけは、長野県と
河北省が友好協定を結んだこと、石家庄市は河北省の省都であり、
地理的、気象的に長野市と似通っていることなどから選ばれたよう
です。
友好都市提携以来、両市の交流事業は順調に進展してきたといえ
ます。すなわち、相互に訪問団を派遣するなど、人的交流を中心に
友好親善を深めてきており、長野市からは毎年中学生を派遣、5周
年、10周年、15周年、20周年といった節目の年には市民親善
訪中団を派遣してまいりました。石家庄市からの訪問団は、農業、
経済、教育等の視察団の派遣、そして語学、医学の研修生など、今
年までの23年間で92団、約700人の方々が長野市を訪れてい
ます。
長野市から毎年派遣される中学生は、出発前と帰国後に、市長に
会いに来てくださいます。その帰国後の報告で子供たちは、歓迎を
受けたこと、楽しかったこと、異文化への驚き等は当然として、異
口同音に石家庄市の中学生の勉強ぶりについて、そのひたむきさ、
そして凄い集中力に感心した、しっかりしないと負けてしまうとい
う感想を述べていて、いつも中国の凄さを感じさせられています。
石家庄市は人口900万人近い大都市ですから、競争も激しいので
しょう。しかし、長野市の中学生が一様に刺激を受けて帰国するこ
とを嬉しく感じながら「日本は大丈夫か?」といつも思わせられて
います。
動物交換も行われました。昭和60年、石家庄市からレッサーパ
ンダが長野市に贈られ、現在も篠ノ井の茶臼山動物園の人気者です。
長野市からは、チンパンジーを贈りました。
私は市長就任以来、約3年が経過しますが、まだ一度も石家庄市
を訪問していません。。昨年春、石家庄市で論壇(意見を論述する
場)が行われるということでご招待いただきましたが、例のSARS
(重症急性呼吸器症候群)騒ぎで中止になってしまいました。今回、
長野県日中友好協会の皆さんや市会議員さんたちの強いお勧めをい
ただき、また、石家庄市の臧(ぞう)市長さんからもご招待いただ
きましたので、訪中が実現したわけです(私も何度か中国へは行っ
ているのですが、石家庄市は今回が初めてです)。
20周年の年、臧市長さんがお寄せになった文章がありましたの
で、要約をご紹介します。
「20年来、たゆまぬ友好交流の発展の中で、両市は各分野にわ
たり、素晴らしい成果を収めることができた。私たちは忘れません。
研修を受け入れてくれたことを。動物交換をしたレッサーパンダと
チンパンジーの子孫がそれぞれの地で元気に繁栄していることを。
石家庄市の希望小学校の建設費用を寄付してくれたことを。・・・
20年は長い歴史の中で、ほんの一瞬にすぎませんが、両市民間の
友好交流で培った友好は永遠です」
こんな文章を寄せられた臧市長さんにお会いするのが、とても楽
しみです。
塚田前市長さんから「石家庄市へは、5年に1回ぐらい訪問した
けれど、その度に街の発展に驚かされてきた。大きなテレビ塔があ
るよ」・・・と教えていただきました。
しっかり友好の役目を果たしてまいります。