2012年10月18日木曜日

秋ですね


 猛暑の8月、そして残暑厳しい9月も終わって10月に入り、よ
うやく過ごしやすい秋になったなあと思ったのもつかの間、ここ数
日は、朝夕めっきり寒くなってきましたね。日を追うごとに秋が深
まっているなあと感じていますが、今回はそんな10月の出来事を
紹介します。

 2日、富山市に出張し、同市と「集客プロモーションパートナー
都市協定」を締結してきました。これは、新幹線の金沢延伸を
2014(平成26)年度に控え、両市の観光交流を促進するとと
もに、他都市からも多くの観光客を呼び込むために協力し合いまし
ょうというものです。長野市はこれまでに、上越市、金沢市、甲府
市、そして静岡市と同協定を締結しています。海のある富山市、山
のある長野市は、お互いの市民にとって、とても魅力的に感じるこ
とでしょう。富山市民の皆さんには、ぜひとも長野市を訪れていた
だき、善光寺や真田十万石の城下町・松代、パワースポットで有名
な戸隠などを巡って、長野市の素晴らしさを堪能していただきたい
とPRしてきました。

 富山市には30年ほど前から何度も訪れていますが、市街地は初
めて訪れた頃と比べものにならないほど大きく変わっています。新
幹線開業を前にしたJR富山駅前の再開発、スタイリッシュな新型
車両が目を引くLRT(次世代型路面電車)など、近未来の都市を
イメージするほどです。戦災で市街地が焼け野原になったとのこと
ですが、そうした歴史と向き合いながら、見事な都市計画を行なっ
ています。富山市に比べて、長野市は幸い戦火が少なかったおかげ
で、古い町並みや小路が今に残っているのでしょう。

 10日の早朝、長野交通安全協会、ヤングドライバークラブ、長
野中央警察署などの皆さんに参加いただき、交通死亡事故抑止のた
めの緊急街頭指導を行いました。
 長野市における交通死亡事故は近年減少傾向でしたが、今年はこ
れまでに13人の方が尊い命を落とされました。これは、昨年の同
時期と比較して6人も多く、11人の方が亡くなられた昨年を早く
も上回る非常事態と判断し、急きょ、長野市独自で街頭指導を行っ
たものです。
 交通死亡事故で亡くなられた方のうち9人が65歳以上の高齢者
です。また、道路横断中や自転車を利用していて亡くなられた方が
7人、交差点付近における死亡事故が9件のほか、体調不良が原因
と思われる単独死亡事故も発生しています。

 実施した10月10日は「止まる、止まる」の語呂合わせがある
とのことで、交通死亡事故の発生がこれで「止まる」という期待も
込めた街頭指導でした。引き続き、交通安全意識の高揚と交通事故
の抑止を図りたいと考えています。

 同じ10日の午後7時から、AC長野パルセイロが、天皇杯全日
本サッカー選手権大会ベスト16進出を懸けて、JFL(日本フッ
トボールリーグ)に所属する横河武蔵野FCと札幌市で対戦しまし
た。試合は、延長を終えても0対0の均衡が破れずPK戦となりま
した。11人目のゴールキーパー同士の対戦までもつれ込んだ結果、
9対10で敗退してしまいました。試合終了は午後10時近くだっ
たと思います。天皇杯で勝ち上がるのは大変なことだと分かっては
いましたが、同じJFLのチームに負けたことが悔しくて、その日
の寝付きはあまりよくありませんでした。
 また、14日に行われたJFLのSAGAWA SHIGA 
FC戦では、優勝を狙うために勝ち点3を取ってほしかったのです
が、引き分けに終わりました。ただ、ロスタイムに、それも相手の
オウンゴールでの引き分けですから・・・うれしさ反面、こんなこ
ともあるのかと信じられませんでした。

 20日~22日には、いよいよアビリンピック2012(第33
回全国障害者技能競技大会)が開催されます。この大会は、障害の
ある方が職業技能を競い合う大会で、職業能力の向上を図るととも
に、広く障害者に対する社会の理解と認識を高め、障害者の雇用の
促進など、障害者の社会的な地位の向上に結び付けることを目的と
しています。
 長野県では初めての開催となり、競技会場はビッグハットとホワ
イトリングです。約300人の選手が、「ホームページ」「コンピ
ュータープログラミング」「建築CAD」「フラワーアレンジメン
ト」「喫茶サービス」など、23の競技種目で競い合います。

 5日には、アビリンピックと長野技能五輪に出場される長野市関
係の選手の皆さんをお招きして、壮行会を開催しました。選手の皆
さんは、大会に向けて日々の仕事後の時間などを利用し、厳しい練
習を重ねてきたとのことです。長野市の、そして長野県の代表とし
て頑張ってほしいと思います。

 また、前日の4日には、みどりの移動市長室として、アビリンピ
ックのホームページ種目に出場する瀧内さとみさんの勤務先である
社会福祉法人ながのコロニー長野福祉工場を訪問しました。瀧内さ
んを激励するとともに、そこで働く皆さんと、障害者の雇用の場の
充実を図ることの必要性などについて意見交換をしました。

 なお、例年若里公園で行っている「ふれあいまつり」は、今年は
アビリンピックの開催に併せて、今週末の21日にホワイトリング
で開催します。同時開催することで、それぞれの催しを盛り上げよ
うと企画しています。たくさんの皆さんにお出掛けいただきたいと
思います。

 そのホワイトリングでは、12日・13日に第2回関東甲信越フ
ロアホッケー競技大会が開催されました。フロアホッケーとは、知
的障害者のスポーツとしてスペシャルオリンピックスから生まれた
アイスホッケーに似たスポーツで、室内でスティックを使い、大き
なドーナツ型の柔らかいパックをゴールに入れて得点を競うもので、
22チームが熱戦を繰り広げました。

 この他、13日から14日にかけて城山公園ふれあい広場で、が
んの克服を願い、がん患者やがん克服者、家族などの支援者約
800人が交代で24時間歩いてリレーするチャリティーイベント
「リレー・フォー・ライフ信州in長野」が長野市で初めて開催さ
れました。
 また、松代藩真田十万石まつりの「松代藩真田十万石行列」、毎
年恒例の「長野市農業フェア」や「善光寺表参道秋まつり」などの
元気なイベントも多数開催されました。

 ご紹介した活動や大会、イベントなどは、いずれも長野市の魅力
を高め、安全・安心で、元気なまちづくりのためにとても大切な取
り組みです。特に10月は、これまで取り組んできたこと、準備を
してきたことが成果となって表れる、またはそれを発表するのに最
適な時期ではないでしょうか。皆さんにとって実りの秋となること
を願っています。