もんぜんぷら座の2階に、こども広場(じゃん・けん・ぽん)が
オープンし、連日、大勢のお母さんや子どもさん達で賑わっていま
す。
オープンから1か月経った7月1日(火)、少し時間が空いたので
立ち寄ってみました。ちょうど、お母さん方が夕食の仕度で一番忙
しい時間帯でしたので、遊んでいるお子さんは少なかったようです
が、担当の方から、1か月間で約6千人が訪れたというお話しを聞
いて、需要があるのだな、ということを確信しました。
昨年、市内の保育所を視察し、保育士さんの話を聞く機会があり
ました。保育所の2階などに「子育て支援センター」が設けられて
いて、その保育所に入園していないお子さんがお母さんと一緒に通
ってくるのですが、その理由は、教育とか子どもを遊ばせるという
ことだけでなく、お母さん同士のコミュニケーションが出来ること
が素晴らしいということでした。また、新聞などにも出ていたので
すが、「家に子どもと二人でいると、息が詰まる」という不安をも
ち、支援センターを利用されている方もいらっしゃるようです。
その時からいろいろ考えていたのですが、もんぜんぷら座の取得
が決まった段階から、このこども広場のプロジェクトを立ち上げる
ことになり、運営も「こどもの城」を作りたいというNPOが手を
挙げてくださいましたので、公募審査を経て、長野市が運営委託を
したものです。
大型店が撤退して空洞化した市街地ですから、何とか人の賑わい
をつくりたい、商売も多少はやりたい、空洞化した市街地の復活モ
デルにしたい、ということがベースにありましたので、その目玉の
施設になるのではないか・・・・、行政はそう考えて取り組みを始
めたものです。
運営を受託したNPO法人「ながのこどもの城いきいきプロジェ
クト」のスタッフは、自然の素材を生かした遊具や絵本を用意した
り、子どもさんが自由に跳んで歩けるような配慮をしてくださって
いますので、評判は良いようです。
子育て支援施設に関しましては、長野市南部にも欲しいという地
元の皆さんの要請もあり、篠ノ井ハローワークの跡地の建物を利用
して、基幹的子育て支援センターを作る予定で取り組んでいます。
ただ、現在9か所ある「子育て支援センター」に通ってこられるお
母さん方の中には、今日はどこのセンターが開いているか、調べて
渡り歩くというお話しも聞いていますので、運営には若干の工夫は
いると思います。
ただし、このような施設を市内にたくさん作ることは、想定して
いません。常時オープンしている施設ということで、既存の幼稚園
や保育園と競合関係が出てきてしまうことは困ります(子育て支援
センターは無償ですから、私の言う民営化の競合関係ではないので
す)。中心市街地にある、子育てに関する一つのメニューとして利
用していただければ幸いです。
もんぜんぷら座について付け加えさせていただくならば、3階の
市民公益活動センターの利用も始まっています。まだ宣伝が十分行
き届いていないようですが、NPOにお貸しするブースもあと3つ
残るだけですし、広場利用、あるいは国際交流コーナーの利用者の
輪が広がっているようです。
4階以上の利用法も含めて、引き続き市民の皆さんの活用を期待
しています。それが元気なまち長野につながると信じています。