2006年12月21日木曜日

スポーツのイベントが満開です


 このところ、長野市は世界的なスポーツイベントが花盛りです。
 11月下旬、バレーボールの世界選手権(男子)がホワイトリン
グで行われたことは、既に報告しました。
 11月30日から12月3日までビッグハットでNHK杯国際フ
ィギュアスケート競技大会が行われ、男女シングルスで日本選手が
表彰台を独占するという、夢のような場面に出会いました。

 次週の9・10日は、エムウェーブでスピードスケートのワール
ドカップが開催されました。9日の男子500mでは、長嶋選手が
リンク・レコードで優勝しました。
 日本スケート連盟の会長・橋本聖子参議院議員が生まれたばかり
のお子さんを連れてお出でになりました。橋本さんが長野オリンピ
ックの直前、エムウェーブの完成式で模範滑走をしてくださったこ
とを覚えています。このたびの会長就任は、日本スケート連盟の改
革・立て直しを期待されて、就任されたものです。

 橋本会長、林副会長と懇談しました。私からはエムウェーブを国
(文部科学省)のナショナルトレーニングセンターに指定してほし
いので、日本スケート連盟からもぜひ応援してほしい旨、お願いし
ました。橋本会長からは、平成20年3月の世界距離別スピードス
ケート選手権大会をエムウェーブで開催することへの協力を、また
平成19年12月初旬にもワールドカップを長野で開催する可能性
があるのでそのときはよろしくと依頼されました。
 国内で最大の室内リンク(世界最大級)を持っている長野市です
から、協力することは当然です。特にナショナルトレーニングセン
ター指定となれば・・・でも資金的には長野市からの持ち出しがあ
るわけで、運営面で頭を悩ます問題です。

 続いてスパイラルで、11日から17日までリュージュワールド
カップ長野大会が開催されました。私も16日に観戦し、表彰式で
はメダリストの皆さんに記念品をお渡しする名誉な役目をさせてい
ただきました。日本ではまだまだ競技人口が少ない競技ですが、地
元長野市の選手もナショナルチームの一員として一生懸命頑張りま
した。
 15日、FIL(国際リュージュ連盟)のヨセフ・フェント会長
が市役所に表敬訪問されました。ドイツ人でオリンピックで銀メダ
ルをとったそうですが、大変気さくな方でした。日本ボブスレー・
リュージュ連盟の高波副会長、塚田専務理事も一緒でした。私から、
スパイラルをナショナルトレーニングセンターに国が指定してくれ
るように、頼んでいることをお話ししました。
 来年1月13日には、このコースでスケルトンのワールドカップ
も開催されます。

 14日から16日にはビッグハットで、長野オリンピック記念国
際アイスホッケー大会「長野カップ2007」が3日間の日程で開
催されました。日本、ノルウェー、フランス、デンマークの4カ国
が総当りのリーグ戦方式で戦うのですが、昨年日本が優勝して喜ん
だことが記憶に鮮明です。
 16日の夕方、日本対デンマーク戦を観戦させていただきました。
前日の勝利で本年の優勝は日本と決定していたのですが、それとは
関係なく、熱戦が展開されました。特筆すべきことは、長野市出身
の上野選手と酒井選手の2人が、日本のナショナルチームに入って
活躍していたことです。調べてみたら、ナショナルチームは22名
だそうですが、そのうち20名は北海道出身・・・ということは残
りの2名が長野市出身ということで、そのほかの県の出身者はいな
いということになります。長野オリンピック前後、たくさんのアイ
スホッケーチームが生まれ、その世代の子供たちが今、ナショナル
チームで活躍し始めたということです。嬉しいですね!また一つ長
野オリンピックの資産が生まれたと感じています。

 今年は、世界的にはトリノの冬季オリンピック、ドイツのサッカ
ーのワールドカップ、そして12月にカタールでアジア大会と大き
なスポーツイベントがめじろ押しでした。ワールドカップ日本代表
戦の時は、NHKの協力をいただいて、若里市民文化ホールでPV
(パブリック・ビューイング)を行いましたが、3試合とも満員の
盛況でした。

 長野市は「スポーツを軸にしたまちづくり」を掲げていますが、
長野オリンピック・パラリンピック大会の開催以来、長野のホスピ
タリティーが多くの競技連盟の方々に認められたこと、両大会の遺
産として競技施設が充実していること、そしてスペシャルオリンピ
ックスも含め3大会の開催都市として知名度が高まっていること、
等々で、他の都市では考えられないくらいの世界的なスポーツイベ
ントが開催されています。嬉しいことです・・・スポーツの存在感
が一段と大きくなったと感じています。
 また、選手や競技役員、観戦客など多くの皆さんが長野に来られ、
宿泊されるのですから、その経済効果もかなりのものがあると感じ
ています。

 ただ、ぜいたくな注文といわれそうですが、長野市民が「自らす
るスポーツ」をもっと育てたい、長野市民が世界で活躍してくれれ
ば、もっと盛り上がる・・・そんな気持ちで色々な大会を観戦して
います。そんな意味からすれば、アイスホッケーの上野選手や酒井
選手がナショナルチームの一員としてこの長野カップにも出場して
くれたこと、スパイラルでリュージュを始めた長野市出身の4選手
が日本代表としてワールドカップに出場したことは、素晴らしいこ
とでした。ほかのスポーツでも期待したい、スターが生まれること
で地域全体が盛り上がると思います。

 話は変わって、16日、戸隠スキー場でスキー場開きが行われま
した。23日は飯綱高原スキー場、聖山パノラマスキー場が今年の
営業を開始します。三つのスキー場をいかに運営していくか、現在
いろいろな提言を受けて、最善の方法を探して努力している最中で
す。今後、より良い経営形態を模索しながら、それぞれの特徴を生
かしたスキー場にするべく、検討しています。

 18日には少しだけ雪が降りましたが、今シーズンは、暖冬気味
ということでスキー場開きには残念ながら、十分な積雪はありませ
んでした。私もぜひ出席して滑りたいと思っていたのですが・・・
残念ながら他の予定があり、あきらめました。
 昨シーズンはたくさんの雪があって、その面での心配は無かった
のですが、今年は困っています。年内に降雪があって正月に滑れる
かどうかが、その年のスキー場の命運を決めるともいわれています
ので、年内にまとまった雪が降ってくれるのを祈るばかりです。自
然相手のスキー産業ですから、どうしても気候に左右されてしまい
ます。われわれは、たまに雪が無くても、お客さんが来てくださる
ようなスキー場にしなくては・・・と考えているのですが。

 この原稿を書いている最中、エムウェーブ・スパイラルがナショ
ナルトレーニングセンターの指定を前提として、政府の予算原案に
入ったとの連絡がありました。