6月1日(日)、待望久しかった「もんぜんぷら座」がグランド
オープンしました。
4月4日から1階のTOMATO食品館が開店して、善光寺御開帳
の賑わいに一役買っていましたが、ようやく地下から3階までの全
施設の準備が整い、グランドオープンということになったわけです。
ご存じのとおりこのビルは、賑わいの中心だったダイエー長野店
が撤退したところを、長野市が中心市街地活性化のために取得し、
整備を進めていたものです。
全国的にも中心市街地の衰退が進む中で、長野でも大型店が相次
いで閉店や撤退をするなど、急激に中心市街地の空洞化が進行しま
した。しかし、この場所は、長野駅と善光寺、県庁と市役所を結ぶ
中間点であり、中心市街地の要となる重要な場所です。
私はこの一帯を一日も早く再生することが、長野のまち全体の活
力になると考え、整備を進めてまいりました。
おかげさまで、地域の皆様、商工会議所や商店会、そしてTMOや
ボランティアの方々のご理解、ご協力をいただき、グランドオープン
にこぎ着けることができました。
行政としても「もんぜんぷら座」の整備・活用に向け、昨年から
精一杯スピーディーに対応してきたつもりですが、平成12年末の
ダイエー長野店の撤退から、2年余の歳月が過ぎてしまいました。
この2年余の空白というものは、1階のTOMATO食品館にと
っては大変厳しい条件ではあると思います。でもそれを振り切って
頑張って欲しい。市としても、今後も中心市街地の活性化に向けて
積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
この「もんぜんぷら座」は、市民の皆さんの要望によって出来上
がった施設であり、概要は次のとおりとなっています。
地下1階 ぷら座ホール、ぷら座BOXということで、演劇や音楽
の練習などをやっていただけます。
1階 TOMATO食品館のほか、障害者施設の自主生産品を販
売するコーナー「のんびり屋 ララ」、そして公衆トイレを
設けました。
2階 愛称「じゃん・けん・ぽん」という子どもたちの遊び場と
保護者の交流の場、ミニギャラリーや消費生活・環境関連
展示コーナー、無料休憩コーナーがあります。
3階 市民活動支援フロアということで、市民公益活動センタ
ー、NPO共同オフィス、市民ギャラリー、国際交流コー
ナー、シニアアクティブルーム、そしてもんぜんぷら座の
事務局もあります。
市民活動での利用、ギャラリーを見たり、趣味の集まりなどいろ
いろ活用していただけますし、国際交流コーナーもあって、長野に
住んでいる外国籍の方々(49カ国、3462人)の語らいの場、
そしてボランティアとの交流の場として積極的に利用していただき
たいと思います。
この施設は、行政の広報・広聴の場にもなりそうです。グランド
オープンに合わせて6月1日には、国際交流市民会議が開催され、
さっそく私も出席し懇談をいたしました。
いずれにしろ、この「もんぜんぷら座」は皆さんのご利用をいた
だきながら成長していく施設だと思っています。運営も利用者の皆
さんのご意見をお聴きするなかで進歩していくものと思いますので、
ぜひ気軽に使っていただきたいと願っていますし、中心市街地に人
通りが増え、賑わいが増すように願っています。
加えて、ビルの4階以上が空いています。地元の皆さんからは、
「ぜひ全館利用を!」と言われています。整備にお金がかかります
が、新しく造るよりは安いわけですので、何とか利用できれば良い
なあと考えています。
平成18年には、筋向いの旧長野そごうの場所に、信越放送(株)
を中心とする長野銀座A-1再開発ビルも完成する予定です。
長野オリンピック後、中心市街地空洞化のモデルと陰口も言われ
た長野市ですが、今度は再生のモデルと言われたい、ひそかにそん
な思いを抱いています。
もんぜんぷら座の情報は、http://www.monzen-plaza.com/
に掲載されています。