2006年6月15日木曜日

嬉しい報告がありました


 先日、市長室に嬉しい報告が入りました。
 6月7日、横浜市で開催された第29回全国消防長会消防職員意
見発表会で、長野市消防局の斉藤良明消防士が、見事最優秀賞を獲
得、全国15万8200人余の消防職員の頂点に立ったということ
で、これは大変な快挙です。

 最優秀賞までの経過を聞いてみますと、厳しい選考過程を経ての
ものでした。
1月10日 長野市消防局内の第一次選考会により、局内出場応募
     者18名から二次選考会出場者8名を選考。
1月20日 長野市消防局内の第二次選考会(出場者8名)で、最
     優秀賞を受賞し、長野市消防局の代表として県大会代表
     に決定
2月16日 長野県消防職員意見発表会(木曾勤労者福祉センター)
     で、県内14消防本部の代表者14名の中で最優秀賞(
     1名)を受賞し、関東支部消防職員意見発表会に県代表
     として出場決定。
4月26日 全国消防長会関東支部消防職員意見発表会(さいたま
     市)に出場、最優秀賞(2名)を受賞し、全国大会出場
     決定。
6月7日  全国消防長会消防職員意見発表会に関東支部代表とし
     て出場、全国各支部代表10名の中で見事、最優秀賞を
     受賞。

 以上が経過ですが、6月1日庁内の部課長会議の席上、斉藤消防
士が「これから行ってきます」ということで、挨拶代わりに意見発
表を披露してくれました。私も初めて聞いたのですが、びっくりす
るほど上手で、その場に居た職員はみんな拍手喝采でした。

 発表テーマは「小学生からのDIG(注)」ということで、突然
起こる災害時、先生も親もいない通学路で、自分の身を自分で守れ
るよう、通学路の危険箇所や避難場所を地図上で確認するDIGに
取り組んでおく必要性を提案したもので、DIGは登下校時の防犯
対策など、防災以外の分野にも活用できると主張(先日行われた市
の水防訓練でも、安茂里の皆さんがこのDIGに取り組んでいらっ
しゃいました)、子供の安全に対する関心が高まっている中、防犯
対策にまで視野を広げた発表テーマが評価されたのではないか、と
いうことです。

 そして8日、受賞の報告に来てくれたのですが、私は彼に「君は
昔、演劇部にいたのですか?」と質問しましたが、返事は「いいえ」
でした。庁内の部課長会議での事前発表を聞いたとき、発表内容も
よかったけれど、演技を含めた「しゃべり」が素晴らしかったので
思わず聞いたのですが、元来の素質に加え何段階かの選考会を経験
する中で、さらに上手になったのでしょう。

 発表時間は一人5分以内、発表内容、表現力で審査されたそうで
す。全国大会での審査員は、明治大学法科大学院教授、神奈川新聞
社編集局長、横浜夢座の座長、前橋市・大阪市・福岡市の消防長と、
そうそうたる方々ですから素晴らしいことです。
 長野の名を揚げていただいたこと、大いに称え、感謝しました。

 長野市消防局職員の自慢をさせていただいたついでにもうひとつ。
一昨年の中越地震のとき、優太ちゃんを救った素晴らしい消防の活
動がありましたが、あの時も東京消防庁のハイパーレスキュー隊に
混じって、長野市消防局職員の活躍は光っていました。日ごろの訓
練の積み重ねが実っているなと大いに誇りに思ったものです。

 日ごろ申し上げていることですが、日本に比べてアメリカでの消
防士の社会的地位は、とても高いと感じています。アメリカに倣え
ということではありませんが、自らの命をかけて働く消防士の社会
的地位をもっと上げるべき、私の考えていることの一つです。

 話は変わりますが、長野市の交通安全教育を担って頂いている講
師の方についてお話しします。

 長野市は、交通安全指導、交通安全教育を行い、交通安全思想の
普及を図ることを目的として、市民の皆さん一人一人に交通安全に
関する正しい知識と交通習慣を身に付けていただくために、毎年交
通安全教室を開催しています。

 その教室の講師には、長年にわたり警察で交通部門に携わった方、
交通安全団体等で交通安全に取り組まれた方などから、市長と警察
署長が適任者を選任し、連名で委嘱させていただいています(任期
2年)が、この方々の活躍が見事なのです。
 特にその方々が交通安全教室で披露する腹話術、そして寸劇は素
晴らしく、私がみどりの移動市長室で拝見したときは、女性の講師
の方2名でしたが、感激しました。交通安全を訴える寸劇で姑役と
嫁役を見事に演じられ、腹話術で歌まで歌ってしまうのですから、
びっくりでした。
 平成17年度は、市内123カ所で交通安全教室を開催、受講人
数は約6800人ということですが、実に楽しい催しなのです。

 講習というのはいろいろありますが、たとえば免許証の更新時等
に行われる講習は、誰もが重要であることは理解しているのですが、
どうしても堅苦しく考えてしまいがちですよね。目的が違うので仕
方が無いと言えばその通りですが、でも彼女たちに講師として登場
してもらったら、目線が変わって楽しいだろうし、有意義なのでは
ないかなあと思うのですが・・・無理でしょうかね。

(注)DIGとは・・・DIG(ディグ)は、参加者が地図を使っ
 て防災対策を検討する訓練です。Disaster(災害)、
 Imagination(想像力)、Game(ゲーム)の頭文
 字を取って命名されました。