4月7日(土)、戸隠神社中社の神殿で、「戸隠イヤー」の成功
祈願祭が行われました。
戸隠イヤーのテーマは「戸隠流作法のすすめ」ということで、恵
まれた自然・歴史・文化を生かしながら、古来からのしきたり、風
習を現代風にアレンジし、お客さんをおもてなししようと、戸隠の
皆さんは、一生懸命に取り組んでおられます。今年は大勢のお客さ
んをお迎えしたい・・・そんな思いの込もった祈願祭でした。
神事の後、太々神楽(だいだいかぐら)が献奏され、会場を中社
の旅館に移して、戸隠古流祭礼御膳(とがくしこりゅうさいれいご
ぜん)と戸隠雪中酒の披露が行われました。戸隠古流祭礼御膳とい
うのは、戸隠流「晴」(ハレ)の作法を用いて、特別な日(晴の日)
に召し上がっていただく、おもてなしの料理ということです。また、
季節ごとの山野の恵みを、心を込めて調理した精進料理で、古文書
に記された晴の食膳を忠実に再現し、現代の健康志向にも通じる精
進を基本とした新しいおもてなしの料理だそうです。案内書には、
戸隠に連綿と息づく歴史、祈り、そして身も心も澄んでくる霊山の
時間を、味わいとともにご体験くださいとありました(晴の作法に
対し、常(ケ)の作法もあるようで、これは戸隠で日常感じること
のできる心・精神・習慣を表現したものです)。
長野市では観光振興を目的として、「1200万人観光交流推進
プラン」を進めていますが、これは地域の素材を生かした体験型観
光やグリーンツーリズムといった新たな視点からの観光戦略によっ
て長野市の交流人口の増大を図っていくということが目的で、昨年
3月策定しました。
この計画では「地域ブランド化の推進」によって、「多軸型観光
都市ながの」の形成を目指していますが、今年度は「川中島の戦い
・ゆかりの地」とともに、合併によって新たに加わった魅力的な地
域素材を生かすべく、その先駆けとしてここ「戸隠」を本年度のキ
ャンペーンエリアとしたものです。
戸隠では戸隠観光協会の皆さんが中心になって、いろいろ計画し
ていただいていますが、6月には、オープニングイベントとして、
長野駅、善光寺から戸隠神社までの「戸隠古道」を活用しての「戸
隠古道大ウオーク」が企画されていますし、そば打ちなどの体験メ
ニューの充実も図っていく計画となっており、戸隠の貴重な自然や
歴史・文化を広く紹介していく絶好の機会となるでしょう。
「常」(ケ)と「晴」(ハレ)についても、ぜひ皆さんご自身で
体験してみてください。
また、戸隠地域には、戸隠スキー場、キャンプ場、牧場など重要
な観光資源、産業資源があります。まだまだ十分に生かしきれてい
る施設とは言えませんので、今後民間活力の導入により施設の活性
化が図られ、多くのお客さんが訪れる目玉施設にしていきたいと考
えています。
話は変わりますが、同じ日、長野駅で特別急行「風林火山」号の
出発式が行われました。これはJR東日本が、NHK大河ドラマの
放映に連動して、風林火山の県内ゆかりの地を結んで(新宿~甲府
~諏訪~長野)お客さんを大勢お迎えしようというプロジェクトで、
市としても大変期待しているものです。
「風林火山」の大きなロゴマークなどでラッピングされた車両は
素晴らしい外観で、車両内部もいろいろなパンフレットや飾りで工
夫がされており、雰囲気十分でした。支社長さんいわく、本当はも
っと車両全体を飾りたかったのだけれど、東京都の条例でできず、
残念とのことでした。
板倉長野県副知事、伊藤JR東日本長野支社長、川上NHK長野
放送局長の皆さんらとくす玉割りを行い、列車は大勢のお客さんを
乗せて、川中島陣太鼓に送られ、甲府に向かって出発していきまし
た。
翌日8日(日)は、本年、サッカーJFLに昇格を目指す“AC
長野パルセイロ”が、北信越リーグ一部リーグの初戦を戦い、相手
は新潟経営大学サッカー部でしたが7対0で快勝しました。当日は
県議会議員選挙の投票日でしたが、私は期日前投票をしてありまし
たので、張り切って会場に駆けつけ、応援しました。まず順調な滑
り出しと言ってよいのでしょう。
城山の桜も開花宣言、来週15日(日)は長野マラソン、同じ日
にパルセイロの第二戦が行われます。長野マラソンのゴールは南長
野運動公園のオリンピックスタジアムです。マラソンが終わった同
じ公園内のサッカー場で午後4時15分にキックオフするパルセイ
ロの応援もお願いします。そして月末には野球の信濃グランセロー
ズもシーズン入り。連休中は善光寺花回廊・・・元気な春、大いに
楽しみましょう。