2013年5月16日木曜日

長野オリンピック同窓会


 大型連休が明けて、あちこちで行われていたイベントも終了しま
した。昔は、道路が渋滞したり、交通機関が混雑する様を「民族の
大移動」などと言っていましたが、人々の生活は正常に戻りつつあ
るようです。連休中は、孫がわが家をにぎやかにしてくれましたが、
今は夫婦二人の生活に戻り、落ち着きを取り戻しました。

 AC長野パルセイロは、トップチーム、レディース、共に少しず
つ調子を上げてきました。連休明けの試合では、両チームとも勝利
を挙げられず少し足踏み状態の感もありますが・・・現在、トップ
チームはJFL(日本フットボールリーグ)3位、レディースはチ
ャレンジリーグ10位です。しかしながらトップチームについては、
ホームゲームでの平均観客数が現在2,045人と、昨季に比べ
800人ほど下回っています。ホームゲームの日が天候に恵まれな
かったこともあると思いますし、連休中は他にいろいろな楽しみが
あって、「そちらにお客さんを取られたのかなあ」なんて勝手に思
ってもいますが・・・(茶臼山のモノレールは長い行列ができるほ
どの人気だったそうです)。
 監督や選手たちは頑張っています。これから、もっともっと皆で
応援していきましょう。

 まったく私的な会合ですが、5月11日に開かれた「長野オリン
ピック同窓会」に出席しました。1998年長野冬季オリンピック
で、同組織委員会(NAOC)で頑張った県職員、市町村職員、企
業から派遣された皆さんなど・・・私はNAOCの実行委員とボラ
ンティア団体「チーム98」の会長を務めさせていただいた縁で、
今回この同窓会に呼ばれましたが、こうした人たちが長野冬季オリ
ンピック開催15年の記念ということで3年ぶりに集まったわけで
す。

 この同窓会は、楽しかった、あるいは苦労した思い出話などを皆
でワイワイと談笑することに大きな意義があると思いますが、「あ
の感激をもう一度味わいたい」「長野冬季オリンピック開催から
15年以上経過して、ここ長野でスポーツの祭典・オリンピックが
開催されたことを知らない子どももたくさんいる時代になっている。
何とかあの感動を体験させてあげたい・・・」そんな気持ちが皆の
胸の中に渦巻いていることは事実でしょう。私も含めて、長野で2
度目の冬季オリンピックが実現するまで生きていられる方は・・・
などと余計な心配もしていますが。

 現在、東京都が2020年の夏季オリンピック・パラリンピック
開催都市に立候補しており、イスタンブールとマドリードが相手で、
激戦と言われています。長野市としては、日本におけるオリンピッ
ク開催都市としての責任もあり、東京都にぜひ勝ってほしいと願っ
ています。長野市議会でも、3月市議会定例会において招致活動支
援の議決を行い、先日、長野市議会の祢津議長と一緒に東京都に決
議文をお届けしました(猪瀬直樹都知事は長野市出身という縁もあ
ります)。開催が実現できたら素晴らしいですよね。

 現段階で、長野への冬季オリンピック招致を打ち出すことは、ま
もなく決まる東京都の招致結果に影響するのではないか・・・夏季
と冬季は違うとはいえ、東京都の招致活動にわずかなりとも影響を
与えるようでは申し訳ない、そんな気持ちから大きな声での運動は
慎んできました。

 1964年に東京オリンピックが開催されてから、1972年に
札幌冬季オリンピックが開催されるまでの間は8年ありました。そ
の伝でいけば2020年に東京オリンピック開催となった場合、長
野は2028年ごろが狙い目かもしれません。あるいはもう少し早
く実現できるかも・・・。

 オリンピック開催都市の決定は国際オリンピック委員会(IOC)
委員の投票によって決定されます。長野オリンピックを招致した当
時は、大勢のIOC委員を長野市にお迎えし、現地を視察していた
だきました。視察中に市民と交流していただきながらオリンピック
開催に対する熱意を直接感じ取っていただき、「長野」に投票いた
だくよう運動を展開してきました。しかし、現在はルールが大きく
変わって、個々のIOC委員が立候補都市を訪問することは禁じら
れています。その代わりにIOC評価委員会が調査に訪れ、同評価
委員会が作成する「評価報告書」と「各立候補都市のプレゼンテー
ション」に基づきIOC委員が投票し、開催都市が決定されるよう
です。招致活動も大きく様変わりしています。
 夏季と冬季オリンピックの違いは規模だけでなく競技種目の数と
種類、自然条件などが大きく影響しそうですし、治安と自然保護活
動も影響がありそうです。今後もいろいろな変化が予想されます。
ただ冬季オリンピックは夏季とは違い、自然条件の制約が大きいた
め世界の中でも開催できる場所は限られてしまうようですから、長
野での2度目の開催も決して夢ではないと思っています。ユースオ
リンピック、アジア競技大会、ユニバーシアードなどの招致に挑戦
しながら、チャンスを待つべきなのかとも感じています。

 新幹線が金沢まで開通し、さらに大阪まで延伸することにより、
長野市は関東だけでなく、北陸、そして関西をはじめとした西日本
とも広く結ばれ、今まで以上に多くの人々が長野市に集うことがで
きます。まさに、日本の真ん中で開催するオリンピックになるわけ
です。「夢」、そして「長野市が新たに目指す旗」を・・・これか
ら生まれてくる子どもたちに与えたいというのが私の夢です。
 いつの日か、この夢を大きく花開かせたい。そんな思いを強くし