2009年1月22日木曜日

1月の諸行事に出席させていただきました


 マクロ経済については、必ずしも明るい新年とはいえないスター
トですが、ミクロで見れば長野はそれなりに順調なスタートを切っ
たと思っています。“派遣切り”などにより住宅が無くなった方の
ために、昨年末に市営住宅を8戸用意したのですが、仕事始めの日
の報告では、申し込みはゼロとのことでした。3月末に派遣契約が
切れる会社が多いとのことですから、安心しているわけではありま
せんが、中央の状況とは少し違うのではないかと感じています。

 県に倣って、緊急経済対策にも具体的に取り組んでいます。入札
差金を利用した工事の前倒し発注も既に行っていますし、国の二次
補正予算の成立をにらみ、3月市議会の開会を2月後半に早めるよ
うお願いしていますので、さらなる対策にも直ちに取り組みたいと
考えています。
 ただ、国会情勢が流動的で、国会審議が大幅に早まり、もしかす
ると1月中にも二次補正予算が決まるのではないかという情報も入
ってきています。そうなると、市議会定例会を待たず、臨時市議会
の招集をお願いすることになるかもしれません。

 経済対策とは違いますが、今回は、新年になってからの市内の主
な動きを報告します。

 元旦の早朝、年賀状の元旦配達出発式に出席しました。郵政省時
代から毎年行っている行事で、郵便事業株式会社という民間会社に
なってからも続いているものです。
 今年の年賀状は、全国的に昨年よりかなり多いとのことで、私が
お伺いした長野東支店の元旦配達持ち出し数は、211万3,80
0通で、配達先は6万5,000カ所とのことでした。ご家庭へ元
旦にお届けするために、学生アルバイトなども含め、配達員の皆さ
んが、出発号令のもと、まちへとび出して行かれました。

 その後、長野運動公園で、元旦マラソンが行われ、市長としてス
ターターを務めました。このマラソンは、「長野走ろう会」が中心
になって、約30年間、JR長野駅前から善光寺の間で信号に従っ
て走るマラソンとして続いていたのですが、諸般の事情により昨年
は休止となりました。今年は場所が変わって、長野運動公園陸上競
技場を発着点に、第1回として再開されたものです。これからまた
長く続いていくものと思います。
 私はスターターをさせていただきましたが、私の号砲により、皆
さんそれぞれのペースで気持ちよさそうに走り出していきました。

 1月5日(月)、市役所の仕事始め式。私は職員を前にして、
(1)100年に一度の世界不況を、国や県の施策も利用しながら
  何とか切り抜け、経済に少しでも明るい兆しが見えることを期
  待したい。
(2)信州新町・中条村との合併内容がほぼ決まってきたので、準
  備に万全を期すこと。
(3)春の善光寺御開帳では、多くのお客さまをおもてなしの心で
  お迎えし、地域経済・観光の起爆剤にしたい。
と述べた後、以下のことを具体的な目標として掲げました。

 一つ目は中山間地域の活性化。市農業公社が中心になって進めて
いる生産者グループの法人化やブランド化によるマーケティングの
拡大、生活助け合いの仕組みづくり、「いいとき観光エリア活性化
構想」など、さまざまな手段を駆使したい。
 二つ目は公共交通の再生。昨年末に立ち上げた、法律に基づく
「公共交通活性化・再生協議会」で、国の支援を期待しながら「総
合連携計画」を策定し、具体的な事業展開を図っていきたい。
 三つ目はスポーツを軸にしたまちづくり。スポーツは、喜びや感
動を生むほか、健康の保持、地域間・世代間の交流を促進するなど、
素晴らしい効果や魅力があり、まちも元気になる。AC長野パルセ
イロや長野マラソンなどの魅力・効果も広く市民が享受できるよう
にしたい。
 すべての施策を貫いている軸は「環境」であり、長野市は「環境
先進都市」を目指す。そして、地方分権の新しい仕組みである「都
市内分権」を推進する。
 このようなことを、訓示させていただきました。

 1月6日(火)、本年初の部課長会議で、私は「ISO1400
1自己適合宣言」を行いました。長野市では、平成14年1月にI
SO14001の認証を取得し、以降、この国際規格にのっとり、
市の事務事業における環境負荷の低減に努めてきました。しかし、
この認証を維持するためには、審査を毎年受ける必要があり、その
ための事務量が増加してきたという側面もあったのです。
 そこで、これまでに蓄積してきたノウハウを生かし、より効率的
な運用を図るために、環境マネジメントシステムを外部の「認証」
から、自らの責任で規格に適合していると決定し運用する方式へ切
り替えることにしたことから、この日の「宣言」になったものです。

 自己適合宣言によるメリットは、審査にかかる事務が不要になる
こと、審査手数料(約120万~160万円)が削減できることの
ほか、書類偏重型から成果重視型へ意識を移行できると考えていま
す。もちろんデメリットもあり、ISO規格への適合に対する客観
性や信頼性が低下してしまう恐れもありますが、そうならないよう、
継続的に第三者の視点も充実させていく予定です。

 1月9日(金)、2月にアメリカ合衆国のアイダホ州で開催され
る2009年スペシャルオリンピックス冬季世界大会に出場される
長野市在住の大井大輔さんが、市役所を訪問してくださいました。
明るく、若さあふれるハキハキとしたしゃべりで、元気なあいさつ
をいただきました。出場種目は、フィギュアスケートシングルとい
うことで、非常にプレッシャーのかかる競技だそうです。私からは、
普段の実力を十分発揮してほしい、世界中から優れた選手が集まる
ので、交流して楽しんできてほしいと、激励させていただきました。

 1月10日(土)、消防出初式が行われました。鍋屋田小学校グ
ラウンドに集合し、パレードに出発。昭和通りからトイーゴの角を
左折して中央通りを南下、刈萱山西光寺を左折して、長野大通り、
そして昭和通りを右折して長野市民会館へ、全長約1.8キロメー
トルだそうです。続いて、市民会館前で市長観閲式、市民会館に入
って式典が行われました。大勢の来賓の皆さんをはじめ、消防団、
日赤奉仕団、自主防災会の皆さんなど・・・大変多くの方々にご参
加いただいた盛大な式典でした。昭和幼稚園の園児の皆さんによる
マーチングバンド、そして火遊びをしない誓いなど、かわいい一幕
もありました。

 1月11日(日)、長野市民会館で成人式が開催されました。市
内全員が一緒に成人式を行うことは、現在の市民会館では無理です
ので、それぞれの地区ごとに開催されています。私が出席させてい
ただいたのは、公民館10館の合同成人式です。始まる前に、新成
人と恩師とのおしゃべりタイムを設けるなど、工夫していただいて
います。この会場への出席は約1,400人でしたが、市全体では
4,000人余が成人式を迎えられました。

 1月13日(火)、男女共同参画促進サポート事業の一環として、
職場で男女共同参画の取り組みを積極的に行っている優良事業者を
表彰させていただきました。
 この表彰は、男女ともに能力を発揮しやすい職場環境が整ってい
たり、性別にとらわれず個人の状況に応じた多様で柔軟な働き方を
可能にしていたりする事業者を表彰させていただいているもので、
今年は、次の方々を表彰させていただきました(敬称略)。
 優良事業者賞:株式会社クリエイティブヨーコ、大日本法令印刷
株式会社、奨励賞:学校法人長野県理容美容学園長野理容美容専門
学校、長野テクトロン株式会社

 1月13日(火)から16日(金)まで、ビッグハットで、カナ
ダ、アメリカ、ノルウェー、そして日本が参加して、2009ジャ
パン・パラリンピック・アイススレッジホッケー競技大会が開催さ
れました。私は13日の開会式に出席させていただいたのですが、
PRが悪かったのか、観客はあまり多くありませんでした。海外の
3チームは、トリノ・パラリンピックでメダルを獲得した世界3強
だということですが、日本チームは大健闘し、今大会では3位とい
う成績を収めました。次の2010年のバンクーバー・パラリンピ
ックでは、ぜひメダルを獲得してもらいたいものです。

 最後に、今シーズンのスキー場運営についてですが、年末年始は
やや雪不足気味だったものの、戸隠スキー場は12月20日(土)
のスキー場開きから順調にスタートしました。12月27日から1
月4日までの利用者数は、昨シーズンに比べ3,140人の増、
117%という報告がきています。残念ながら飯綱高原スキー場は
92%、17日(土)にようやくオープンできた聖山パノラマスキ
ー場は0%でした。

 以上、新年に入ってからこれまでに、私が関係した主な出来事な
どを大ざっぱに報告させていただきました。これがすべてではあり
ませんが、新しい年、まずはおおむね順調に滑り出していると感じ
ています。