2009年3月19日木曜日

今期のスキー・シーズンが一段落


 3月中旬になり、私の好きなスキー・シーズンがほぼ終わりかけ
ています。
 残念ながら、今期は暖冬のせいか、雪が少なく、スキー愛好家の
私にとっては、正直に言ってあまり快適とは言えませんでした。

 長野地方気象台のまとめによりますと、この冬(昨年の12月か
ら今年の2月まで)の気候は、強い寒気が流れ込む日が少なく、冬
型の気圧配置が続かなかったことから、長野では観測史上2番目と
なる記録的な暖冬となったとのことです(ちなみに1番は、昭和
24年とのこと)。平均気温は、平年が0.3度なのに対しこの冬
は2.3度。そして、3カ月間の降雪量の累計は42センチメート
ル。平年の243センチメートルに比較すると、なんと17%とい
う少なさだったそうです。

 市民の皆さんにとっては、里に雪が少ないのは、除雪の手間も無
く、暮らしやすくてありがたい、というのが本音でしょう。
 ただ、今期のように雪が少ないと、スキー場経営が苦しいことは
当然ですが、毎年、行政からの依頼を受けて除雪作業を請け負って
いる建設関連業の方々にとっても厳しい状況になっています。
 実は、長野市としても、収入が減ってしまう見込みです(支出も
減るということではありますが)。例年は、積雪地帯として、国か
ら除雪費用が普通交付税で交付されているのですが、数年前に大雪
に見舞われたときには、特別交付税が追加交付されました。本年度
は、どうも追加交付の対象にはなりそうもありません。
 来年度以降のことを考えますと、除雪に使用していただいている
建設機械などを建設関連業の方々が手放さざるを得ないような事態
になっては困ると思うのですが、悩ましいところです。

 今シーズンの私のスキーは、昨年12月20日の戸隠スキー場開
きに先立ち、足慣らしをしようということで、13日に志賀高原の
横手山の頂上まで出掛けたのが手始めでした。今シーズンは20回
ぐらい(半日単位ですが)は出掛けたいと思っていたのですが、こ
れまでに戸隠、飯綱高原、妙高杉ノ原、野沢温泉・・・等々、週末
の仕事の合間を利用して、既に15回ぐらいは出掛けたでしょうか。
 ただ、残念ながら毎年一度は滑りに行っていた大岡の聖山パノラ
マスキー場は、行きそびれてしまいました。

 絶対にけがをしないようにすると、秘書課の職員と約束していま
すので、雪質が悪い時は我慢して慎重に滑る、急斜面には行かない、
コブがある所へは行かない。そして、何とかもう少し上手になりた
い、カービングスキーの特性を生かした、あの格好良い滑りを体験
したい。これらが、スキー再開5シーズン目の目標でした。

 私の滑りは、昔風で現在のカービングスキーの特性を生かしてい
ない、いかにも古いという評価が定着してしまっている感じです。
スキー場では、スキーのお師匠さんである友人たちに、厳しく指導
されています。滑りながら、“拇指球(ぼしきゅう)に乗れ”“姿
勢が後傾になっている”“もっと前傾姿勢に”“山スキーを引き付
けるな”・・・いろいろ言われますので、「船頭多くして、船、山
へ登る」という感じもあるのですが・・・。でも、確実に少しずつ
上手になってきていると信じることにしています。
 そして、お師匠さんに付きっきりで指導され、普段使わない筋肉
を使うため、筋肉痛で悩む日も続いています。

 この年齢になって、何でそんなにスキーをやりたいのか・・・時
々言われることがあります。5年前にスキーを再開したのは、長野
市にある三つのスキー場を何とかしたいという思いや、運動不足を
解消したいという思いからなのですが、その後、上手になりたい、
という新しい目標ができて、熱心に取り組むことの楽しさ、大切さ
を痛感しています。新しいことに挑戦しているからこそ、続くのだ
と思います。
 しかし、昔の癖はなかなか直らないということも、思い知らされ
ています。

 戸隠の旅館で一泊してスキーをするというのは、毎年行っている
恒例のプログラムです。私にとってのホームグラウンドである戸隠
をもっと楽しくしたいとの思いから、仲間約10人前後で毎年出掛
けており、今年も1月に行ってきました。
 1日目は、朝から越水ゲレンデで、瑪瑙(めのう)山から大いに
滑って、昼食は越水にある“お食事処くえい”(この“くえい”の
名前は中社区営という意味だそうです)で。午後、再びゲレンデに
出てスキーを楽しみ、その後は中社区の旅館で宿泊しました。

 変化を楽しむために、毎年違う旅館に泊まることにしているので
すが、本当の理由は、スキー旅館にとってかき入れ時の土曜日に、
毎回ご迷惑をお掛けすることは申し訳ないし、戸隠を良く知りたい
・・・そんな思いからです。

 旅館での宴会は、仲間と酒を酌み交わしながら、スキー談義など
に花を咲かせる楽しいひとときです。そして、二次会は、これも恒
例になっているのですが、戸隠中社地区にある唯一のショットバー
(ほかにもあるかもしれません)で、ウイスキーをストレートで飲
む・・・ちょっとカッコ良すぎでしょうかね。
 スキーには、アフタースキー、すなわちスキーが終わってからの
楽しみもあることを、ぜひ知ってほしいと思います。もちろん、ス
キー場や地域の側もそれに応えることが必要ですが・・・。

 2日目ですが、仲間の中には、朝食はそこそこにして、朝早くか
ら滑りに出掛けてしまう元気者もいますが・・・私は悠々と食事を
してから、ゆっくり出掛けて午後まで楽しんできました。

 今年の雪不足もあり、市内のスキー場には、残念な事態が起きて
います。
 大岡聖山パノラマスキー場は、大岡地区の皆さんがこれ以上の運
営は無理と判断され、平成21年度末、すなわち来年の3月で、ス
キー場を廃止することはやむを得ないということを決定しました。
私としても残念ですが、この温暖化の中では仕方ないと感じ、地域
の重い決断に敬意を表しています。

 やや厳しい言い方で申し訳ないのですが、北信地方全体で、スキ
ー場の数が多すぎる、需要と供給のバランスがとれていないと思う
のです。温暖化も考え合わせると、まだまだ幾つかのスキー場が閉
鎖に追い込まれるのではないかと、心配しています。

 飯綱高原スキー場は、雪不足のために、3月11日で今シーズン
の営業をやめることになってしまいました。やむを得ない決定では
ありますが、例年よりかなり早い営業終了で残念です。

 でも、戸隠は大丈夫ですから、ぜひ、お出掛けください。

 話は変わって、3月になってからですが、野沢温泉へ行ってきま
した。これも昔からの恒例になっており、昼間のスキーと温泉、夜
の酒と料理、仕事の合間を縫っての行程でしたが、楽しい一泊旅行
でした。
 明日20日もできれば行きたいのですが、どうなることやら・・
・。

 そして、今シーズン最終のスキーは、これも恒例になりつつあり
ますが、5月の連休に、志賀高原の熊の湯、横手山へ行きたいと思
っています。暖冬の今年は、果たして滑れるのでしょうか。

 さらに、スキー仲間いわく、“オーストラリアかニュージーラン
ドの都市と姉妹提携しませんか。そうすれば、盆休みにスキーがで
きますよ”・・・だそうです。スキーはともかくとして、信州新町
のサフォーク種のめん羊を注目していることもあり、めん羊の本場、
環境政策の先進地と言われるニュージーランド、面白いかもしれま
せんね・・・。