長い期間いろいろと議論し、検討してきた「市役所第一庁舎およ
び長野市民会館の基本構想(案)」がまとまりましたので、発表さ
せていただきました。
・1月6日 関係地域への説明
・1月7日 市議会各会派への説明(1月中に各会派の見解を頂け
るよう要請)
・1月8日 記者会見で発表
このたびの発表は、1月4日の仕事始めの日に「長野市民会館建
設検討委員会」から「提言書」を頂いたことを受け、直ちに庁内の
会議を招集し、長野市の原案を固めたことから行ったものです。
市役所第一庁舎・長野市民会館の問題は、「耐震基準を満たして
いない両施設をどうするのか」という耐震対策に端を発しており、
昨年4月に「両施設とも建て替え」とする市の考え方をお示しし、
多くのご意見を頂く中で検討してきました。
長野市民会館については、昨年8月に有識者や公募委員などによ
る検討組織「長野市民会館建設検討委員会」を設置し、市民会館の
必要性、規模・機能、財政計画などについてご議論いただいてきま
した。その成果が1月4日に頂いた「提言書」です。
昨年11月には、両施設の建て替えの是非を含めて議論する「市
民会議」を開催し、あらためて市民の皆さんから建て替えに反対の
理由、賛成とする根拠など、さまざまなご意見を直接お聴きするこ
とも行いました。
この「市民会議」でのご意見を含め、12月20日までに、両施
設に対して延べ373人の市民の皆さんから1,244件のご意見
を頂いています。今までいろいろなパブリックコメントを実施して
きましたが、これだけ多くの皆さんからご意見を頂いたことは、私
の記憶する限り初めてのことです。
頂いたご意見については、耐震対策や財政計画などのテーマごと
に、558項目に集約して分析・検討を行い、『市民意見の内容と
長野市の考え方』としてまとめました。この分析・検討結果は、
「建設検討委員会」でもご確認いただいています。
まとめたものは、非常に分量が多いことから、このメルマガでご
紹介することができません。市のホームページにすべて掲載してい
ますので、ご覧いただけますと幸いです。
市の『基本構想(案)』は、このような「建設検討委員会」から
の提言、市民意見の分析のほか、市議会での議論、庁内での議論な
どを総合的に判断し、市としての考え方をまとめたものです。
以下にその概略を説明させていただきます。
(1)市役所第一庁舎基本構想(案)の概要
新しい市役所第一庁舎では、防災拠点としての機能を確立するこ
と、総合窓口の設置やユニバーサルデザインへの配慮など市民サー
ビスを充実すること、また、温室効果ガスの排出量を最大限抑制す
ることなど、地球環境に配慮した「22世紀の市民につなぐ“環境
みらい型庁舎”」の実現を目指します。
基本構想案
・耐震対策は、「建て替え」とする。
・建設場所は、現在の長野市民会館を解体した跡地とする。
・規模は、現第一庁舎の延べ床面積1万2,000平方メートルを
基準とする。
・建て替えの時期は、平成26年4月供用開始とする。
・事業費は、約50億3,000万円とする。
・財源は、庁舎整備基金、補助金のほか、合併特例債を活用する。
(2)長野市民会館基本構想(案)の概要
現在の長野市民会館は、主催者・観客の双方にとって使いにくい
施設となっています。
新しい市民会館では、文化芸術との出会いの場や子どもたちの育
成の場、また、にぎわいと交流の拠点として「人と環境にやさしい
“文化芸術創造のステージ”」の実現を目指します。
基本構想案
・耐震対策は、「建て替え」とする。
・建設場所は、現時点では権堂B地区が適していると判断する。
・施設構成として、
「メインホール」は、1,300~1,500席規模の音楽ホー
ル、「サブホール」は、300席規模の演劇ホールとする。
付属施設として「リハーサル室」、「練習室」などを設ける。
・建て替えの時期は、平成27年4月供用開始とする。
・事業費は、約77億~80億円とする。
・財源は、市制90周年記念文化施設建設基金、補助金のほか、合
併特例債を活用する。
『基本構想(案)』、『市民意見の内容と長野市の考え方』は、
市のホームページや支所・市立公民館などの市有施設でご覧いただ
くことができます。また、『基本構想(案)』の概要を広報ながの
2月1日号と併せて全世帯にお配りする予定です。
市では、『基本構想(案)』に対するご意見をあらためてお聴き
したいと考えています。どうぞ、皆さんのお考えをお寄せください。
最終的には、市議会議員の皆さんのご見解や市民の皆さんのご意
見などを総合的に考慮して、2月中に市としての基本構想を決定し
たいと考えています。
なお、1月8日の記者会見で以上のことを発表した際に、幾つか
質問が出されました。ご参考までに、主な内容を記しておきます。
(1)市長選挙の時点で、市長は長野市民会館を造るか否かについ
て、白紙と言っていたのはおかしいのではないか。
(2)1月4日に検討委員会から提言書が提出され、すぐに方針決
定というのはおかしいのではないか。
(3)佐久市では、総合文化センターを造るか否かについて住民投
票を実施するとのことだが、長野市ではなぜ実施しないのか。
(4)政権交代したが、合併特例債をこれまでどおり見込んでも大
丈夫なのか。市の負担がさらに増えた場合には、どうするのか。
一部分のみを取り上げた報道もあったようです。質問への回答を
含め、記者会見の内容は市のホームページに掲載していますので、
ご確認いただけますと幸いです。
記者会見:
http://www.city.nagano.nagano.jp/pcp_portal/contents?CONTENTS_ID=19195
長野市民会館と市役所第一庁舎の基本構想(案):
http://www.city.nagano.nagano.jp/pcp_portal/contents?CONTENTS_ID=19180