10月、秋の観光事業の最盛期です。スポーツや農産物イベント
なども含め、大勢の皆さんにお越しいただいています。
10月1日から、信州デスティネーションキャンペーン(信州D
C)が始まりました。これは、長野県内の観光関係者や市町村など
とJR6社が連携して、全国から長野県へお客さんを呼ぼうという
取り組みで、長野県での開催は12年ぶりだそうです。12月31
日まで開催しています。
このチャンスを生かすべく、長野県はもとより長野市としても、
今まで取り組んできたことを中心に、さらに充実させて、いろいろ
な事業に取り組んでいます。テーマは「未知を歩こう」です。県内
には、まだ知られていないスポットやイベントがたくさんあるとい
うことでしょうか。
JRとしても、全国を対象にキャンペーンを組むと効果が散漫に
なってしまうからでしょう、“選択と集中”の典型的な事業だと私
は感じています。
ながのウエルカムガーデン。昨年は、善光寺御開帳に併せてでし
たが、今年は、信州DCに併せての設置です。「ようこそ秋色の長
野へ」をテーマに、秋の七草をはじめ、色とりどりの花々による見
事なガーデンが長野駅善光寺口の駅前広場に出来上がりました。昨
年と同様、長野を訪れる皆さんに喜んでいただけるだけでなく、通
勤・通学で長野駅を利用する皆さんの目も楽しませ、癒やしにもな
るイベントになっていると感じています。ガーデンは、11月末ま
で設置する予定です。
また、夕闇迫るころになると、ガーデンの背後にはJRが設置し
たきれいなイルミネーションが輝き始めます。長野駅前で昼も夜も
お楽しみください。
10月3日、飯綱高原健康マラソン。市内外から約1,000人
の参加者がいらっしゃったのですが、新聞報道などでご存じのとお
り、3キロコースのスタート直後に選手の皆さんが突然スズメバチ
に襲われ、競技は途中で中止。33人が救急車で長野市民病院と長
野赤十字病院に運ばれる騒ぎになってしまいました。重症者が出な
かったことは幸いでしたが、申し訳ない結果になってしまい、参加
された皆さんには心よりおわび申し上げる次第です。コースに隣接
した廃屋の中にハチの巣があったようで、前日、前々日に行った事
前の点検では発見できませんでした。今後は、これまでにも増して
安全管理を徹底し、安全で楽しい大会にしていきます。
戸隠神社奥社の杉並木が、パワースポットブームと、吉永小百合
さんのテレビコマーシャル効果で、大変な人出のようです。報道を
通じての情報ですが、奥社の宮司さんが“こんなことは初めて”と
おっしゃっていたことが、印象的でした。この人気、一過性ではな
く、リピーターの増加につながると良いですね。
市内では、松代の皆神山もパワースポットだそうです。そういえ
ば、しばらく前にピラミッドパワーということで、評判になったこ
とがあったと記憶しています。
10月4日、北陸新幹線停車駅都市観光推進会議で、富山市へ行
ってきました。高崎市、長野市、上越市、黒部市、富山市、高岡市、
金沢市・・・7市長が集まって、駅前整備やまちづくり、誘客戦略
について熱く語り合いました。高崎市と長野市は、すでに新幹線が
開通していますが、その他の都市にとっては、平成26年度の開通
を前に、今まさに正念場でしょう。長野市としても、再開発ビルの
完成や駅および駅前広場の整備のことなど、オリンピック前、大急
ぎで暫定整備した長野駅周辺の今後について、夢を語ってきました。
10月9日、長野市農業フェア。もう40回目を迎えました。こ
のイベントは、農業関係団体が実行委員会をつくり、長野市地産地
消推進協議会などとの共催で開催しています。昭和43年に長野市
民会館で始まったイベントですが、その後ながの東急百貨店での開
催を経て、エムウェーブに定着したものです。今年も大勢のお客さ
んがいらっしゃっていました。
同日、第5回全日本フロアホッケー競技大会が開会し、2日間の
日程で競技が行われました。2005年のスペシャルオリンピック
ス冬季世界大会に引き続き、第1回から長野市のホワイトリングで
行われている大会で、この競技もすっかり定着してきたように思い
ます。毎回、日本フロアホッケー連盟の細川佳代子会長が出席され
ており、会長さんからは、「今度一緒にプレーしましょう!」と誘
われてしまいました。
同じく10月9日の夕方から夜にかけて、川中島古戦場まつりが
行われました。あいにく、午後から雨模様になってしまい、開催で
きるか心配していたのですが、実行委員会では開催を決断したよう
です。私は会場へ向かう途中、長野大橋で起きた交通事故の影響で、
大渋滞に巻き込まれてしまいました。開始時間に遅れそうでハラハ
ラしましたが、何とか間に合い、花火の点火式に参加させていただ
くことがきました。降りしきる雨のため、観客の皆さんが腰を下ろ
す場所がなかったのは残念でしたが、役員の皆さんのご努力で、花
火を打ち上げることができ、良かったと思っています。多くの皆さ
んが楽しんでいらっしゃいました。
10月10日、松代藩真田十万石行列が行われました。本年度、
松代イヤーの白眉(はくび)のイベントと言っていいでしょう。前
日の雨が午前中まで残るという予報で心配しましたが・・・結局、
雨は降らず、絶好のお祭り日和になりました。昼ごろからは青空に
なって、午後はむしろ天気が良すぎて、暑くて困ったくらいです。
真田家14代当主の真田幸俊様もご参加くださり、人気を集めて
おられました。私も白い大きな馬に乗せてもらい、3時間、松代城
下を楽しませていただきました。
今年も行列には、「カチューシャの唄知音都市」として交流して
いる中野市、島根県浜田市、新潟県糸魚川市の皆さんにご参加いた
だいたほか、真田サミットで交流のある上田市や大阪市の皆さんに
も加わっていただき、うれしく思っています。沿道も大変にぎやか
でした。
10月14日~15日、福井県大野市で、第157回北信越市長
会総会が開催されました。大野市は、福井県東部に位置する市で、
面積は長野市よりも一回り大きい872平方キロメートル、人口は
長野市の約10分の1の3万8千人という市です。“北陸の小京都”
と言われるだけあり、きれいな町でした。
会議では、全国市長会へ提出する25の議案について分科会に分
かれて話し合ったり、北陸新幹線の建設促進や鳥獣被害防止対策の
推進などの決議を採択したりしたほか、次回、第158回総会を、
来年の5月に長野市で開催することが決まりました。
長野市での総会でも、さまざまな議題について話し合うことにな
ると思いますが、会議の合間には、お迎えする67市長さんに市内
をご覧いただく時間を設け、新緑の季節を迎えた長野市の魅力を発
信したいと考えています。