11月6日(土)、7日(日)、篠ノ井まつり恵比寿(えびす)
講が開催されました。
6日(土)は、篠ノ井西小学校太鼓クラブと川中島陣太鼓の演奏
などのほか、篠ノ井駅前通りでは、“しののいソーラン”が行われ
ました。本場高知県より「よさこい須賀連」が参加されたこともあ
り、大いににぎわったようです。
7日(日)は、子どもたち集まれということで、“天装戦隊ゴセ
イジャー”の格好良いショーがあり、人気を集めていました。そし
て、駅前通りでは、七福神と山盛りの御供(ごく)を乗せた「宝船」
が街中を練り歩き、集まった皆さんに、たくさんの福をお分けしま
した。「宝船」は、この祭りのハイライトと言うべきなのでしょう。
船の周りは、大変な人出でした。私も七福神のうちの恵比寿さまに
扮装(ふんそう)させていただき、船の上から御供をまかせていた
だきました。
実は、このお祭り、歴史は随分古いのだそうですが、それにして
は市内に知れ渡っていなかったと感じています。昨年、酒井副市長
がやはり宝船に乗せていただき、大変盛大なお祭りで、人出もすご
かったとの報告を受け、“宝船というのは話には聞いているけれど、
乗ったことはないので一度乗せてほしいもんだ”なんて言ったもの
ですから、今年は光栄にも私に声を掛けていただいたようです。
七福神とは、私の恵比寿のほか、布袋(ほてい)、大黒天、福禄
寿(ふくろくじゅ)、弁財天、寿老人、毘沙門(びしゃもん)天で、
それぞれ篠ノ井地区住民自治協議会の役員さん、JAグリーン長野
の理事さん、長野商工会議所の役員さんが扮装して役割を務めまし
た。
大変楽しいイベントで、篠ノ井地区の皆さんにも大いに喜んでい
ただけたのではないでしょうか。ただ、御供をまく七福神としては、
立ったりかがんだり、なかなか大変な重労働。正直申し上げて私は
足の筋肉痛になり、4日間ぐらい、痛くて階段の上り下りができず、
往生しました。
「宝船」以外にも、花火、ジャンボフワフワ、ミニ新幹線、太神
楽(だいかぐら)の競演、華道展、篠ノ井東中学校・篠ノ井西中学
校生徒による吹奏楽の演奏などが行われ、篠ノ井は街中にぎわって
いましたが、私はほとんど動けない状態でした。
篠ノ井地区にこんなに楽しい、にぎやかなお祭りがあることを私
は知りませんでした。篠ノ井地区といえば、昨年、善光寺御開帳で
初めてお目にかかった大獅子もなかなか見応えがあり、記憶に鮮明
に残っています。
そして来年は、篠ノ井イヤーです。キャンペーンイヤーを迎える
に当たり、地区の皆さんには、一生懸命企画を考えていただいてい
ます。先日、私が聞いた報告によりますと、基本コンセプトを「信
州しののい 人・モノ・交流文化のまち」として、次の3つのテー
マを中心にさまざまなプログラムを用意し、「篠(しなやか)な心
とおもてなしの心」で来訪者と交流を図ることにしているそうです。
・書聖 川村驥山(きざん)と交流文化のまち
・咲かせよう 育てよう 花と笑顔 ~みどりと花いっぱい篠ノ井~
・スポーツで 人づくり まちづくり
大いに期待したいものです。
さらに来年は、信州新町イヤーでもあります。こちらも地区の皆
さんが知恵を絞って企画を練っています。こちらのコンセプトは、
「こころ・はずむ こころ・やすらぐ こころ・つなぐ 信州新町」
だそうです。信州新町地区では、合併前、“アート&グルメ”をキ
ャッチフレーズに観光振興に取り組んできました。その成果を基に
して、ジンギスカン・サフォーク料理、左右(そう)高原のそば、
西山大豆などの食文化、琅鶴(ろうかく)湖、北アルプスを望む景
観、地区ゆかりの芸術家など、さまざまな素材を活用したキャンペ
ーンになるのでしょう。
このイヤーキャンペーンをきっかけに、来年は、あらためて信州
新町の魅力を再発見できる年になると思っています。
篠ノ井の恵比寿講に続いて、11月23日(火)、長野えびす講
煙火大会が行われました。
えびす講煙火大会は、以前、毎年11月20日に行われていまし
た。ある年、20日が日曜日だったことがあり、そのとき市内の車
の流れが格段にスムーズだったのです。それを受け、これからは休
日に開催しよう、それには23日の勤労感謝の日が20日に近く、
開催日を固定するには一番良いのではないかということになり、以
後、23日に行われるようになっています。
犀川の河川敷は、例年多くの露店が立ち並び、大勢の人出でとて
もにぎわいます。
新聞報道によりますと、38万人とのことですが、今年も多くの
お客さんが集まりました。弁当付きの有料観覧席も完売だったよう
です。今年は、長野商工会議所創立110周年記念ということで、
花火の打ち上げ数は、例年よりも多い1万発。花火の質も毎年上が
っている感じで、人気のミュージックスターマインでは、歓声が絶
えませんでした。
冬の花火、ひところは寒いということで評判の悪い時期もありま
したが、最近は空が澄んでいて、花火がとてもきれいに見えるとい
うことで、人気が高まっているようです。煙火師さんにとっても、
夏の忙しい時期に比べれば冬枯れの時期、大いに頑張っていただけ
るのだろうと感じています。
事故の無いように、そしてみんなが大いに楽しめるように・・・
そして、もう一つ、花火の終了時間をもっと遅くすべきだ、との意
見も毎年聞いています。新幹線の終発が過ぎてから終わる方が、経
済効果が期待できるということでしょう。ただし、近隣にお住まい
の皆さんへの影響もありますから、時間を遅くするには難しい面も
あるのだと思いますが、長く滞在していただき、楽しんでいただく
ために宿泊付きのツアーを企画するなど、いろいろ工夫もされてい
るようです。
煙火大会の会場で、東京大学名誉教授の田村昌三さんと、京都の
花火会社社長の國友繁明さんにお会いしました。お二人の話により
ますと、再来年のえびす講煙火大会に併せて、長野市で「国際花火
シンポジウム」を開催したいという意向があるそうなのです。まだ
決定ではないようですが、長野で開催することになれば、さらに、
にぎやかな煙火大会になりそうですね。
同じ日、待望久しかった更北地区の主要地方道長野真田線の4車
線化工事が完了し、開通式が行われました。長野真田線は、長野市
の中心市街地と上信越自動車道長野インターチェンジ、松代方面と
を結ぶ幹線で、市内の社会・経済活動を支えている大変重要な道路
です。4車線化が完成したことにより、車の流れが格段に良くなり
ました。日常生活での利便性向上に加え、善光寺・松代という長野
市にとっての二大観光地間のアクセスが良くなることで、大きな効
果が生み出されるものと期待しているところです。
さらにこの道路は、地蔵峠を経由して上田市へ通じるルートでも
あり、同じ「真田」で結ばれる両市の交流が、ますます深くなって
いくように感じています。