「とにかく今年は、明るく元気な年であってほしい」。新しい年
がスタートし、職員を前にした仕事始め式やお招きいただいている
各種団体の新年会などのあいさつの中で、願いを込めて話していま
す。ちょうど今年は辰(たつ)年。私の干支(えと)でもあります
(実は6回目の年男です)。まさに昇り龍のごとく、活力あふれる
年になってほしいと切に願います。
連日、新年のあいさつに多くのお客さんにお越しいただいていま
す。十分な時間が取れず、大変申し訳ないなあと思っていますが、
各分野の皆さんといろいろな情報を交換できる貴重な場であり、新
年の抱負を語り合いながら、元気を頂いています。どうしても時間
が合わず、お会いできない皆さんもいらっしゃいますが、分刻みの
スケジュールで対応させていただいています。
1月7日に行われた消防出初め式も、私に元気を与えてくれまし
た。出初め式は、市民の皆さんの生命と財産を守る誓いを新たにす
る消防の大切な新年行事の一つです。午前9時、厳しい寒さの中、
消防局職員、消防団員、自主防災組織、日赤奉仕団、その他消防関
係者など約1,000人が若里のホクト文化ホール北側の駐車場に
集結しました。開始を告げる大きな掛け声の後、次々に人員報告が
あり、隊列を整え、開始式を行いました。その後、消防団音楽隊の
軽快な演奏に合わせ、同ホール敷地内を一糸乱れぬほどの隊列を組
んで行進しました。私は、正面玄関前で、市長観閲として式台の上
から各隊の敬礼に答礼しながら拝見しました。朝のきりりとした空
気の中、会場に響き渡る大きな号令、きびきびとした動き、そして
何よりも参加された皆さんの真剣な表情に、気が引き締まる思いで
した。一服の清涼剤であり、活力が湧き起こるのを感じました。
その後、長野市消防団の長野第七分団の消防出初め式にも参加し
ました。同分団が、私が住む上松地区を管轄しているということで、
毎年出初め式にお呼びいただいています。分団員の皆さんは、多忙
な生業の傍ら、災害から地域を守る消防精神と強い責任感を持って
献身的に活動されています。消防訓練はもとより、防火広報・啓発
活動、そしてポンプ操法大会に向けた訓練も行われているというこ
とで、本当に頭の下がる思いです。近年、消防団員のなり手がいな
いといった悲痛な悩みを、地区や消防関係者の皆さんから聞いてい
るからなおさらです。こうした中、来賓として一緒に参加された県
議会議員の西沢正隆さんが、昨年同分団に新規加入されたというこ
とをあいさつの中で知りました。県議会の一翼を担う西沢さんも多
忙を極めているわけですが、そのような中、加入されたということ
は本当に素晴らしいことだと思います。全ての消防団員の皆さんに、
地域の防災リーダーとして、また地域コミュニティーの核としてご
活躍いただきたいとエールを送ります。
その日の夕方、長野運動公園総合体育館で開催されたプロバスケ
ットボールbjリーグの信州ブレイブウォリアーズ対岩手ビッグブ
ルズ戦を観戦しました。長野市で初めての開催ということで、開催
市の市長としてのあいさつと始球式にお呼びいただいたものです。
バスケットボールの試合を見るのは初めてで、ましてや始球式を一
体どのようにやるのかと思っていましたら、ボールを真上に高く投
げ上げてくださいとのこと。何てことはないとコートの中央に進む
と、見上げるような長身の両チーム代表の選手が対峙(たいじ)す
る真ん中に挟まれての始球式。肩身の狭いような、何とも言えない
感じでした。
別の公務がありましたので、20分ぐらいしか観戦できませんで
したが、会場は満員のお客さん(1,546人)で、リズム感のあ
ふれる音楽に乗っての応援で盛り上がっていました。試合は、75
対64で信州ブレイブウォリアーズの逆転勝ち。サッカーのAC長
野パルセイロ、野球の信濃グランセローズに加え、市民の皆さんを
元気にする新たなスポーツが増えましたね。
元気な話題の最後は、大好きなスキーの話です。
今シーズンは正月前に待望の雪が降り、各地のスキー場はほぼ順
調にシーズンインしたようです。私のホームゲレンデでもある戸隠
スキー場も正月三が日ごろまでは、まだまだ十分な積雪ではありま
せんでしたが、ようやくここにきて積雪が1メートルを超え、ほっ
と一息。休日も仕事がどんどん入ってきて、なかなかスキーに行け
る日を確保するのは難しいのですが、「半日でもいいから、どこか
スケジュールが空かないかなあ」と狙っています。
戸隠スキー場もさることながら、市街地から一番近く、家族連れ
に人気の飯綱高原スキー場では、今シーズン新たに「動く歩道」
(全長約40メートルのコンベヤー式登坂装置)を設置し、そり遊
びを中心としたキッズパークを開設しました。「子どもとそり遊び
するのは楽しいけれど、登るのが大変で・・・」といった問題はこ
れで解決です。お越しいただいた皆さんにもかなり好評のようです。
ぜひ、お子さんを連れて家族おそろいでお出掛けください。
また、皆さんもご存じのとおり、今年は長野県にスキーが伝来し
てちょうど100年です。県内各スキー場では、いろいろなイベン
トを用意して、お客さんをお待ちしているようです。近いうちに、
「スキー伝来100周年」について、かじとり通信で書きたいなあ
と思っています。
今、社会は混迷を深め、苦難の時代とも言えると思います。しか
し、振り返ると、いつの時代にあっても、その時々のさまざまな課
題があり、それを克服しながら発展を遂げてきました。悲しいこと
やつらいことがあるのは当然。そうした苦難をみんなの英知で乗り
越えてこそ、明るい未来はあるのだと信じています。
今年はみんなで明るく元気な年にしていきましょう。