2011年8月11日木曜日

今年の夏祭り


 7月下旬からお盆にかけて長野市は、夏祭り真っ盛りです。また、
スポーツ大会などさまざまなイベントもめじろ押しです。

 権堂町では、先月22日から今月7日まで「長野七夕まつり」が
開催され、権堂アーケード通りは、東日本大震災の被災地を応援す
る作品などが色とりどりに飾られ、今年も華やかな雰囲気でにぎわ
っていました。
 昔の活気に比べれば、それほどではないのですが、地元商店会の
皆さんが頑張っている伝統の七夕祭りで、これからの権堂再生へつ
なげていこうという心意気が感じられます。浴衣姿で七夕祭りを楽
しむ市民の数も、もっと増えてほしいですね。

 週末の7月30日と31日には、いろいろなイベントが市内各地
で行われ、私も開会のあいさつなどのため、両日市内を駆け回りま
した。

 30日は、最初に、「第45回長野市少年野球大会」開会式に出
席しました。
 大会前日の29日から、新潟県や福島県で人的被害が出るほどの
大雨が続いていましたので、当日の天気が心配でしたが、何とか開
会式を行うことができました。あいさつでは、選手の皆さんに、
「東日本大震災により、野球をやりたくてもできない仲間がいる中
で、野球ができることへの感謝の気持ちを忘れないでほしい」とお
願いしました。
 大会は、小学生の部78チーム、中学生の部25チームが参加し
て12日間の日程で熱戦が繰り広げられ、昨日閉幕しました。

 その日の夕方以降は、毎年の恒例行事になった3つの祭りの“は
しご”です。
 まず、「若穂ふれあい踊り」に行きました。年々、規模が大きく
なり、にぎやかになっている祭りです。湯島天満宮の祭りと一緒に
開催しているもので、県道を歩行者天国にして、新しい踊りの連も
加わってとても盛況でした。本市では、夏休み期間中、福島県から
一時避難された皆さんに保科温泉を無料開放して滞在していただい
ていますが、そうした皆さんも祭りに招待されていました。私から
は、「長野市の夏祭りを楽しんでください」とお伝えしました。こ
うした皆さんを温かく迎えていただいている若穂地区の皆さんには、
感謝の気持ちでいっぱいです。

 次に向かったのは、「第41回篠ノ井合戦まつり」です。篠ノ井
駅前通りはすごい人出で、AC長野パルセイロの監督、選手も加わ
って、大変にぎやかでした。パルセイロは、翌日、南長野運動公園
総合球技場でV・ファーレン長崎との試合を控えていました。開会
のあいさつで、篠ノ井イヤーも順調に進んでいるので、この夏の祭
りの成功、そして、明日のパルセイロの勝利を願うとともに、ぜひ
みんなで篠ノ井を盛り上げましょうと申し上げました(ちなみに、
パルセイロの試合は、0対0の引き分けでした)。

 最後は、「第32回大豆島甚句まつり」です。
 大豆島甚句は、350年以上も前から、うたい、踊り継がれてき
た郷土芸能であり、昭和55年に長野市の無形文化財に指定された
ことを記念して、大豆島甚句まつりが始められたと聞いています。
 以前は、大豆島の狭い通りで踊っていたのですが、一昨年からは
新設された広い大豆島公園で、にぎやかに甚句と踊りが披露される
ようになり、たくさんの人が参加できるようになったものです。会
場を変更した新しい形の祭りが徐々に地域に根付いてきていること
が感じられました。
 お聞きすると、甚句が残っている地域の連帯を考えておられるよ
うで、当日は中条地区の皆さんも参加されて、伊折(いおり)甚句
を披露しておられました。

 翌31日は、もんぜんぷら座にあるこども広場「じゃん・けん・
ぽん」で同広場利用者50万人達成の式典を行い、50万人目の親
子に記念品を差し上げました。その後、式典に集まった親子連れの
皆さんとじゃんけん大会をやったのですが・・・私は早々に敗退し
てしまいました。

 その後、浅川地区のボブスレー・リュージュパーク“スパイラル”
に向かいました。ここでは、「夏フェスタinスパイラル2011」
が長野県ボブスレー・リュージュ連盟の主催で開催されていました。
ボブスレー、リュージュ、スケルトンといったそり競技の普及など
を目的に開催され、子どもたちの滑走体験コーナーもあったようで
す。また、浅川スパイラル友の会の皆さんの呼び掛けにより、みん
なで会場内の草刈りをし、その後行われた焼肉パーティーにご招待
いただきました。地元の市議会議員さんもご出席になり、楽しい語
らいがありました。

 それから、篠ノ井駅前まで移動し、「長野市近郊の獅子の祭典」
を観覧しました。篠ノ井イヤーのイベントの一環ということで、今
年は、篠ノ井の大獅子2基(内堀区と芝沢区)に加え、権堂町の勢
(きおい)獅子、千曲市上山田温泉の勇(いさみ)獅子を迎えて、
4基の獅子が篠ノ井駅前通りを勇壮に練り歩きました。

 篠ノ井にこんな大獅子があることを知らなかったのですが、一昨
年の善光寺御開帳の際に、大勢の篠ノ井地区の皆さんと一緒に大獅
子が中央通りを練り歩き、善光寺に奉納されたことで知ることがで
きました。篠ノ井の大獅子は、これをきっかけに一躍長野市の名物
になったと思います。今回は篠ノ井に4基がそろうという大イベン
トに成長したわけです。上山田温泉の芸妓(げいこ)衆も屋台の上
で踊りを披露し、獅子を操る若い衆も、暑い中張り切って練り歩い
ていました。
 私もそれぞれの獅子を見て回りましたが、地域の皆さんに歓迎し
ていただき、熱く楽しいひとときを過ごすことができました。篠ノ
井イヤーが成功するように、みんなで努力したいものです。

 翌週末もイベント続きです。
 8月5・6日には、「長野駅東口ゆめりあ祭り」が行われました。
 長野オリンピック直後から始まった祭りで、市の駅周辺整備局も
一緒になって、長野駅東口商店街や、芹田地区住民自治協議会の皆
さんが盛り上げています。長野駅東口の土地区画整理事業は、完成
までもう少し時間がかかりますが、全部できる前でも、まちづくり
を進めていこうという皆さんの心意気は大切にしたいと考えていま
す。

 6日には、本市の夏の風物詩である一大祭り「長野びんずる」が
盛大に開催されました。びんずる踊りには、254連・約1万
2,000人が参加し、沿道も多くの観客でにぎわっていました。
私は、名誉実行委員長として、千数百年間ともされ続けている善光
寺さんの法燈(ほうとう)から祭りの火を頂く儀式「採火式」に参
列し、それから中央通りをTOiGO(トイーゴ)広場まで歩きま
した。そこで分火式を行い、各火釜に点火され、祭りがスタートし
ました。踊りは2時間30分続き、フィナーレには花火が威勢よく
打ち上げられました。最後に、参加連のうち19連を対象とした踊
りコンテストの表彰式があり、最優秀賞の連の連長に私から賞状な
どをお渡ししました。今年もさまざまな趣向が凝らされ、大勢の踊
り手、観客の皆さんが祭りを堪能したことでしょう。
 また、7日には「豊野ヨイショコまつりとサマーフェスティバル
・煙火大会」が、さらに、10日には「飯綱火まつり」が開催され
ました。

 これからも、長野市の夏祭りは、まだまだ続きます。
 12日は、伝統の「お花市」。お盆の花を買い求める人のために、
中央通りで昔から開かれているものです。
 15日には、「第59回信州新町納涼大会」です。
 第二次世界大戦中の昭和17年から続く歴史のある祭りで、ろう
かく湖に映る花火と犀川をゆっくりと流れる色とりどりのとうろう
は大変奇麗で、お客さんも大勢集まる、信州新町の一大イベントで
す。
 今年は信州新町イヤーでもありますので、ぜひ見物したいと思っ
ています。

 14・15日には「善光寺お盆縁日」が開催され、14日には大
岡地区で「ひじり三千石祭り」、15日には「鬼無里ふるさと夏ま
つり」が開催されます。

 長野の夏は、連日、数多くのイベントや夏祭りで、いっぱいです。
毎日、どこかで何かやっているヨ・・・そんなイベント都市に一歩
近づいたかなあと感じています。

 「祭り」は、まちに活気を、人々に元気を与えてくれる。少し理
屈っぽい言い方をすれば、人と人との交流が生まれ、地域のコミュ
ニティーが再生される。特に今年は、東日本大震災の被災地から一
時避難されている皆さんにも参加してもらえるような工夫もされて
いるようで、被災地に活力と勇気を届けるほどの意気込みを持って、
長野市の「元気」を爆発させてほしいと思っています。
 これら真夏のイベントに、ご家族とともにお出掛けいただき、大
いに盛り上げていきましょう。