11月の上旬、市内で開催されたいろいろなイベントや式典に参
加しましたので、幾つかご紹介します。
11月6日~8日、ビッグハットでISUグランプリシリーズの
第4戦「2009NHK杯国際フィギュアスケート競技大会」が開
催されました。来年のバンクーバーオリンピックに向け、グランプ
リシリーズで優秀な成績を残そうと、各選手、力の入った熱戦を繰
り広げていました。
結果は、女子のシングルで、安藤美姫選手が優勝、男子シングル
では高橋大輔選手が4位となりました。バンクーバーオリンピック
のフィギュアスケートシングルの日本の出場枠は、男女共3人だそ
うですから、オリンピック出場を懸け、これから熾烈(しれつ)な
競争が行われるのでしょう。アイスダンスやペアも、昔に比べ、と
てもレベルアップしていると感じました。日本スケート連盟の橋本
聖子会長、林泰章副会長も長野入りされ、力の入れ方は大変なもの
でした。
11月7日、「市立高等学校創立90周年記念式典」が行われま
した。県内唯一の「市立高校」が、数回の変遷を経ながらも90周
年を迎えたことは、とても感慨深いことです。
市立高校は、大正8年、市立長野実科高等女学校として開校、そ
の後、長野市立高等女学校、長野市立高等学校、市立皐月高等学校
を経て、昨年度から男女共学・総合学科の「市立長野高等学校」に
生まれ変わりました。
これまでの卒業生は2万人を超え、地域を支える有為な人材を輩
出し続けています。この式典に臨み、市立高校は、同窓生、教員、
地域、市民の皆さんの力で支えてきていただいたのだと、あらため
て感じました。
市立高校は、「市立長野(いちりつながの)」としての開校を機
に、平成22年度までの工期で校舎などの全面改築を行っています。
本年度は複合体育館と弓道場が完成し、この90周年のお祝いの機
会に皆さんに披露できたことは喜ばしいことでした。
特に式典の会場となった複合体育館は、とても素晴らしい施設で
す。学校数が多い県立高校では、ちょっとまねすることが難しいか
もしれません。今後も「市立」であることを常に意識して、素晴ら
しい、そして特色ある学校に育てていきたいと思っています。
11月7、8日、「篠ノ井まつり恵比寿講」が行われました。日
程の都合で残念ながら私は参加できず、酒井副市長が出席させてい
ただいたのですが、「しののいソーラン」、花火、移動動物園、篠
ノ井西中学校の生徒さんたちによる吹奏楽の演奏等々、楽しいイベ
ントがたくさんあり、七福神が沿道に御供(ごく)をまく「宝船」
も出て、篠ノ井駅前通りは大変な人出だったとのことでした。
篠ノ井地区が元気であることはうれしいことです。ただ、このイ
ベント、長野市全体から見ると、まだあまり知られていないのでは
ないかとも感じています。もっと宣伝して、知名度を上げていきた
いですね。来年は、ぜひ私も宝船に乗ってみたいものです。
同じく11月7、8日、戸隠スキー場のゲレンデをスタート・ゴ
ールとした「第1回信州戸隠トレイルランレース&アウトドアフェ
スタ」というイベントが開催されました。私は名誉大会長というこ
とで、レースのスターターを務めさせていただきました。早朝の高
原ですから、かなり寒かったのですが、スタートの合図とともに皆
さん元気に坂を登っていかれました。
レースは、45キロメートル、25キロメートル、5キロメート
ルのコースに分かれていましたが、スキー場の坂に代表されるごと
く、どれも山あり谷ありの道路ではないところが多いコースです。
しかも、それをマラソンより長く走るのですから、大変な耐久レー
スだと言えます。
役員さんにお聞きしたところ、参加申込者は約800人、宿泊は
約400人ということで、戸隠地区の宿泊施設にも大変な経済効果
をもたらしていることが分かりました。ありがたいことです。飯綱
高原や、信濃町方面へもコースが伸びているようですから、今回の
第1回を契機として、これから工夫を加えて第2回、第3回と回数
を重ねることによって、名物イベントになる可能性を秘めていると
感じています。
エンデュランスという馬術競技もこのトレイルランレースと似た
ようなコース取りをする競技です。いずれはこちらも開催してみた
いと考えています。
11月8日、長野シルバー人材センター設立30周年を記念した
「シルバーまつり」が、長野市民会館集会室で開催されました。長
野シルバー人材センターは、昭和54年に県下で初めて設立されて
以来、大いに頑張っていますから、売り上げも上がってきており、
お祭りを実施するだけの実力が備わってきたということです。
日ごろの互助会活動の成果である作品の展示やステージでの発表、
独自事業として門松・しめ飾りの展示実演、農産物の即売など、元
気な、そして十分に商売になる実力を見せていただきました。
11月8日には、「AC長野パルセイロ・サポーター感謝デー」
も開催されました。2009年シーズン終了に当たり、AC長野パ
ルセイロの選手がサポーターの皆さんに感謝し、来年の活躍を誓う、
そんなイベントでした。南長野運動公園でのキッズサッカースクー
ルやザスパ草津U-23との特別試合、その後、懇親会もあり、選
手とサポーターの皆さんが一体になって、にぎやかなイベントにな
りました。
今シーズンのパルセイロは、残念ながら北信越1部リーグで2位
に終わり、全国地域リーグ決勝大会への出場はかないませんでした。
でも、この階級では全国屈指の実力があると認められていますので、
来年こそ勝ってJFL(日本フットボールリーグ)への昇格を果た
してほしいものです。
なお、本年度、女子の「なでしこリーグ」に所属していた大原学
園JaSRA女子サッカークラブが、AC長野パルセイロ・レディ
ースとして移管され、来シーズンは男女そろってリーグへ臨むこと
になりました。11月1日にその移行式があったのですが、女子リ
ーグへの参入により、長野の地にも女子サッカーの文化が普及し、
相乗効果が生まれてくることを期待しています。
11月9日には、「都市デザインフォーラム in NAGAN
O」を開催しました。はじめに、今年で22回目になる長野市景観
賞の表彰を行い、その後、俳優の渡辺篤史さんに「建もの探訪」と
題した講演をしていただきました。
長野市景観賞は、昭和63年から実施しており、良好な景観づく
りに寄与している建築物や工作物、景観の向上に努力されている市
民団体などを、毎年市民の皆さんから推薦いただいて「長野市景観
審議会」で選考し、表彰しているものです。“継続は力なり”。こ
の景観賞を続けてきたことによって、少しずつではありますが、長
野市の風景が良くなってきていることを実感しています。
ただ、私の受け取り方かもしれませんが、今年は景気が悪くて民
間の新しい建物が減っているのでしょうか、例年より応募数が少な
く、かつ行政関係の作品が多かったように思います。その中で、中
央通りに復元建立された「春日灯籠(とうろう)」は、実行委員会
の皆さんの努力もあり、光っていました。
第22回長野市景観賞表彰作品
・長野市民病院 中央棟、南病棟
・善光寺表参道復元建立春日灯籠
・長野市立博物館付属施設 門前商家ちょっ蔵おいらい館
長野市景観奨励賞
・みんなで北中を良くする会