2010年12月9日木曜日

サッカーのAC長野パルセイロ、JFLへ


 うれしいニュースです。
 12月3、4、5日の3日間、千葉県市原市で開催された「第
34回全国地域サッカーリーグ決勝大会」の決勝ラウンドで、AC
長野パルセイロが見事2位に入り、日本フットボールリーグ(JF
L)昇格への切符を獲得しました。そして、昨日開かれたJFL理
事会で、パルセイロのJFL昇格が正式に決定したそうです。

 「決勝大会」の1次ラウンドは、各地域リーグの優勝チーム、全
国社会人サッカー選手権大会優勝チームなど、12チームが3グル
ープ(1グループ4チーム)に分かれて対戦。パルセイロは北信越
地域リーグで優勝し、この大会に駒を進めていました。

 3日間で3連戦をこなす厳しい日程の大会です。パルセイロが属
したCグループの試合は、四国の高知市で開催。パルセイロは、カ
マタマーレ讃岐(香川県)にPK戦で負けて2勝1敗。グループ1
位であれば問題なく決勝ラウンドへ進めるのですが、残念ながらパ
ルセイロは2位でした。しかし、各グループの2位の中で最高成績
のチームが決勝に進めるというワイルドカードに救われ、決勝ラウ
ンド4チームに残ることができたのです。

 舞台は市原市に移って、決勝ラウンド。再び4チームのリーグ戦、
すなわち再び3連戦という厳しい日程でした。ルールでは、このラ
ウンドで1位か2位になると自動的にJFLへ昇格。3位はJFL
の下位チームと入れ替え戦を行って、勝てば昇格できるということ
になっています。

 初戦のカマタマーレ讃岐には、またもやPK戦で負け。2戦目の
三洋電機洲本サッカー部(兵庫県)には4対0で圧勝、3戦目のN
PO横浜スポーツ&カルチャークラブ(神奈川県)にはまたまたP
K決着で負け。しかし、結局、勝ち点5で2位が確定しました。
 この大会の順位決定は点数制で、試合時間内の勝利は勝ち点3、
負けると勝ち点0、PK戦での勝利は勝ち点2、負けても勝ち点1
だそうで、この合計点で順位を決めます。なおかつ同点の場合は、
得失点差も影響するようです。パルセイロは、激戦を見事勝ち残り、
JFLへの切符を獲得しました。

 長野から市原市入りした応援団は、500人を超えていたそうで
す。見事にスタンドをチームカラーのオレンジ色に染めることがで
きました。
 そして、パルセイロの弱点なのでしょうか、今回、PK戦での弱
さが気になりました。しかし、幸いにもJFLの試合にPK戦はな
く、引き分けとなるそうですから、ひとまずご心配には及びません。

 5日夜には、選手の皆さんがバスで凱旋(がいせん)。午後9時
から、トイーゴ広場で報告会が開かれました。
 JFL昇格、本当にうれしい。選手・監督・役員・サポーターの
皆さん、本当にお疲れさま、そしておめでとう。長野エルザ結成以
来20年、長年の苦労が報いられました。

 “スポーツを軸としたまちづくり”を掲げている長野市としても、
大きな一歩であると思います。確かに、JFLに昇格したことによ
る悩みも出てくるのですが、でも長野エルザの時代からの努力が実
を結んだのですから、ここは素直に喜びたいと思います。
 私は試合会場へ応援に行くことができず、インターネット中継で
観戦していました。長野エルザ結成当初からずっとチームに関わり、
代表を務めてこられた丸山さんが、表彰式で2位の賞状を受け取っ
ている姿を画面で拝見しましたが、本当に万感迫る思いだったろう
と想像しています。

 話は変わりますが、本年度が始まった4月以降これまでに、市内
在住のアスリートをはじめ、いろいろなスポーツチームが活躍し、
市役所に報告に来ていただいています。“スポーツを軸としたまち
づくり”が、少しずつ前進していると感じています。
 以下、秘書課の記録を追ってまとめてみました。

5月
・長野県市町村対抗駅伝競走大会長野市チーム 11年連続優勝
  他チームからのマークも一段と厳しくなる中での11連覇。本
  当に素晴らしいと思っています。

・長野県市町村対抗小学生駅伝競走大会長野市チーム 初優勝
  20分30秒という大会新記録での初優勝でした。

7月
・長野東リトルシニアリーグ 全国大会出場
  2年ぶり3回目、そして、チーム結成40年という節目の年の
  全国大会出場です。

・中学生女子ソフトボールクラブ 全国大会出場
  予選では、圧倒的な強さを発揮して、全国大会出場を決めたそ
  うです。

8月
・日本空手協会(市内4支部) 小中学生全国大会 優勝ほか
  中学生女子団体形の部で優勝、中学生2年女子と中学生1年男
  子ともに個人組み手の部で準優勝。そのほか、9部門で入賞と
  のこと。素晴らしい成績です。

・東北中学校サッカー部 全国大会出場
  長野市の中学校サッカー部では、初の全国大会出場だったそう
  です。

・竹下友崇選手、清水直弥選手 カヌーポロ世界選手権大会出場
  U-21部門の日本代表選手10人のうち、2人が長野市出身
  ということで、とても名誉なことです。ところで、カヌーポロ
  という競技は、カヌーに乗って水上で行うバスケットボールと
  ハンドボールを合わせたような競技とのことです。

9月
・女子ソフトボールチーム「ゴーゴービューティー」全国大会出場
  過去8年間で5回の出場とのことで、全国大会常連チームなの
  だそうです。こちらもチーム結成30年という節目の年の出場
  でした。

・裾花中学校女子バレーボール部 全国大会優勝
  女子バレーボールの伝統校で、5年ぶり4回目の全国制覇です。

・国体出場選手壮行会((財)長野市体育協会主催)
  長野県選手団416人のうち、市内在住選手は51人、17競
  技に出場されました。

10月
・全国障害者スポーツ大会出場選手激励会
  長野県選手団36人のうち、市内在住選手は5人、3競技に出
  場されました。

12月
・長野県縦断駅伝競走長野市チーム 優勝
  4年ぶり10回目の優勝です。2位とは大会史上最小の11秒
  差だったそうですが、1日目の4位からの見事な逆転勝利でし
  た。

 お越しいただいた皆さん、本当におめでとうございます。厳しい
練習に耐えた上での成果だったのでしょう。皆さんの活躍は、長野
市としても誇りに思っています。ぜひ来年も、素晴らしい成果を挙
げ、報告に来てください。お待ちしています。
 さらに、このほか、市役所へお越しいただいていない皆さんの活
躍もたくさんありそうです。スポーツで、明るく元気な長野市です。