2002年12月26日木曜日

松代YEARに向けて(その3)


 過去2週にわたって、松代を舞台に行われた“真田まつり”や
“真田サミット”など、この1年に私が経験したイベントについて
書いてきました。もちろんこの他にも、松代には素晴らしいイベン
トがたくさんあると思いますし、ここでは触れることができません
でしたが、松代の魅力の中心とも言える史跡松代城跡、長国寺を
はじめとする寺院建築、文武学校、武家屋敷、商家、城下町のおも
かげ、泉水路、古墳など、多くの歴史の宝物が現存しています。

 さらに、歴史的な人物として、みなさん良くご存知の佐久間象山や
松井須磨子、そして、もしかすれば現代の私達が一番見習うべき人
物かもしれない恩田木工、あるいは松代藩に縁のあるいろいろな人
物がいらっしゃいますが、そんな人物の魅力を引き出し、徐々に現
代に蘇らせていく、そんな施策が松代にとって必要になってくるの
でしょう。

 そういえばもう一つ、松代では「ミステリアス信州」という面白
いイベントがありました。これは、JR東日本・浅見光彦倶楽部等
が企画し、ミステリー作家で軽井沢町在住の内田康夫さん監修によ
るミステリーを基に、お客さんは探偵として、旅をしながら仕掛け
を推理していくというイベントです。今年で8回目ということです
が、固定ファンがたくさんいて、東京方面を中心に、毎回800人
以上の参加者があり、第1回から皆勤している人もいるぐらい面白
いイベントらしいのです。

 過去信州のいろいろな場所、例えば鬼無里村、戸隠村、別所温泉、
飯山市等々を舞台にして、内田さんの監修の仕掛けを推理するイベ
ントとなっており、今年は「松代・小布施・渋温泉紀行」というこ
とで行われました。これは、新しい観光イベントの形かも知れませ
んし、松代を題材にしたイベント、演劇、音楽など、何でも良いと
思うのですが、このようなイベントが出来たらきっと素晴らしいPR
効果が出るように思います。できることなら、松代を舞台にした作
品を作っていただければうれしいなと思っています。

 平成15年度で史跡松代城跡の修復事業が一段落しますし、旧神
田川跡地の駐車場建設も一応の完成をみる予定です。もちろん、真
田邸(新御殿)の修復事業はまだこれからですし、まち並み修景の
事業はまだまだ続きますが、過去松代に投資した金額は相当になって
いますので、そろそろ回収をしていきたい。すなわち善光寺と同じ
ぐらい多くのお客さんを松代に招き入れる、そんな時期になってい
るのではないでしょうか。

 平成16年度を“松代YEAR”にしようということで、松代の
方々が動き出しました。10月29日、松代観光戦略推進会議準備
委員会が設立され、趣意書が承認されました。松代地区の住民が中
心となって、主体的に自らのまちの観光戦略を構築し、全国ブラン
ドの観光地として知名度の向上を図るというものであり、これから
どんな戦略が出てくるのか楽しみです。

 アドバイザーとして、秋山智弘氏(横浜市在住)、上村道正氏(茅
ケ崎市在住)、石川利江氏(長野市在住)の三名が就任されました。
素晴らしい皆さんに就任していただいたと思っています。長野市と
しても体制強化のため、松代支所に職員を配置し、お手伝いをする
ことにしています。松代YEARを一過性のものに終わらせるのでは
なく、将来に向かってのきっかけとして、以後、市民みんなで長期的
視点に立って、いかに盛り上げていくか、が大切だと思っています。

 さて、今年も残すところあと僅かになりました。何かと重苦しい
出来事が多い中、ようやく中心市街地の活性化策や世界に通用する
高度な技術としてナノテクノロジーが認められ、長野・上田地域が
「知的クラスター創生事業」の指定を受けるなど、将来が楽しみな
事業が見えてきました。また、来年(平成15年度)は善光寺御開
帳の年、次の16年度は松代の年です。市民の皆さん、長野の元気
のために頑張りましょう。

 皆様とご家族がすばらしい新年をお迎えくださいますよう、お祈
り申し上げます。



 来週(1月2日)号は、休刊とさせていただきます。新年号は1月
9日配信となりますのでよろしくお願いします。