12月になると、各メディアが今年の10大ニュースの記事を特
集することが恒例になっています。長野市も少し前までは「今年の
長野市10大ニュース」を市報に載せていましたが、最近は「長野
市この一年」と題して、一年間の市内での主な出来事を掲載するこ
ととしています。たくさんの出来事がある中で、行政としては軽重
を決めることは、難しいし、失礼になるといったことが理由です。
確かに最近は時の流れが速いせいか、ニュースの数が一年の間に
凝縮しているような感じであまりにも多く、今振り返っても、春や
夏ごろのことなどよく考えないと思い出せないことがあるほどです。
でもやっぱり今年最後のメルマガとなると、いろいろあった今年の
出来事を振り返ってみるべきであろうと考え、思い付くままに、書
き出してみました。
風林火山、戸隠イヤー、市制施行110周年、善光寺本堂再建
300年、長野新幹線開通10周年、長野市農業公社の設立、ナシ
ョナルトレーニングセンター(NTC)の指定、NTTコールセン
ター誘致、第四次長野市総合計画スタート、浅川ダムを含む浅川治
水計画の認可、城山分室に長野市公文書館開館、ふるさとNAGA
NO応援団発足、県議会議員選挙、市議会議員選挙・・・
もうとっくに10項目を越していますよね。日記を開いてみれば、
まだまだありそうですが、長野市にとってはもちろん、市長・鷲澤
にとってもということかもしれませんが、いずれも大きな出来事で
した。
この中では、公文書館のことはあまり皆さんにお知らせしていな
かったように思います。これも歴史的にみれば、大きな出来事です。
長野市誌編さんの過程で集められた多くの資料をもとに歴史的な記
録資料として保存・利用する全国で51番目の公文書館が開館した
ものです。
また、葛巻町・小岩井農場・網走・札幌手稲の視察訪問、長野青
年会議所のアスパック誘致のための台湾訪問、長野オリンピック記
念長野マラソンとアテネクラシックマラソンとの姉妹提携10周年
を記念してのアテネ訪問・・・公務として行くだけでなく、自ら行
きたかった、勉強したかったこともありました。
長野県市長会会長就任、そしてそれ故に来年から始まる長野県後
期高齢者医療広域連合の初代広域連合長に就任しました。これも結
構忙しい、そして責任が大きいことを痛感しています。
昨シーズンは一昨年に比べて雪が少なくて、道路の除雪予算は節
約できましたが、個人的にはスキーを十分には楽しめなかった。夏
は暑くて、地球温暖化防止対策が地方自治体にとっても、大きなテ
ーマとなってきた。これも大きなニュースといってよいでしょう。
サッカーのAC長野パルセイロが北信越リーグで優勝を逃したこ
と、野球の信濃グランセローズが3位で北信越BCリーグの1年目
の戦いを終えたこと、長野県縦断駅伝競走で長野は常勝を目指して
いたのに全佐久に負けたこと、長野高校があと一歩で甲子園に手が
届きそうだったことなど、あとちょっとで・・・という残念なこと
もありましたが、北信越BCリーグが開幕し、地方でもプロスポー
ツチームが成り立つ可能性を信濃グランセローズが示したこと、県
高校駅伝では長野東高校の女子チームが優勝し、都大路では堂々と
した走りで健闘したこと、長野日大の野球部が秋季北信越大会で優
勝したことなど・・・スポーツの話題にもあふれていました。
今年は葬式に参列した回数も随分多かったように思います。私の
母の死は高齢ですから仕方ないとあきらめていますが、ずっと年齢
の若い方、特に私にとって同世代の仲間が多く亡くなったような気
がします。寂しい限りですし、私だけ元気で跳んで歩いていること
が何か申し訳ないような気分になりました。
作詞家「阿久悠」さんの死もショックでした。お会いしたことは
ありませんが、彼の文章の素晴らしさ、そして歌詞の素晴らしさ・
・・昭和13年生まれで私より若干の先輩ですが、素晴らしい歌を
たくさん残してくれましたし、文章もいつも納得する素晴らしいも
のでした。「時代おくれ」は私のカラオケナンバーの筆頭でしたし、
阿久悠ナンバーはいくつも歌えます。
先日新聞の広告欄で、阿久悠さんの「清らかな厭世(えんせい)」
という本が出版されたことを知り、購入し、一気に読了しました。
死の寸前まで書いておられたようで、素晴らしい文章家を失ってし
まったとの思いを新たにしました。
国の動きは国際関係の複雑化、国会のねじれ現象などの故か、い
ろいろ問題があるように感じます。年末恒例になっている、京都の
清水寺の貫主が揮毫(きごう)される世相を表す漢字一文字、今年
は「偽」でした。大方納得したものですが、それをもじって日本経
済新聞には、今年の企業経営は「偽・誤・蝕」という側面が浮かぶ
が、音読みすると三国志の「魏・呉・蜀」のようであるがずいぶん
と意味合いが違うという内容の記事がありました。うまい言い回し
を発想するものだと感心しました。
長野市のことで言えば、もちろん課題山積みではありますが、一
歩一歩確実に前進していると思っています。
以上、思い付くままに書いてきましたが、まだまだありそうです。
また、書いてきたことを一つ一つ詳しく説明していれば、切りがな
い感じですので、この辺で終わりにさせていただきます。
一年間、メルマガにお付き合いいただいたこと、感謝しています。
明日は市役所の仕事納め、その後の年末年始の休みが楽しみです。
皆さんも、英気を養って、新しい年を張り切って迎えていただきた
いと願っています。
私も残る任期2年足らず、全力疾走で市政運営に取り組みます。
※次回のメールマガジンは、平成20年1月4日金曜日に配信予定
です。